スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

「針なしホッチキス」にハマる

あら便利~と思ったその日から

 ここ数年、地味にハマっているモノのひとつに「針なしホッチキス」があります。針(ステープル)を使わないホッチキス(ステープラー)。消耗品となる針が不要、針を使わないので安全、紙に針が残らないのでそのままシュレッダーにかけられるなど、イロイロとメリットのある、おなじみの文房具です。

 ホッチキスの類はたま~にしか使わないんですけど、でもかなり好きな道具なので、な~んか文具店に行くといつもホッチキスをチェックしちゃいます。そして数年前に初めて買った「針なしホッチキス」がコクヨの「ハリナックスプレス」(公式ページ)。3年前の「スタパブログ」にも書いてありました。凸凹の歯で紙を圧し、紙と紙の繊維を圧力で絡ませることで綴じるというシクミだそうです。

コクヨの「ハリナックスプレス」。使い方は一般的なホッチキスとよく似ていて、2枚以上の紙を挟み込んでハンドルを握るだけです。コピー用紙で約5枚まで綴じられます。
ハンドルを握ると、紙の角や辺のあたりにギザギザ模様が。このギザギザにより紙が綴じられます。1箇所だけだと剥がれたり破れたりしやすいので、紙の辺を複数箇所プレスするのがいいでしょう。

 筆者の場合、この「ハリナックスプレス」を主に「領収書類を束ねるため」に使っています。確定申告のために仕事に関連した領収書類を保存しておく必要があるのですが、領収書+明細書などと複数枚に分かれている場合、それをまとめるために使っています。また、名刺と書類をまとめるときなどにも使用。手軽に使えて針要らずなので、紙を綴じるときはコレを多用しています。

 ナニゲにイイのは、針を使うホッチキスより「綴じた部分が嵩張らない」こと。確定申告用の領収書とかって、1年経つとけっこーな枚数になり、その分、厚みもでてきます。ホッチキスで綴じていると、さらにけっこー厚みが増します。「ハリナックスプレス」だとそういう厚み増加がほとんどなくて好都合です。

 あと、綴じた後、ギザギザ部分を硬いモノで押して平らにすると、だいたいキレイに紙を分離できること。針を使うホッチキスのように針を外しにくいとか、紙に穴が開くとかいうことがないのも、たま~に便利だと感じる点です。

 ただし、針を使うホッチキスよりも「綴じる力」が弱く、綴じた部分が破れたり剥がれたりもしやすいです。上の写真にもありますが、「ハリナックスプレス」で綴じの強度を高める場合は、紙の辺を複数箇所綴じるといいです。4~5箇所以上綴じれば、無理矢理開こうとしない限りは紙がバラケたり破れたりすることはないと思います。

 でもまあ、綴じ部の耐久性を求めるなら断然ホッチキスがイイです。明らかに綴じる力が強い。また、「ハリナックスプレス」はコピー用紙で約5枚までしか綴じられませんので、多くの枚数を綴じたい場合もフツーのホッチキスが有利ですネ。

針なしホッチキスはイイなぁ♪

 その後、「ハリナックスプレス」を多用し始めたわけですが、コレって5枚までしか綴じられません。なので、たま~に「もっと多くの枚数を綴じたいなあ」と思うことがありました。まあホントに「たま~に」なんですけどネ。

 そんなある日、フラリと立ち寄った文具店に「あっ! あるじゃん10枚まで綴じられるヤツ!」と思って即買いしたのが「ハリナックス(ハンディ10枚)」(公式ページ)。帰宅して早速使ってみたら、紙を圧縮して綴じるタイプじゃナーイ! 「ハリナックスプレス」の強力バージョンかと思ったら違った……。買ったのは穴を開けるタイプの針なしホッチキスで、「あっコレ違うタイプだ~」と一瞬落胆したわけですが、「あーでもこのタイプもイイなあ」と。

コクヨの「ハリナックス(ハンディ10枚)」。コピー用紙で約10枚まで綴じられます。
こんなふうに紙に穴を開け、紙自身をテープ状に通して綴じます。穴の長さは約8mm。穴のカタチが独特です。

 これもまた針なしホッチキスですが、やはり一般的なホッチキスより綴じる力が弱いです。用紙枚数が増えるほど外れやすさや破れやすさが少なくなりますが、強度を求めるなら紙の辺を複数箇所綴じたほうがいいです。

