スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

20年ぶりに軽自動車を買ってビックリ!

今時の軽自動車、すっげーわ~!

 軽自動車を買いました。これまで乗っていたクルマにガタは来るわ車検も近づくわで、ようやくの買い換えです。12年ぶりの買い替え。

 購入したのは、ホンダの「N-BOX+」(公式ページ)。リンク先にもあるとおり、2015年11月発表のモデルで、2017年8月つまり先月で終了したモデルです。現在は新型の「N-BOX」(公式ページ)が発売されていて、新型の詳細はCar Watchの記事で読めます。

クルマを「N-BOX+」(旧N-BOXシリーズ)に買い替えました。N-BOXシリーズは累計で100万台以上売れている軽トールワゴンシリーズで、街中や店舗駐車場などで見ないことはないほどの人気車種です。※上の写真はメーカーウェブサイトより抜粋。

 余談ですが、ナゼ、新型が出てくるタイミングで旧型を買ったのか? じつは、クルマを買い替えるにあたって「今度はなるべく軽いクルマが欲しい」「シートをフルフラットにして車中泊もしたい」と考えていました。今年の5月頃の話ですが、要は軽自動車でシートが真っ平らになって寝られるようなクルマです。

 調べてみると、そういう目的だとホンダの「N-BOX+」が最適。「N-BOX」じゃなくて「+」が付くほーのタイプです。他メーカーの軽自動車などまで含めて検討しましたが、筆者の要望を細部まで満たすクルマは「N-BOX+」しかありませんでした。

「N-BOX+」独自のシートアレンジ「ベッドモード」。右写真は助手席側からフルフラットにしたシートを見た様子です。大人2人が足を伸ばして横になれる広さがあります。※左写真はメーカーウェブサイトより抜粋。

 じゃあ「N-BOX+」にしましょう~、と思ってディーラーに行ってみたところ、「N-BOX+」はもうすぐ生産終了(新型N-BOXが出るため)とのこと。これが5月頃です。

 新型か~、じゃあ少し待って新型にしよっかな~? とは思ったんですが、ディーラー情報によると新型「N-BOX」は出てくるものの、新型「N-BOX+」が出てくるかは不明だそう。また、「+」が付くほうの車種は旧型では座席がフルフラットになって車中泊とかラクにできるわけですが、その新型が出るとしてもシートアレンジがどうなるか不明とのことでした。

 じゃあ、どうなるか少々わかるまで待って……とも思ったんですが、ナンとその時点で「N-BOX+」の生産完了までの生産予定台数が70台前後。売れまくり車種なので急いで買わないと数日中に「新車での購入が不可能」になるっぽい! できれば新車で買いたい! ならばもう待てない! はいハイはい! 今買います~成約します~!

 という成り行きで旧型「N-BOX+」を購入したんでした。成約の数日後には「N-BOX+」が完売になったそうで、ギリギリセーフ! てな感じでした。

 話が逸れましたが、「N-BOX+」が納車されて約3カ月乗ってますけど、いっや~スゴいですね~今時の軽自動車って。驚きの連続です。って、買った「N-BOX+」は2015年11月発表ということで、2年前のモデル。初期型「N-BOX+」は2012年7月発表ですから、そこまで遡ると5年以上前のクルマってコトになります。

 筆者は以前にも軽自動車を持っていました。1997年に買ったスズキの「ワゴンR」です。それから20年後に買った旧型「N-BOX+」。乗っていた「ワゴンR」の世代からすると15年後の世代の軽自動車ですが、快適だし便利だし愉快だしで、すっげ~イイわこのクルマ~とか思いつつハマっているんでした。てコトで今回はそんな話を♪

わ~車内が広い! そして平ら~♪

 まず、「N-BOX+」に乗っていて何度も感じるのが、車内空間の広さです。最近の軽自動車は車内が広そうだな~とは思っていたんですが、まさかこんなに余裕があるとは! ちなみに前に乗っていたクルマは、ホンダの「MOBILIO spike(モビリオスパイク)」(公式ページ)で、このクルマよりは狭いんですけど、それでも「なんかコレってモビリオみたい」と感じられる広さがあります。

 具体的には、前部座席に身長180cmくらいの男性が2人乗っても狭く感じられないくらい。それはたぶん、頭上の空間が広く、ダッシュボードの上部空間も広く、視界も広いからだと思います。その広さは外から見てもわかるようで、こないだ「N-BOX+」で仕事に行ったら「軽自動車なのにスタパさんの顔の位置が低くて驚いた」と言われました。

左は助手席側窓あたりから前部座席を見た様子。右は前部座席をハンドル上くらいから見た様子。前部座席は、運転席と助手席に分かれていますが、形状的にも広さ的にもベンチシートといった感じ。助手席では足を組めます。
左は運転席ヘッドレストあたりから前方を見た様子。前部座席空間が広く、視界も広いです。写真右は筆者が運転席に座った様子。身長約180cmですが、頭の上に20cmくらいの空間ができます。開放感アリの広さです♪

 それから、少々前述しましたが、シートアレンジでフルフラットのスペースを広くつくれること。メーカーウェブサイトにある紹介のとおり、車内空間をイロイロと活用できる「N-BOX+」ですが、座席を前部倒してフルフラットにできるのがイカシてます。これ目当てで、つまり車中泊をすべく「N-BOX+」を買う人も少なくないとか。

