みんなのケータイ

3週間で5GB、Androidのデータセーバーに頼り切った1カ月

【Galaxy S8 SC-02J】

 約1カ月前、本コーナーで筆者は、20GBプランを契約していたのに残り3週間を6GBで過ごすハメに陥った件をご紹介しました(※関連記事)。現在の相棒である「Galaxy S8 SC-02J」のあらゆる通信設定を見直し、最終的に、速度制限を受けて128kbpsで過ごしたのは4月最終日のみで済ますことができました。

 これまでの筆者は、Webブラウジングやアプリ、映像見放題サービスや音楽聴き放題サービス、はたまたテザリングはほぼ何も気にせず、野放図に使ってきました。そこへ急遽、放り込まれた手に汗握るギリギリの世界。SNSアプリは自分からの投稿を控えることはもちろん、常に友人知人からの動画や高精細な写真が投げつけられる可能性を考えてしまい、つい怯えて起動回数が減りました。○○放題なコンテンツサービスはWi-Fiへ繋いでから、事前に楽しみたいものをダウンロードしておくことで何とかクリア。といった具合に通信しないようにアレコレ設定を変えて、工夫を凝らすことにしました。しかし、わずか数日で1GBを消費……おかしい、何に使われているんだ。

 そこで通信関連の設定メニューへあらためてアクセスしてみると、「データセーバー」という項目が目に入ります。そうだった、僕にはAndroid 7.0から搭載された、この強い味方がいるじゃないか。

4月の通信量はグラフで見てみましょう。何でしょうこれは。ほぼ垂直に駆け上がってからの急ブレーキっぷりに、我ながら思わず笑いがこぼれます。つらかったけど
データセーバーをONにすると、ほぼ全てのアプリのバックグラウンドでの通信をストップできます。お金が絡む「おサイフケータイ」関連のものは、よくわからないけどONにしてみました

 活用中の方はすでにご存じでしょうが、あらためて「データセーバー」とは何か、ざっくり表現すると「ONにすれば、アプリが勝手な通信をしなくなる」機能です。手動で「このアプリはデータセーバー中でも通信OK」とすれば、バックグラウンドで通信できちゃいますが、基本的にはほぼ全てのアプリのバックグラウンド通信をNGにします。2012年ごろ、スマートフォンユーザーが増え始めた携帯各社で通信障害が頻発しましたが、そのあたりの経験が反映された機能な気がします。

 これのおかげで、グッと普段の通信量を減らすことができました。それでもそんなに困りません。たとえばLINEやFacebookメッセンジャーでメッセージが送られてくれば通知されます(アプリ本体でメッセージを見ようとしたら、そこから受信しはじめる)。ただ、とあるメッセージングアプリでは、画像の自動受信をオフにしたので、友人たちがやり取りする写真をすぐ見られない。こうしたちょっとした部分で、ストレスを感じることがあったのは事実です。

 また、いくつかのアプリでは「同期できなかった」と通知してくることがありました。筆者の場合は、NTTドコモ回線のユーザーでして、そのドコモ製アプリが何度か「同期できなかった」「全ての機能を使うには云々」と表示してくる場面にでくわしました。この通知、ちょいちょい送られてきまして、その内容はまぁわかるのですが、データセーバーをあえてONにしているときには「再び表示しない」「今月は表示しない」とかできればいいのに、とちょっぴり感じることも。今後、ちょっとずつ変化するかもしれませんね。

 というわけで、筆者のように、思わず普段よりも多く通信してしまった! なんてとき、Androidユーザーであれば「データセーバー」を知っておいて損はありません。他にも、ChromeアプリやSNSアプリであれば通信量削減機能がありますので、また思わぬ通信量の使い込みをしてしまったときは、あらためてご紹介を。