みんなのケータイ
Google Homeでスマホの画面を見る回数が減りそう
【Nexus 5X】
2017年10月11日 06:00
話題のスマートスピーカー「Google Home」が、我が家にやってきました。早速、手持ちのスマートフォン「Nexus 5X」のGoogle Homeアプリからセットアップをして使い始めたところ、早くもちょっと生活が変わる予感がしています。
Google Homeは「OK Google」(「ねぇGoogle」でもOK)と、音声で話しかけて使うデバイスですが、できることはまだそれほど多くはありません。今のところの機能はざっくり、調べ物ができる、タイマーやアラームのセットやスケジュールの確認ができる、音楽が聞ける、IoT機器(まだフィリップスの「Hue」くらいですが)を操作できる、Chromecastを操作できるといったあたり。この原稿を書いている10月7日時点ではまだ、他の提携サービスが音声で利用できる「Actions on Google」には未対応のようです。
使い始めてまだ2日目ですが、まず驚いたのはその言葉の認識率の高さです。利用可能なクラウドAIはスマホと同じ「Googleアシスタント」。スマホでも「話した言葉が割と正しく認識されるな」と感心していたのですが、Google Homeもかなり正確に声を聞き取ってくれます。そしてやっぱり便利なのが調べ物。わかならいことについてウィキペディアなどから回答を得たり、簡単な計算をしたり、為替レートや単位変換、簡単な翻訳もできます。たとえばスマホでGoogleアシスタントに「○○って何?」と話しかけると、たいていウィキペディアの情報が表示されますが、Google Homeではその内容が音声で読み上げられます。このように画面を見なくても耳から情報が得られるのがGoogle Homeの最大の特徴。目の不自由は方はもちろん、スマホの小さな画面が見づらい世代にも、役立つデバイスではないかと思います。
Google Homeを使い出してまだたった2日ですが、声でいろいろな調べ物ができるようになったおかげで、私自身も家でスマホの画面を見る回数が少し減ったように思います。たとえば、これまでは食事中も会話の中でちょっと気になることがあると、スマホを取り出して調べるということをしていました。スマホを手にするとついついSNSなどにも目が行って、気がつくと食事中ずっとスマホを見てしまうということも結構ありました。その点、Google Homeがあれば、わからないことは声で聞けば済むので、スマホを取り出す必要がありません。これは小さいようで、大きな生活の変化ではないかと思います。
朝出かける支度をしているときも、これまではスマホで天気予報をチェックしたり、目的地までの経路を検索をしたりしていましたが、今朝は「OK Google、今日傘いる?」、「OK Google、ここからドコモ大手町店まで」と話して、天気予報と最寄り駅から乗るべき電車と所要時間を確認しました。忙しいときに話しかけるだけというのは、かなり助かります。ほかにも朝に役立つ機能としては目覚ましアラームや、Googleカレンダーに登録してあるスケジュールを確認できるといったものがあります。なおGoogle Homeは最大6人で共有できるのですが、ちゃんと声を聞き分けて、自分のスケジュールを教えてくれるしくみになっています。
このほか今のところ使える機能で便利だと思ったのが、ショッピングリストです。「OK Google、ショッピングリストに○○を追加して」と話しかけると、自分のアカウントにひもづくショッピングリストに登録されるというもの。このリストへはGoogle Homeアプリからアクセスでき、他の人と共有することもできます。あれを買わなきゃと思いついたときに声で簡単に登録でき、スマホから参照できるので買い物の際に重宝しそうです。
もちろん、まだできることは少なく、「すみません、わかりません」とか、「お役に立てそうにありません」とかいう言葉が返ってきて、がっくりさせられることも多いのですが、今後「Actions on Google」で使えるサービスが広がるなど、音声でできることがどんどん増えてくれば、スマホ同様に手放せない存在になるのではないかと期待も膨らみます。せっかくなのでその成長を、じっくり楽しみたいと思います。