みんなのケータイ

Google Payでお得にGoogle Playクレジットをゲット

【Galaxy Note8 SC-01K】

Google PayにSuicaを登録してみた

 5月24日に「Google Pay」が、SuicaやWAONに対応した。元々筆者も一応はGoogle Payに登録してはいたものの、楽天Edyやnanacoは利用する機会がなく、そのままほったらかしになっていた。そこで、この機会にと、改めてGoogle Payで決済してみることにした次第だ。

 とはいえ、日本版のGoogle Payも、非接触決済はおサイフケータイの上で動くサービスであり、おサイフケータイそのものとできることに大きな違いはない。筆者はサービス開始時の2004年からおサイフケータイを使っており、もう14年間近く、ケータイで決済をしてきている。タッチしてお金を払うという挙動は、Google Payでもまったく同じだ。

 現在利用中のGalaxy Note8にもモバイルSuicaをインストールしており、必要度からいえばGoogle Payに登録しなくても何の問題もない。Google Payであれば、登録してあるクレジットカードでモバイルSuicaにチャージでき、モバイルSuicaの年会費もかからないのはメリットだが、筆者はすでに年会費が免除されるビューカードを登録して、オートチャージまで設定してしまっている。しかも、ビューカードは、年会費無料のリボカードだ。そのため、積極的にGoogle Payに移行するメリットは薄いといえる。

モバイルSuicaはフィーチャーフォンに対応したころから使っており、Galaxy Note8にもアプリはインストール済み

 どちらかというと、Google PayのSuica対応は、これからスマートフォンでの非接触決済を利用するための人に向けたもの。筆者のような14年選手は、そもそもGoogleのメインターゲットになっていない印象がある。では、なぜ試してみたかというと、やはりキャンペーンが“おいしい”からだ(笑)。

 現在、Googleは1回の決済ごとに、1日5回まで抽選が引けるキャンペーンを実施している。ハズレはGoogle Home Miniの抽選券だが、たまに50円から5000円のGoogle Playクレジットが当たることがある。“たまに”というが、確率は結構な高さで、1日に5回抽選すると、大体1~2回程度はクレジットが出ている気がする。もちろん、当たらない日もあるため、実績は、2週間強で1400円。期待値でいえば、1日100円弱といったところだ(ただし、この間海外出張もあったため、1日あたりの期待値はもう少し高くなる)。

 この抽選は、金額の大小を問わずに引くことができる。極端な話をすると、10円の商品をコンビニで買えば、50円で5回抽選できるわけだ。ただし、それではやはり面倒なので、Suicaで電車に乗ったときが抽選のタイミングになる。とはいえ、都内の移動は区間も短く、1回200円もしていないことが多い。結果として、当たったクレジットの方が、支払った電車の運賃より金額が大きいときもあり、お得感がある。

 しかもキャンペーンは11月23日までと、期間が長い。このままのペースで貯まっていけばという前提だが、キャンペーンが終わるころには、クレジットの金額は1万円以上になっている可能性がある。とりあえず、すぐには使わず、ある程度貯まったころに音楽でもまとめて買ってみようかなと思っている次第だ。

 Google Payクレジット目当てで使い始めたGoogle Payだが、キャンペーン終了後も常用するには、やはり課題があるように感じている。現状だと、機種変更が電子マネーごとにしかできず、しかもそれぞれのアプリをダウンロードする必要があり、結果としておサイフケータイ単独だったころと手間はあまり変わっていない。

 Apple Payのように、一括で機種変更できれば利用価値は高まったと思うが、現時点ではそれも難しいようだ。ゼロベースでサービスを構築したApple Payと、既存のおサイフケータイの仕組みを流用したGoogle Payの違いがはっきり出てしまったところといえるかもしれない。

キャンペーン期間中は、1回の決済ごとに1回抽選を引くことができる。抽選は1日5回までで、当たるとGoogle Payクレジットがもらえる
当選率は割と高く、1日に1、2回、Google Playクレジットがもらえることも
機種変更の際はヘルプにあるように、各電子マネーのアプリが必要になる

 また、現状対応しているのが電子マネーサービスのみで、iDやQUICPayのようなクレジットサービスにも非対応。後者のQUICPayは対応予定が表明されているが、iDの対応状況については今のところアナウンスがない。結局のところ、今の段階では、サービスごとにアプリを使い分けるしかなく、Google Payがなかったときとあまり状況は変わっていない。

 ウォレットサービスといううたい文句のGoogle Payだが、まだ入れられるカードの種類には限りがあり、本物の財布にはかわないようだ。とはいえ、アプリやWebでの決済はそれなりに便利だし、SuicaやWAONに対応し、QUICPayも利用できるようになることからも分かるように、Google Payも徐々に進化している。慎重さが求められる決済サービスのため、時間はかかるかもしれないが、上記のような問題も、いずれは解決することになるのかもしれない。