みんなのケータイ
1年ぶりに機種変更しようと予約したあの端末が……
2019年5月24日 06:00
発売はまだこれからの端末も多いが、各社の夏モデルがひとまず出そろった。P20 Proを使い始めてからそろそろ1年が経つため、筆者も機種変更するつもりだが、今年はさまざまな事情で、購入する端末が定まっていない。
残念だったのは、サムスンの「Galaxy Fold」が3社のラインナップになかったところ。もともとソフトバンクには期待していなかったが、NTTドコモやauになかったのは、予想外だった。フォルダブルという新ジャンルの製品は自らの手で使ってみたかっただけに、少々肩透かしを食らった気分だ。海外では発売を延期し、その後、音沙汰がないため、日本での展開が厳しいのかもしれないが、改良版ができた暁には、ぜひラインナップに追加してほしいと感じた。
とはいえ、出るか出ないか分からない端末を待っていても仕方がない。そこで、次に気になっていた、ドコモの「P30 Pro」を予約した。「P20 Pro」と比べ、望遠カメラが強化されているうえに、センサーを刷新したことで暗所性能もさらに上がっているとくれば、これを使ってみない手はない。指紋センサーが画面内に入り、P20 Proと比べ、見た目がすっきりしたのも、購入欲がそそられるポイントだ。
ドコモの発表会終了後、すぐに予約し、あとは入荷を待つばかり……という状況だったが、ここにきて、嫌なニュースも飛び込んできた。詳細は関連記事を見ていただければ分かるが、ファーウェイが米国から事実上の禁輸措置を取られた結果、ドコモの予約受付が一時停止してしまった。発売日を延期したワイモバイルやau、UQ mobileとは異なり、ドコモ版のP30 Proは「今夏発売予定」のままだが、あまり穏やかではない状況といえる。
このまま発売を待つか、ほかの端末に切り替えるかは悩ましいが、米国と中国の政治が絡んでくる問題なだけに、いつ解決するのかが読めないのもやきもきするところ。P20 Proに決定的な不満があるわけではないため、発売を待ちつつ、あまりに遅くなるようであれば、秋冬モデルで機種変更することを検討してもいいかと思い始めている。
ドコモは6月1日から分離プランの「ギガホ」「ギガライト」を導入するため、少なくとも新端末を購入するには、P20 Proの月々サポートを捨てる必要がある。月々サポートがあと12回分以上残っているため、無理に機種変更すると料金が上ってしまうのも難点だ。普段の夏モデルのように、サクッと機種変更できないのが非常にもどかしい。
P20 Proユーザーとして気になるのは、OSバージョンアップだ。SIMフリーのファーウェイ端末が続々とAndroid 9 Pieにアップデートされている中、P20 Proは依然としてAndroid 8.1のまま。ドコモのアップデート予定リストには名前が挙がっていたが、現状の制裁内容をひも解くと、グーグルの再認証が必要なバージョンアップは難しくなっているようにも見える。ファーウェイ、グーグルともに声明を発表していたが、ここでも言及されたのはセキュリティパッチのみで、OSバージョンアップには特に触れられていない。
正直、特にAndroid 8.1で困っているわけでもないため、セキュリティパッチさえ当ててくれれば不満というほどではないが、Android 9 PieをベースにしたEMUI 9は、操作性の細かな点にまで改善が施されているため、バージョンアップできるにこしたことはない。大国同士の政治的な対立が背景にあるため、状況がどう転ぶかは不透明な部分が多いが、平和裏に問題が解決することを期待したい。