みんなのケータイ
新旧“3G”スマホ対決! 8年前の機種に余裕で……勝てない?!
【GRAND M】
2017年9月8日 06:00
3G対応、LTE非対応、本体価格1万円切りの格安スマホ「GRAND M」だが、前回疲れただの遅いだのと評価したものの、キャリアが発売した3Gのスマホはもう7~8年前の機種である。当然、2017年に販売されたGRAND Mなら、旧3Gスマホと比べてはるかに快適に使えるはずだ。そう考えるのが自然だろう。
だが、どうも使いづらい。昔のiPhoneのほうが軽快に使えていた気がする。画面の大きさ、動作の安定感(突然落ちない、固まらない)ではGRAND Mが勝っている印象だが……。そこで新旧のスマホで比べてみることにした。
8年前発売のiPhone 3GS(iOS 4.0)と7年前発売のGALAXY S SC-02B(Android 2.3.3)が残っていたので(初期化はしていない)、これらを充電。SIMは無いものの、Wi-Fiに接続すればまだ使える。
いじってみるとたしかに動作の安定感ではGRAND Mが安心。なにしろiPhone 3GSはいきなり落ちたり、突然ものすごい勢いで電池を消費、GALAXY Sもアプリによっては固まる(古いOSや当時のままのアプリも原因だろうが)。
しかし、操作だけを見れば、この古い2台、やはりサクサク使えるのである。画面が小さいことで片手操作しやすいこともあるだろうが、細かいタッチの反応がGRAND Mに勝っているのでは、と思う。
文字入力を試してみることにした。一発勝負で下記の例文を全文フリック入力し、通常変換で作成。予測変換は使わない。3機種とも片手操作で行った。
例文:「お世話になっております。ライターの小林です。ケータイWatchの件、よろしくお頼み申す。」
似たような文章でよくテストを行っているので、あえて後半を変な文章にして指の動きを戸惑わせてみた。
結果、58秒545でiPhone 3GSの勝ち。フリックの反応が良く、誤入力も少ないのだ。2位がGALAXY Sで1分2秒415でiPhone 3GSと僅差。そしてGRAND Mは……1分31秒277……遅過ぎる。
大画面なので片手操作は不利だが、それ以上に誤入力が目立つ。フリックの反応が悪過ぎるのだ。
起動時間も見てみたが、電源ボタンを押してからロック画面になるまでは最短はGALAXY Sの28秒401、GRAND Mは33秒209、iPhone 3GSが42秒343とGRAND Mにとっては微妙な結果。
使いやすさとはちょっと違うが、カメラも大きく変わっているはず。スマホのカメラはどんどん明るくなっているのでGRAND Mが有利では? オートで撮り比べてみた。
これはたしかにGRAND M(5メガ)の画像が一番明るく、人形の白がくっきり出ている。ただ背景の白い壁が緑がかっている。GALAXY S(5メガ)は人形が黄ばんで見えるがGRAND Mより実物に近い。iPhone 3GS(3メガ)は暗いうえ黄ばみ緑っぽく論外。
このようにGRAND Mは7~8年前の機種と比べて勝る面もあるものの、全体的にはどっこいどっこいの勝負を繰り広げ、残念度が増す結果となった。
しかし、ここまではGRAND Mを初期状態で使ったせい。当然細かくカスタマイズすれば操作性は良くなるはず……そんな儚い希望を胸にGRAND Mとの付き合いはまだまだ続く。