写真左は通常時のシートアレンジ(後部座席ヘッドレストは撮影のため外しています)。写真中央は全席を倒してフルフラットにした状態で、「ベッドモード」と言います。写真右のように、後部座席は隠れ、その上をボードが覆い、真っ平らになるのが「N-BOX+」の特徴です。
ただし、写真左のように、前部座席の座面・背もたれ接続部には少々の段差ができてしまいます。しかし、写真中央のように、市販のフルフラット化用マット類を使えばその段差も平らに。このマットは確か「くるマット」という製品だったと思います。「N-BOX+」は売れている車種なので、こういう社外品も豊富にあります。写真右はヘッドレスト収納部。フルフラットにしたときに余るヘッドレストは、車両後部左右の窓のあたりに格納できます。

 フルフラット化する時間は、最後部スペースに少々荷物があったとして、5分くらい? 荷物を降ろして、前部座席を前にスライドさせてヘッドレストを抜いて、後部座席のヘッドレストを抜いて倒して、前部座席も倒して、ヘッドレストを収めて、ボード類を敷いて完了って感じ。かな~り手軽。

 ですが、まだ、「N-BOX+」で車中泊できてません~。6月納車だったので、季節が季節で……。これからの季節、車中泊/車中仮眠しつつのドライブが楽しみです。

 ともあれ、「N-BOX+」の車内空間の広さと使いやすさと開放感。一昔前の軽自動車では考えられないものです。最近の軽自動車は車内が広いモデルが多いそうですが、一昔前の軽自動車しか経験がないなら、ぜひ今時の軽自動車の車内に入ってみてください。

軽自動車だから小さい!

 当然なんですけど、軽自動車ゆえ、車体がコンパクトです。具体的には、全長3.395m、 全幅1.475m、全高1.8m。高さはけっこーあるんですけど、さすがに幅がスマート。約148cmの車幅は、ナニカとすっごく都合がイイです。

 そんな「N-BOX+」を使っていて多々思うのが「駐めるのがラク」ということです。もちろんバックモニターもあるんですが、やっぱり車幅が狭いとスイッと容易に駐車スペースに入れられます。細かい話ですが「軽自動車専用」のスペースも当然利用できます。「N-BOX+」に乗り換えてから駐車スペースに関わるストレスが思いっ切り減った感じです。

車幅が148cmと狭いので、駐車しやすいです。もちろん軽自動車専用スペースも利用できます。車体の左側や後部を確認するためのミラーも実用的。バックモニターを使わなくてもスムーズに駐車できます。

 あと、当然ではありますが、細い道も難なく走れます。車幅の狭さに加え、トールワゴンゆえの視点の高さや視界の広さもあると思います。都市部の狭い道も余裕で走れてイイですし、林道っぽい山道なんかもわりと得意。

 車内は広く使えるのに車体自体はコンパクトで好都合なんですが、高さがあるので立体駐車場で駐められないケースはあるというのが唯一の難点でしょうか? しかしまあ、物凄く使いやすい軽自動車だと痛感しております。

よく走るっ! オートクルーズまで!

 購入した「N-BOX+」は、山岳方面のドライブと雪道走行も想定し、ターボエンジンで四輪駆動としたんですが、このエンジン、イイ感じの出力で走りやすいです。20年前に軽自動車を買うとき、ターボ車にも試乗したんですが、そのときは「コレは危ないかも」的な、なんというか不安な加速をしました。でもこのクルマのターボエンジンはそういうコトもなく、バランス良くパワーを発揮してくれる気がします。

 そして軽自動車なので車重も軽い。1050kgです。658cc/64馬力のエンジンで、ふけ上がりも良いターボなので、ま~非常にスイスイ走ります。前に乗っていたモビリオスパイクより速いかも。軽さに加えて、重心の低さもあるんでしょうね。軽快に走ってくれつつ、動作はキビキビして安定感もあります。

 なので、伊豆あたりの細めワインディングロードとか、あるいは首都高速道路とか、そういう道も非常にスムーズに走れちゃったりします。外見的にはそーゆー走り方をするクルマではないような気がするんですが、意外なほどよく走る「N-BOX+」です。

 それと、購入したグレードは、クルーズコントロール付き。セットした速度で走行し続けてくれます。アクセルを踏む必要ナシ。高速道路の等速巡航がとてもラクです♪ ほか、イロイロと装備がゴージャス……と思ったんですが、まあ今の時代ではわりあいフツーの装備だったりするそうです。

ハンドル周辺。軽自動車にクルーズコントロールなんて! とか思いましたが、フツーに100km/h巡航とかデキちゃって快適です♪
シフト周辺もスッキリ。今時のクルマって余分なボタンやスペースは極力排除してるって感じですね~。個人的には、軽自動車にシートヒーターまで! と驚きました。昔はこういうの、全てメーカーオプションとかだったような……。
もちろんスマートキー。最初は、スマートキーってなんか落ち着かないし逆にストレスたまるよな~、とか思っていたんですけど、すぐ慣れて、超便利ですネ~♪ ちなみに、ドアでの操作はボタン式。そして鍵穴も。ボタン+鍵穴タイプが好みです。

 20年ぶりに軽自動車に乗りつつ、周回遅れどころか時代遅れ的なスタンスでビックリしている筆者ですが、でもホントに最近の軽自動車はスゴいっ! と思います。時代の流れをガスッと実感した次第。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。