みんなのケータイ
iPad mini Proが欲しい人生を送っています
2019年1月18日 06:00
筆者は最新の12.9インチからちょっと古いiPad Air 2まで、たくさんのiPadを所有しているが、一番よく使っているのはiPad mini 4だったりする。その最大の理由はサイズ感だ。
9.7インチ以上のiPadは、片手で長時間持ち続けるには大きさ重さともにややツラく、できれば卓上で使いたいサイズ感だ。それに対して7.9インチのiPad miniシリーズは、片手でも長時間持ちやすいサイズ感なので、使える場面が大幅に多い。
筆者がiPad miniを使うときは、左手で本体を持ち、必要に応じて右手でタップするのが基本スタイルになる。これだと立ったままでも使いやすく、家の中ならば歩きながらでも使える。ソファなどテーブルのない環境で、そこそこ長い時間、片手で持ち続けられる。寝ながら使うときも、布団から片手だけ出して持つことができる。寝ぼけて顔面に落としてたときのダメージも少ない(でも痛い)。
カバンに入れるとなると、より大きなiPadでも大差ないが、iPad miniならばコートなどの大きいポケットやちょっとしたポーチにも入るので、軽装で近所にゴハンやお酒をいただき行くときにも持ち出しやすい。小さなお店のバーカウンターでも、iPad miniなら邪魔になりにくいし、邪魔になったらなったで、すぐにポーチやポケットにしまえる。この機動力は大きな魅力だ。
もちろん、ディスプレイが大きいiPadの方が各種コンテンツは見やすくてなるが、動画や手書きアプリ以外では、iPad miniのディスプレイサイズに不足を感じない。
書籍を見開きで表示するならば、9.7インチ以上のiPadが欲しいところだが、単ページで表示するなら、iPad miniで十分、9.7インチ以上だとむしろ大きすぎる。iPadの電子コミックアプリは縦表示が基本のものが多く、横表示できないものすらあるので、iPad miniの方が使いやすいことすら多い。
しかし、そんなiPad mini 4に不満がないわけではない。
iPad mini 4はアップルの現行ラインナップに残っているが、2015年発売のモデルだ。しかも発売タイミングの関係で、搭載プロセッサーは2014年発売のiPhone 6と同じApple A8である。2014年というと、AndroidならXperia Z3やGalaxy S5、Android 4.4あたりが使われた時期だ。ベンチマークアプリで測定すると、iPad mini 4のメインメモリは2GBなので、1GBのiPhone 6よりも若干マシだが、それでもアプリ起動時などにもたつきを感じることは少なくない。
また、コンテンツ閲覧ではなく仕事などの作業では、iPad Proが必要になることが多い。たとえば書籍の印刷直前のチェック作業、いわゆる校正作業では、Apple Pencilが活躍する。データ量の大きなPDFだとiPad Proの処理能力も頼もしい。仕事でなくても、考え事をするときなどは、手書きで書いたり消したりコピーしたりが容易なApple Pencilは便利だ。
iPad miniシリーズは、2015年発売のiPad mini 4を最後に、新モデルが登場していない。その間、9.7インチのiPadは複数モデルが登場しているし、10.5インチや11インチといった新サイズも登場した。7.9インチのiPadはラインナップから消える定めにあるのかも知れない。しかし筆者はそれでもiPad miniの新モデルを、できればiPad Pro相当の性能を持つiPad mini Proを切望している。
絶望はしていない。アップルの小型デスクトップPC「Mac mini」は、2014年モデルを最後に後継機種が途絶えていたが、2018年にややプロ向けのスペックとなり復活した。iPad miniだって、いきなり復活したっておかしくない。しかし……やっぱり見込みは薄いのかな……。