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東京で本格スタート、大雨にも負けなかった「DiDi」
2019年6月5日 11:31
東京都内で「こっそり実験中」だったタクシー配車アプリ「DiDi」が4月から東京エリアで本格展開を開始したので、東京エリアで「DiDi」を試してみました。
とは言っても、2018年末〜2019年始頃に「こっそり実験中」とされていた状態からサービス自体は何ら問題なく利用できているため、本格展開の開始前からDiDiを使っていると、4月からの「東京エリアで本格展開」によって大きく変わったと感じる点は特にありません。
しいて言うならば、東京エリアでDiDiを使っていると配車されるタクシー会社が増加したほか、東京エリアへの本格進出と同時にスタート迎車料金が無料になるキャンペーンがスタートしています。キャンペーンはクレジットカードにてアプリ決済を有効にすることで適用され、車内で現金払いすると割引が適用されません。
DiDiでは、注文時にタクシー会社を指定することができないため「配車注文時点では迎車料金がいくらになるのか不明」という問題が、キャンペーンという扱いながらも、いちおうは解決しています。
ただし、迎車料金の無料キャンペーンについてはDiDi側が持ち出しで負担しているためか、DiDiで配車したタクシーが目的地に到着した後、乗務員がタブレット端末に入力する料金などには、迎車料金とメーター料金を合算した料金が入力されます。
決済が完了した後、アプリ側では迎車料金無料キャンペーンの割引が適用されていることが確認できますが、タブレットに入力した料金がそのまま請求されるのでは?(つまり迎車料金無料が適用されないのでは?)と少々不安になることも。迎車料金の無料キャンペーンが正常に適用されなかったなどのトラブルは今の所ありませんが、慣れないうちは不安を感じることがありました。
そのほかDiDiを使っていて気付いた改善ポイントとして、指定した乗車地点をアプリ上で変更できることや、(もしかしたら以前から対応していたかもしれませんが)乗車地点に指定できない場所が地図上でわかりやすく表示されるようになるなど、アプリの使い勝手は徐々に改善されている印象です。
一方で、「乗車地点に関する細かい指定ができない」という点では、引き続き不便を感じることがあります。たとえば、目的地が乗車地点から東側なので、東向きに停車して欲しい。と言ったメッセージを送っても、運転中にメッセージの確認を行わない・行えない乗務員も中にはいるため、意図していた乗車地点とは異なる状況での乗車になることもあります。
つい最近DiDiに助けられたのは、日中の天気が台風のように荒れていた日のこと。この日は、とあるメーカーの新製品発表会に向かいましたが、雨風が強いため徒歩では安全な移動が難しそうな天候かつ、駅前のタクシー乗り場にはなかなかタクシーが来なかったため、アプリを使ってタクシーを呼ぶことに。
首都圏エリアで通勤時間帯に雨が降ると顕著なのですが、アプリを使ったリクエストが増加するためか、天候が悪くなった後にアプリからタクシーを配車しようとしても、システムエラーによりリクエスト自体が行えなくなる自体が発生します。
DiDiでも1回目の注文はリクエストが受付されず、「やっぱりこの雨だとダメか……」諦めかけていたのですが、2回目の注文でリクエストが成立。通常時よりも時間は要しましたが、雨に濡れることなく移動ができました。
これまでの経験から「急な雨や電車の運行停止などで困った時には、あまり頼りにならない」と感じることが多かったタクシー配車アプリですが、DiDiやその他アプリがこの認識を変えてくれるのか、今後に期待したいと思います。