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一括購入ですぐに解除できた「Galaxy Note8」のSIMロック

【Galaxy Note8 SC-01K】

Sペンが快適なGalaxy Note8

 前回、このコーナーに書いたように、メインの端末はGalaxy Note8 SC-01Kに機種変更した。ポケットからサッと取り出して、Sペンですぐにメモを書き始められるのは、やはり快適。少々気が早いが、年明け早々のCESや、2月に開催されるMobile World Congressでは、取材がはかどりそうだ。初めて触れたデバイスが何なのかにもよるが、アラフォーの筆者には、やはりペンでの手書きがフィットしていると実感した。

 それはさておき、せっかく一括で購入したのに、すっかり忘れていたことがあった。SIMロックの解除だ。Androidの場合、SIMロック解除をmy docomoで申請したあと、送られてきた解除コードを端末に入力しなければならない。直近で海外出張がなかったこともあり、解除コードは受け取っていたが、端末にそれを入れていなかった。

他社に先駆け、5月からSIMロック解除のルールを改正したドコモ

 今年は総務省のガイドラインが改定されたことを受け、各社ともSIMロック解除に関するルールを変更している。主な変更点は、期間。SIMロックが解除可能になるまでの期間を100日に短縮したほか、一括で支払っている場合、支払いが確認できた段階で即時解除可能になる。また、ドコモの場合、前回のSIMロック解除から100日経過していれば、新たに購入した端末は、分割払いだろうが一括払いだろうが、即時SIMロックを解除できるようになる。

 元々ドコモは、SIMロック解除から6カ月経過すると、次に買った端末は即時、SIMロックを解除することができた。つまり、ドコモを使い続けていれば、よほど短期で機種変更しない限り、端末を買ってすぐにSIMロックを外せたのだ。ただ、今回のGalaxy Note8は、MNPで購入しているため、参照できるSIMロック解除の実績がない。それでもすぐにSIMロックを外せたのは、一括払いでの即時解除が可能になったから。この恩恵にあずかることができたというわけだ。

SIMロック解除の申請は、my docomoから行える

 SIMロック解除の手続きは非常に簡単で、my docomoから行えば、手数料もかからない。まずは、my docomoで、「ドコモオンライン手続き」にアクセス。画面下の方にある「その他」から、「SIMロック解除」を選択する。一応、パソコンのみになっているが、スマートフォンの場合は、表示をパソコン用に切り替えればOKだ。あとは画面の指示に従い、IMEIを入力して、SIMロック解除を申請する。

 すると、Androidの場合、メールでSIMロック解除コードなるものが送られてくる。これを端末側に、自分で入力すると、SIMロックを外すことができる。この解除コードを入力するには、ドコモ以外のSIMカードが必要になるので、注意が必要だ。SIMロックを外すのを忘れたまま海外に行き、いざ現地SIMを使おうと思ったら解除コードを忘れてしまっていた……こんな事態にならないよう、できるだけSIMロックを外すところまで、国内で完結させておきたい。

 ドコモ以外のSIMカードをどうやって調達するかだが、筆者はほかにも予備回線がたくさんあるので、大きな問題はない。今回はmineoのAプランのSIMカードを挿し、SIMロックを解除した。元々ドコモ回線しか持っていない人は、他キャリアを使う友だちからSIMカードを借りたり、お金はかかるが、auやソフトバンクから回線を借りるMVNOのプリペイドSIMを買ったりするのがいいだろう。

 というわけで、筆者も無事にGalaxy Note8のSIMロックを解除することができた。試しにmineoのAPNをそのまま設定してみたが、普通に通信することができ、VoLTEでの通話も可能だった。ただし、VoLTEを利用する場合は、隠しAPNとして、VoLTE用のAPNも入力する必要があった。VoLTE用のAPNは、名前、APN名、APNタイプを「ims」にし、APNプロトコルを「IPv4v6」に指定して保存すればOKだ。

他社のSIMカードを挿し、メールで送られてきた解除コードを入力する
mineoのAPNを設定したところ、すぐにLTEでつながった
VoLTEを利用する場合、「ims」という隠しAPNを設定する必要がある

 Galaxy Note8は、対応周波数が広く、LTEは、国内では利用できないBand 4、Band 5、Band 7、Band 12、Bnad 13、Band 17、Band 38、Band 40に対応している。これだけあれば、海外で使う際にも、あまり困ることはないだろう。次の海外出張が楽しみである。