スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

充電式フラッシュライトに乗り換え中

一次電池から二次電池へ

 ここ数年、LEDライトの類を充電式に置き換えています。理由は、壊れるのがイヤなのと、明るいほうがイイということ。以前はほとんど乾電池式のLEDライトを使っていましたが、徐々にそれらをリチウムイオン電池式のものに置き換えている感じ。ちなみに、乾電池(一次電池)は使い捨て電池で、充電して繰り返し使える電池が二次電池(リチウムイオン電池やニッケル水素電池など)です。

 二次電池にも種類がありますが、筆者がLEDライト用として鋭意使っているのがリチウムイオン二次電池です。乾電池式LEDライトに同サイズのニッケル水素二次電池を入れるという手もあります。ですが、電圧が高いなどの要素からリチウムイオン二次電池式LEDライトのほうが小型&明るいという傾向があってイイな、と。

 さて、まず「壊れるのがイヤ」という点ですが、要は「アルカリ電池の液漏れ」です。筆者の単なる印象ですが、ナゼかDURACELLアルカリ電池はマグライト(MAG-LITE:米国製のタフな懐中電灯ブランド)内部で液漏れしまくり。マジか~このマグライト高かったのにぃ~! みたいな。

 まあ、たぶん、高いマグライトが壊れた(マグライト内でアルカリ乾電池が液漏れすると抜けなくなることが多い)というショックから「DURACELL=液漏れ」という印象が強く残っただけですね。冷静に考えるとほかのブランドのアルカリ乾電池が液漏れして、ランタンやヘッドライトが壊れたってことも多々ありますし。

 やや余談ですが、電池には液漏れやガス漏れの宿命があります。ある程度長期間使わないなら、電池は機器から抜くのが無難。機器にアルカリ電池などを入れっぱなし&ほったらかしにした結果、液漏れしちゃったなら、まあ結局はユーザーの責任でしょう。

筆者所有のLEDマグライト。これと同型のものがアルカリ電池の液漏れで廃棄処分になりました。筆者の場合、ナゼか不思議と「DURACELLにマグライトを殺られている」んでした。まあ単なる偶然だと思いますが。左は、14500タイプ(単3形乾電池とほぼ同じサイズ)のリチウムイオン二次電池(3.7V)とダミー電池ですが、これらをマグライトに入れて使っています。ただし、メーカー保証外の使い方ですし、こうしても点灯しないマグライトもありますし、場合によってはマグライトのLED部の破損も考えられますので、試すなら自己責任で。

 それから明るさ。LEDライトの類って、新製品が出る度にその明るさもアップしていますね~。Amazonなどで売られている外国製のLEDフラッシュライト(リチウムイオン二次電池使用タイプ)だと、1000円以下なのに超絶明るい! みたいな品も多々あります。

Amazonで売られていた14500リチウムイオン二次電池対応のLEDフラッシュライト各種。左は5本セットでナンと税込1399円(Amazon.co.jpへのリンク)でした。懐中電灯として十分実用的な明るさです。中央は2本セット税込999円(Amazon.co.jpへのリンク)で、前方と横にLEDを内蔵しています。横のCOBタイプLEDがかなり明るい。ちなみに、14500二次電池は単3形乾電池とほぼ同じサイスですが、これらのフラッシュライトは14500でも単三形乾電池でも使える仕様です。

 上のような激安LEDライトの類は、物理的にも機能的にも荒削りっぽい製品が多めだったりはします。5本セットのほうはローレット(滑り止めのギザギザ)加工部や放熱フィン部がやや雑ですし、中央の2本セットのは印刷がややズレていたり本体に小傷があったりします。

 でも小さいし明るいし何しろ激安だし、いろいろ魅力的。また、種類も非常に豊富。サイズや形状、明るさなど、バリエーションがとても豊かです。というわけで、主にリチウムイオン二次電池採用のLEDライト類に傾倒中。手持ちのモノをいくつかご紹介してみたいと思います。

いろいろあるゾ、18650や14500対応のLEDライト!

