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通信事業者向け工事は約1兆円、全国系のシェアが約6割

通信事業者・通信建設業者の両面から見た通信建設市場(3)

 MCAは、通信建設工事市場に関する調査を実施した。その結果をもとに、市場の全体像やプレイヤーの実情をお伝えする連載企画「通信事業者・通信建設業者の両面から見た通信建設市場」。3回目は、通信建設業者側からみた通信建設市場の実情を取り上げる。

全国系通建業者3グループで国内の約60%を工事

 MCAの調査レポート「通信建設業者便覧 2017」によれば、2016年度における通信事業者向け通建工事は9839億円となった。全国系通建業者は3グループで国内の58.0%を占め、固定系(アクセス)がメインとなっている。従来はモバイル系も多かったが、鉄塔建設縮小の煽りを受けた格好である。

 地場系も全国系と同様に、固定系(アクセス)がメインとなるが、NTT東/西日本からの工事受注が生命線となっている。

 一方、電力系は電力工事がメインであり、通建工事市場規模は地場系よりも小規模である。鉄塔建設に強みを持つ電力系は全国系と同様に、鉄塔建設縮小の煽りを受け、現在は固定系(アクセス)通建工事の比率が高くなっている。

 ベンダー系は親会社である通信機器ベンダーとの連携により、ネットワーク機器の供給から通建工事までをグループで展開できるトータルサービスが強みといえる。

通信事業者向け工事は約1兆円、全国系のシェアが約6割

 次回は、通信建設業者の区分や特徴を取り上げる。

MCA 大門太郎

IT専門の調査・コンサルティング会社として、1993年に設立。「個別プロジェクトの受託」「調査レポート」「コンサルティング」などクオリティの高いサービス提供を行う。