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docomo withユーザーが「Pixel 3a」を買ってみた

【Pixel 3a】

 わたくし、「Pixel 3」の夜景モードの綺麗な撮れ方に憧れに近い物欲を抱いておりました。「安くならないかなぁ。廉価版とか出ないかなぁ。出たらいいなぁ、絶対買うのになぁ」と思っていたら本当に出るんですもの、「Pixel 3a」という形で。

 筐体がプラスティッキーになったり無線充電、防水まわりは変わったものの、一番欲しかったカメラの夜景モードの綺麗さなどはそのままに“廉価版Pixel”が発売されたわけですね。

 これよ、私の求めていたPixelはこれなんだよ! よし、買うぞ……となったのですが、皆さんご承知のようにPixel 3aは3つの販路から発売されております。

 1つはGoogle Storeの直販モデル、SIMロックフリー版。あとの2つはキャリアショップや量販店などで購入が可能なキャリアモデル。そう、ドコモ版とソフトバンク版ですね。

 私の今の手持ちの回線は、AQUOS sense 2で使っているdocomo with回線と、HUAWEI nova 2のau回線。docomo with回線をPixel 3aで利用して、AQUOS sense 2にau回線をスライドかな……などと考えたのですが、ハッとここで思いました。

「同じスマホを長く使うとずっとおトクに!」……ということは!?

 docomo withとは「特定の機種を購入する代わりに、通信料金を毎月1500円割り引く」サービス。Pixel 3aを買ってしまったらどうなるのだろうと。

 読者のみなさんはご存じの方も多いかと思いますが、「docomo with」とは、2019年5月末まで申し込むことができた、ドコモの特定機種を購入すると、通信料金が毎月1500円割り引かれる料金プランです。筆者も「AQOUS sense 2」を購入し、この割引の恩恵を受けています。

ああ、「docomo with」の割引はいったいこれからどうなるのだろう……不安だ。

 しかし、総務省の「端末と通信の料金は分離せよ」という方針と、可決された「電気通信事業法の一部を改正する法律」のもと、ドコモの携帯電話の料金プラン自体が大きく変わり、このプランには新規で加入できなくなってしまったのです。

 法律の施行やガイドラインの制定はまだされていない(秋ごろと言われています)のですが、キャリアの各社はこれを先取りするように、端末の料金と通信料金を分離したプランを導入して、これまでのプランの受付を終了してしまっています。

 特に、この「docomo with」というプラン、法で禁止する「端末の購入を条件とする通信料金の割引」そのものなので、法律の施行以降どうなるのか……法の成立以前に契約されたものまで遡及して廃止はしないか? それともなんらかの形で事実上終わってしまうのか? 結構不安なのであります。

 そこで、ちょっとmy docomoの適用条件をよく読んでみました。docomo withの契約は、いくつかの条件にあてはまると解除されてしまうようです。

docomo with適用終了の条件

 docomo withの適用が終了となる条件は(1)「docomo with」対象外端末への機種変更、(2)適用条件(対象料金プラン/必須パケットパック)を満たさなくなった場合、(3)回線解約の3つのうちのいずれか。

 ただし、(1)には例外があって、月々サポート・端末購入サポートなどの端末購入補助を適用せずに定価で購入した場合、あるいはSIMロックフリー端末などのすでに手持ちの端末にSIMカードを差し替えて利用した場合は適用されない、ということ。

 2019年6月現在販売されている機種には月々サポートはなく、当然、Pixel 3aにもこれはありませんのでセーフ、ということになるのですね

 ちなみに2番の条件。「ギガホ」「ギガライト」などの新料金プランに切り替えてしまうと、対象パケットパックの適用条件から外れることになります。

 なので、たとえばドコモオンラインショップでPixel 3aを特に購入補助もない「支払総額/現金販売価格」の4万6656円で購入し、「現在ご契約しているプランのまま購入手続き」を行えば、docomo withの割引が適用されるままPixel 3aが使えるはず……です。

 ……なのですがー、なのですがー。なんだか、読んでいながら自分に自信が持てなくて。確かに、今現在はそういうルールになっているわけですが、最近、総務省が変なことを言い出すせいで、料金ルールもコロコロ変わりそうで筆者も疑心暗鬼になってしまいます。今機種変更してドコモに「こいつはもうwith対象機種じゃない」なんて記録が残ってたら、変な扱いを受けないとも限らない気がしてですね。

 なので、結局筆者は、Google StoreからSIMロックフリー端末として販売されているPixel 3aを購入し、AQUOS sense 2からSIMカードを差し替えて使うことにしました。これも通信料金には影響は出ませんからね。すいません、大和、ヘタレっす!

というわけで、GoogleからSIMフリー端末のPixel3aを買いました、筆者です。

 ちなみにGoogleストアでは4万8600円。ドコモよりちょっとだけ高く販売されています。はぁ、これでdocomo withが継続されますね。

【追記 2019/07/05 11:17】
 もしNTTドコモ版の「Pixel 3a」を買ったらどうなるのか、あらためてドコモへ確認してみると「docomo with」は継続できることを教えていただきました。ドコモのWebサイトで記されている注釈「端末購入補助を適用せずに定価で購入した場合は継続適用」というケースに当てはまるそうです。スマホおかえしプログラムを利用した場合もまた端末購入補助がありませんので、その場合でもdocomo withは継続されます。ただしギガホ、ギガライトといった新料金プランへ切り替えると、docomo withの適用は終了となります。