DATAで見るケータイ業界
キャリアショップ数は約半年前から197店減少し全国7142店舗に
2025年1月18日 06:00
MCAは、2024年9月から2025年1月にかけて国内通信キャリア各社の「キャリアショップ」に関する調査を実施し、その結果を調査資料「キャリアショップの展開状況と店舗一覧 2024秋」として取りまとめた。同資料をもとに、国内におけるキャリアショップの最新動向を探ってみたい。
キャリアショップ数は約半年前から197店減少し全国7142店舗に
2024年9月時点における、4キャリア(ワイモバイル、UQ mobileを含む6ブランド)が展開するキャリアショップは、全国に7142店舗存在することが調査から判明した。約半年前(2024年2月時点、以下「前回」)から197店の減少となった。
2021年には8000店舗を突破するほど拡大していたが、その後は減少傾向が続いている。ピーク時と比較すると、消滅した店舗は1000店に迫る勢いだ。
auの店舗は遂に2000店を割り込む
ブランド別の店舗数を見ると、最も多いのがソフトバンクの2180店舗、次いでNTTドコモが2053店舗、auが1946店舗という結果となった。
3大メインブランドの店舗はこれまで2000店台を維持してきたが、今回の調査でauが弊社調査開始後はじめて2000店を下回った。auは前回比63店減で、ソフトバンクの23店減、NTTドコモの14店減と比較し減少幅の大きさも目立つ。
ソフトバンクとKDDIは、サブブランドの店舗も抱えている。ブランド別ではなく企業別に店舗数をみると、ソフトバンクが2631店舗で、KDDIの2123店舗、NTTドコモの2053店舗と比較し、500店ほど上回っている。
大半のサブブランド店舗ではメインブランドとの併売を実現しており、ブランドの垣根を越えた総力戦の様相を呈している。
なお、弊社の調査では、店舗名にキャリア(ブランド)の名前を冠し、販売からサポートまでフルスペックで行う店舗を「キャリアショップ」と位置づけ、店舗数の集計を行った。そのため、量販店内に設置されているコーナーや併売店などの販売窓口は取扱店と捉え、キャリアショップ数には含めていない。