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HUAWEI P10 PlusとiPhone Xで撮り比べ

【HUAWEI P10 Plus/iPhone X】

HUAWEI P10 Plus(左)とiPhone X(右)

 iPhone Xを買いました。カメラ、いいですね。これまで使っていたiPhone 7よりも明るく鮮やかに撮れるし、暗い場所で撮っても、画質がさほど粗くならないのがいいですね。そこで、僕は困ってしまいました。いまメイン端末として使っているHUAWEI P10 Plusと、新たに購入したiPhone Xの、どちらを“デジカメ”として使うべきかを。

 筆者は、スマホの使い方を解説する本を編集・執筆したりもするので、普段から複数のスマホを持ち歩き、OSやメーカーが異なるスマホの特徴を把握するように心がけています。ですが、本来、スマホは“1台持ち”がベストだと思います。なので、電話やSNS、カメラなどで使うメインの端末は決めていて、去年の6月までは、メイン端末はず~っとiPhoneだったんですよ。そう、HUAWEI P9に出会うまではね。

 HUAWEI P9はライカと共同開発したダブルレンズを搭載するスマホです。写真を撮ってみると、それまでに使ったスマホのカメラとはまったく違ったんですよ。デジタル絞りとは思えない絶妙なボケ味とか、自然な色調よりもちょっと色彩が豊かで奥行きが感じられるところとか……。これで撮れば、インスタの「いいね!」も増えるだろうと、当時使っていたiPhone 6sに代わって、HUAWEI P9がメイン端末に昇格しました。今年、P9の後継モデル・HUAWEI P10 Plusも購入し、現在はP10 Plusが僕のメイン端末です。

 iPhoneは毎年新しいモデルを買って、長く使い続けていることもあり、少し飽きを感じたりもしていました。ですが、iPhone Xはリッチ感がすごいし、操作性も変わったし、“アニ文字”で遊べるし、使っていて楽しいんですよね。これで、カメラの画質や使い勝手に満足できれば、メイン端末に返り咲くこと間違いなしです。というわけで、先週末、京都に出かけた際に、HUAWEI P10 PlusとiPhone Xで撮り比べてみることにしました。

 いくつか実際に撮った写真を公開しますね。まずは、金閣寺を撮影した写真。

HUAWEI P10 Plusで撮影
iPhone Xで撮影

 好天に恵まれて、どちらでもきれいに撮れたのですが、色味には若干差が出ました。好みによるでしょうが、僕としては、P10 Plusのほうが金がキラキラと輝くように撮れて、好きでした。

 次に、天龍寺の竹林を撮影。小雨が降ったり止んだりの薄曇りの日でした。

HUAWEI P10 Plusで撮影。ワイドアパーチャ(デジタル絞り)を有効にして撮ったが、iPhone Xの画質と比べるために、編集で絞り値を最大にした
iPhone Xで撮影

 この2枚は、ほとんど差はないですよね? 解像感というか、きめ細やかさはiPhone Xが若干上回っているようにも見えますが……。

 続いて、ボケ味を比較するべく、HUAWEI P10 Plusは「ワイドアパーチャ」を有効にして、iPhone Xはあえて「ポートレート」モードで撮ってみました。

HUAWEI P10 Plusで撮影
iPhone Xで撮影

 iPhone Xの「ポートレート」モードは、被写体を望遠で捉えて、背景をぼかす仕組み。なので、ほぼ同じ場所から撮影すると、かなり違った構図になります。ボケ味は、どちらもスマホの小さなカメラとしては上々ではないでしょうか。iPhone Xは、被写体との距離感にも依存するので、思うようにぼかせない状況もあるかもしれません。

 続いて、スマホのカメラが最も苦手とする夜景。ちょうど日が落ちた時分に、清水寺から京都市内を見下ろして撮影しました。三脚は使わず、特別な撮影モードなども使わず、手持ちでデフォルトの「写真」モードで撮りました。

HUAWEI P10 Plusで撮影
iPhone Xで撮影

 この写真だけでなく、あちこちで夜景を撮ったのですが、画質の差は明らか。iPhone Xのほうが明るくシャープに撮れました。もはや、実際に目で見えるよりも明るく撮れるくらいでした。HUAWEI P10 Plusは、ある意味、本来の暗さで撮れるのですが、手ブレが多発。夜景をきれいに撮るためには、スマホを固定する必要がありそうです。

 最後に、料理も撮ってみました。少し暗めのレストランで、肉料理をパシャリ!

HUAWEI P10 Plusでワイドアパーチャを有効にして撮影
iPhone Xで撮影

 HUAWEI P10 Plusのほうがソースが濃厚で美味しそうに見えますが、iPhone Xの全体的な明るさや、肉のほどよい赤みもいいなぁと。ちょっと優劣をつけがたいので、日常的に撮る機会が多そうなラーメンも撮り比べてみました。

HUAWEI P10 Plusでワイドアパーチャを有効にして撮影
iPhone Xで撮影

 う~む、これも大差はないというか、好みのレベルというか……。実は、スマホの画面で見るぶんには、HUAWEI P10 Plusのほうが料理の“艶”のようなものが際立ち、おいしそうに見えたのですが、パソコンに取り込んで比べてみると、それぞれに良いところがあるようで……。

 というわけで、僕としては、どちらも優劣をつけがたい結果となりました。夜景や暗い場所などではiPhone Xが力を発揮しそうだけど、HUAWEI P10 Plusには、撮ってからボケを調整できたり、モノクロで高精細に撮ったりといった楽しさもありますからね。しばらくは、ダブルセンターという感じで、2台をメイン端末として活用しようと思います。

 近々、HUAWEI Mate 10 Proも発売されるでしょうし、たぶん買っちゃうでしょうし、その際に、また撮り比べてみようと思います。次は、インカメラでの自撮りも含め、人物写真も比較しなきゃですね。