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未来が見えるTango対応スマホ「PHAB2 Pro」の魅力
【PHAB2 Pro】
2016年12月27日 06:00
年末商戦の中、各社から新製品が相次いで発売されている。今年、存在感を一気に高めたファーウェイの「Mate 9」はかなり気になる存在だ。P9を使っている知り合いがいるが、彼らのSNSを見ていると、とくかくワイドアパーチャで撮影した画像がとても美しいと感じることが多々あった。本当に、スマホで撮影したとは思えない出来であり、久々に「撮影していて楽しいスマホ」と思える仕上がりになっている感がある。そこで、いまさらP9にデビューするより、「新製品のMate 9かな」と迷っている最中なのである。
実は、つい最近、新製品のスマホを買ってしまったこともあり、「年末にさすがに2台はいらないか」ということで、Mate 9は保留中なのだ。Mate 9より、一足先に買ったスマホは、レノボのファブレット(もはや死語)である「PHAB2 Pro」だ。
PHAB2 Proは、とにかく、グーグルの新しい技術である「Tango」が使えるのが魅力だ。実際に購入し、使ってみたが、なんとなく未来を感じられて楽しかったりする。アプリを起動し、PHAB2 Proの画面をのぞけば、目の前に恐竜が居座っていたりする。また、目の前の机の上にドミノを並べて倒して遊ぶ、といったことも可能だ。
これまでARアプリはさまざまあったが、どれも定着することなく消えていった。しかし、PHAB2 Proの場合、深度センサーや魚眼レンズなどを組み合わせることで、目の前の空間や物体の位置をとらえることができる。そのため、一度、表示させたCGなどはその場に居座るように表示でき、PHAB2 Proからの見え方を変えても、対象物の居場所は変わらないというのが新しいポイントなのだ。
現状、アプリも限られており、対応機種もPHAB2 Proのみであるため、Tangoが普及するのはまだまだ先のことになるだろう。しかし、グーグルでは、VRの開発チームと一緒に開発をしているという話だし、Tangoの技術が、他のスマホでも展開されるといわれている。2017年は、Tangoが、スマホ業界のトレンドワードになる可能性が高いのだ。
ワクワクして使っていたPHAB2 Proだが、画面をタップすると、パカパカと変な音がするのに気がついた。よくよく見ていたら、液晶部分が本体にしっかりと接着されておらず、いまにも外れそうな状態になっていた。まさか、買った瞬間にすでにクラッシュしていたとは。せっかく、新製品を購入したのに、なんとも悲しい限りだ。
仕方ないので、レノボのサポートセンターに連絡して、修理をしてもらうこととなった。年末年始を挟むだけに、いつ戻ってくるか、皆目見当がつかない。年始からCESの取材でラスベガスに行ってしまうため、当分、Tangoはお預けになってしまいそうだ。