 以下にご紹介するのは、18650や14500といった筒型のリチウムイオン二次電池を使うLEDライト類です。これらの数字は電池の直径と長さを示していて、18650なら直径18mmで長さが65mm、14500なら直径14mmで長さが50mmです。ほかに26650や10440などもありますが、主流は18650や14500だと思われます。

 ただし、電池によって少々長さが異なることがあります(BPCと呼ばれる保護回路の有無やプラス極側の出っ張りの有無による)。同じ18650対応LEDライトでも「手持ちの18650を入れてみたらフタが最後まで締まらなかった」みたいなこともあります。でもまあ最近のリチウムイオン二次電池対応LEDライトはそのあたりの許容幅が広いようです(電子タバコなどはそのあたりの許容幅が非常に狭く専用のリチウムイオン二次電池の使用を強いられるようです)。

筒型のリチウムイオン二次電池各種。左写真は、左から、26650、18650、14500、10440です。どれも電池の特性は同じで電圧は3.7V前後。サイズと容量が異なるというわけです。右写真は14500と10440ですが、14500は単三形乾電池とほぼ同じサイズで、10440は単四形乾電池とほぼ同じサイズです。ただし、乾電池の電圧は1.5V前後ですが、リチウムイオン二次電池の電圧は3.7V前後。倍以上の電圧差があるので、乾電池のみに対応している機器にリチウムイオン二次電池を入れて通電すると破損や発火の危険があります。

 で、実際に18650や14500で使えるLEDライトですが、マジでスッゲくヒッジョォ~にたくさんあります。ので、入手性や価格の安さに加えてさらに電池が付属する製品に絞って、手持ちのものをご紹介してみます。どれもAmazonで買いました。

LightsEtcのLED小型投光器(Amazon.co.jpへのリンク)。18650×2本付きで税込1550円! 電池はもちろん脱着可能で、本体にセットした18650へはUSB充電が可能です。USB給電機能もあり、スマートフォンなどをUSB充電可能。LEDライトは、前面中央、前面周囲、前面上部の3つがあり、中央と周囲は白色投光で、上部は赤や青の点滅。白色投光は2畳程度の広さを十分明るく照らし出せる光量が感じられます。ただし、つくりは値段なりという雰囲気。
TrekooのLEDヘッドランプ(Amazon.co.jpへのリンク)。2090円で買いましたが、先ほど見たら450円オフクーポン対象品となっていました。18650×2本付きでUSB充電対応。写真のように多彩な発光モードがあり、頭部への装着感も良好。細部のつくりはやや雑ですが、ヘッドランプとしては非常に明るい部類だと思います。キャンプなどで夜にくつろぐような状況で使うと「明るすぎて顰蹙を買う」かもしれません。夜間作業用や緊急用にイイかも。※画像はAmazon商品ページより抜粋。
普通っぽいサイズのLEDライトが欲しいな~と思って買ったのが、SUNSPOTのこの製品(Amazon.co.jpへのリンク)。18650電池×1本と充電器などが付属して2380円でした。またこのライト、26650にも対応しているので、死蔵中の26650電池を活用できるな~ということも後押しになりました。わりとキレイなつくりで、光量も十分あり、照射範囲を広く設定することも可能で実用的です。ただ、遠方を照らすようズームを調節すると、LEDチップの形状がそのまま照射されてしまいます(このテのズーム付きLEDフラッシュライトでは半ばお約束的な残念仕様)。※画像はAmazon商品ページより抜粋。
単三形電池とほぼ同じサイズのリチウムイオン二次電池である14500を使いたいと思って買ったのが、ThorFireの「TG06S」(Amazon.co.jpへのリンク)。LEDライト単体だと税込1880円で、14500電池および充電器が付いたセット品が税込3299円です。単三形電池×1本が入るLEDライトとしては標準的なサイズ感ですが、光量は「このサイズでこの明るさなのか!」と軽く驚けるレベル。またこのライト、14500以外にも、単三形アルカリ乾電池やニッケル水素二次電池なども使えます。14500以外の(より電圧の低い)電池を使った場合は光量が少々落ちますが、それでも十分実用的な明るさです。つくりも良く、ただならぬコスパを感じたので思わずもう1個追加注文してしまいました~♪ 無駄遣い~♪ ※画像はAmazon商品ページより抜粋。

 ちなみに、18650電池や14500電池は安価なもので1本400円前後。1本が1000円前後で売られているものもわりと多いです。上記の18650電池付きLEDライトは格安感がありますネ♪