 あとこの「ハリナックス(ハンディ10枚)」、紙を綴じる様子がトリッキーで楽しい! その様子は公式ページにて動画で公開されていますが、それを見たくてムダに紙を綴じつつ観察しがちです。そういう面白さを人に見せたいがために、携帯サイズの「ハリナックス コンパクトα」(公式ページ)も買ってしまいました。

ピンクのほうが「ハリナックス コンパクトα」。5枚までしか綴じられませんが、ポケッタブルなサイズです。紙を綴じる様子は、透明のカバー越しに見えます。カバーを開いてダイレクトに見ることも可能。針なしホッチキス未経験者の前で実演すると、そのロボティックな動作に「へぇ~っ!」と感嘆してくれます。

 記事を書きながら久々に「ハリナックス(ハンディ10枚)」や「ハリナックス コンパクトα」のメカニズムを動かして眺めたんですが、いや~やっぱりコレ、おもしろいですね~。職人的な動き。愉快。

 ただ、これらの「穴を開けるタイプの針なしホッチキス」を使っているのかと問われれば、あ~んまり使っていなかったりします。筆者の用途だと前述の「ハリナックスプレス」で済んじゃうのと、紙に穴が空かないほうが都合がいいからです。領収書や明細書の文字の上に穴を開けちゃうと、あとで困ったりする、みたいな。

 あと「ハリナックス(ハンディ10枚)」や「ハリナックス コンパクトα」は、写真のような「独特な形の穴」が開いてしまいます。ツイデに、紙の切り口があまりキレイではありません。そういったあたりで、より気分良く使える「ハリナックスプレス」ばかり使ってしまうという感じです。

とは言っても、針なしホッチキスは楽しいナ♪

 なんだかんだ言いつつも、針なしホッチキスをかなり気に入っている筆者です。「穴を開けるタイプの針なしホッチキス」については、その後も「もっとイイ感じで使えるのはないのかな?」と、ボツボツと購入しているんでした。

 たとえばマックスの「サクリステッチャー HPS-5」(公式ページ)。あるいはクツワの「針なしホッチキス ゼロ針 グリーン ST001GR」(公式ページ)。リヒトラブの「ステープレス M-5」(公式ページ)やプラスの「ペーパークリンチミニ SL-104NB」(公式ページ)なんてのも買いました。以降、それぞれの「穴を開けるタイプの針なしホッチキス」を写真とともにご紹介してみます。

マックスの「サクリステッチャー HPS-5」。綴じられる枚数は5枚までで、軽い力で「サクリッ」と穴が開きます。写真中央と右は、綴じた箇所を表と裏から見たところ(以下同様)。穴の長さは約7mm。穴の形状もシンプルでイイ感じですが、切り口が少し荒いです。
クツワの「針なしホッチキス ゼロ針 グリーン ST001GR」。綴じられる枚数は4枚まで。紙を5cmくらいまで噛み込める製品で、穴の形はシンプルで小さめ。穴の長さは約8mm。切り口もわりとキレイで好印象ですが、ほかの製品と比べると「ハンドルが硬めで力が要る」という感じです。
リヒトラブの「ステープレス M-5」。スチール製でピッカピカのシルバー、そしてレトロっぽい見栄えが素敵です。綴じられる枚数は4枚まで。穴の長さは約10mm。きれいな穴が開きますが、穴開けにかなり力が要りますので、片手で持ってでは使いにくい感じ。ヤケに力が要るのに、4枚までしか対応しないという点で、「生産中止商品」になっちゃったのかもしれません。
プラスの「ペーパークリンチミニ SL-104NB」。綴じられる枚数は4枚まで。穴の長さは約7mm。穴のカタチがシンプルで切り口もキレイ、コンパクトさもなかなかイイ感じです。穴を開ける位置をしっかり確認しつつ使える点も便利。ナニゲに秀逸な製品だと思います。

 てな感じで、ついつい買って試してしまう「針なしホッチキス」。ぶっちゃけた話、毎日使うほどではないんですけど、な~んか惹かれるものがある、みたいな。昔からある技術で、製品としても新しいってわけではないそうですが、ひとつの道具としてオモシロいので、今後もついつい追いかけてしまいそうです。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。