 最後のThorFire「TG06S」はかなりオススメな品質&価格なんですが、ほかは「つくり」の品質という点であ~んまりオススメという感じではないかも。でもまあ、どれも値段のわりにはかなり明るいと感じられるLEDライトです。

 ともあれ、似たようなリチウムイオン二次電池式のLEDライトがた~くさんありますので、さらに興味があればAmazonなどで「18650 LEDライト」や「14500 LEDライト」をキーワードとして検索してみてください。閲覧するのが面倒になるほど、大量の製品がヒットすると思います。

用心深くリチウムイオン二次電池を活用

 リチウムイオン二次電池って、ときどき爆発事故などでニュースに出てきたりします。ネットで「リチウムイオン 爆発」などで検索すると怖い事例が多々。そんなのを見聞きすると、なんかリチウムイオン二次電池に関わること自体がイヤになってきますね。

 筆者も「リチウムイオン二次電池ってなんか危ない感じ」と思っていて、電子タバコ黎明期の2010年頃から扱っているものの、いまだにな~んか安心できていません。でも、実際は身の回りはリチウムイオン二次電池だらけ。ノートPCにもスマートフォンにもデジカメにも入っています。しかし筆者はリチウムイオン二次電池の破裂や発火や爆発を経験していません。

 理由は、もしかしたら運がいいだけかもしれませんが、あるいは筆者がリチウムイオン二次電池をかなり用心深く扱っているからかもしれません。そこで筆者における「18650や14500など筒型リチウムイオン二次電池」の扱い方をちょっとご紹介。

 まず、怪しそうな電池や充電器は使わないようにしています。電池も充電器もAmazonで買うことが多いですが、価格やブランドやユーザーレビューなどをしっかりチェックして、「マトモそうなもの」を買うようにしています。何をもって「マトモ」とするかは人それぞれですが。

 また、充電は「目の届くところ」で「すぐ対処できる状態」で行っています。充電器と電池が見えている状態で充電するわけですね。たとえば電池から煙などが出たらすぐ対処できるようにです。ちょっと席を外すというときは、いったん充電を中止。ニッケル水素二次電池もそうして充電しています(ニッケル水素電池は充電時にかなり熱くなるのも心配ですし)。

 それから保管ですが、できるだけ機器から抜いた状態で電池を保管しています。保管は、電池のプラス極マイナス極が完全に絶縁されるよう、樹脂ケースなどに入れています。これは電池全般について行っています。

筆者的にマトモと思えたKEEPPOWERの18650リチウムイオン二次電池(Amazon.co.jpへのリンク)。2本セットで税込3380円。かなり割高なので最近は別のものを使いがちですが、ある程度信頼性が感じられつつ、ユーザーレビューなどの評価が高いものを選ぶようにしています。※画像はAmazon商品ページより抜粋。
充電器はKINDENの急速充電器(Amazon.co.jpへのリンク)を使用中。対応電池が多彩で高機能で操作性も良好です。価格は税込2999円。でも充電中は近くにいて、電池などの様子が逐一わかるようにしています。※画像はAmazon商品ページより抜粋。
電池ケースはPloarnovoのシリコン製電池ケース(Amazon.co.jpへのリンク)を使用中。4個セットで税込890円。電池をしっかり絶縁でき、出し入れも容易で、嵩張りにくく、電池の保護性にも優れます。使用済み電池は向きを逆にして入れるなどすると、見分けがつきやすくて便利。※画像はAmazon商品ページより抜粋。

 そんな感じで使っていますが、これまで18650などの筒型リチウムイオン二次電池がトラブルを起こしたことはありません。一度、自転車用ライトに入れっぱなしにしていた18650が、完全に放電しちゃったようで再充電不能になったことはありますが。あと、スマホ内のリチウムイオン二次電池(じゃなくてリチウムポリマー電池かも?)が膨らんできたことも一度あります。

 考えてみれば、リチウムイオン二次電池よりもアルカリ電池のトラブルのほうが多いですネ。何度液漏れしたことか。リチウムイオン二次電池にも液漏れの可能性があるそうですが、それは未経験です。

 まあそれでも、やっぱり残るリチウムイオン二次電池に対する何となくの不安感。とは言っても、その実用性と便利さから、リチウムイオン二次電池のない生活には戻れない。今後も、鋭意安全を心がけてリチウムイオン二次電池を活用していきたいと考えています。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。