スタパ齋藤のコレに凝りました「コレ凝り!」

レーザー墨出し器で、今すぐ水平垂直を出してゆきたいっ!

便利なレーザー墨出し器

 たま~に必要になって、使い、使うたびに「やっぱりコレすっげぇイイわぁ~!」と思うモノがあります。いわゆる「レーザー墨出し器」です。壁などにレーザーで水平線や垂直線を投影する道具。建築現場などで使われていますが、ワタクシが使っているのは家庭用。建築現場などで使われているほど高性能なものではなく、DIY用の安価な製品です。

10年くらい前、初めて購入した家庭用レーザー墨出し器。ブラックアンドデッカーの「BDL310S」(公式ページ)です。壁面マウントが付属していて石膏ボードの壁に装着して使えるほか、底部の三脚ネジ穴で三脚にセットしても使用可能。現在でも売られていて6000円少々です。
水平線や垂直線、両方を組み合わせた十字線の投影ができます。6mくらいまで投影可能。電源は四角い9V電池(006P)×1本で、約4時間連続して使えます。

 さて、レーザー墨出し器、どう便利なのか? 水平や垂直を測りつつ、それに合わせて何かを設置したい場合全般にチョー便利です♪

 たとえば、左右スピーカーの高さ合わせとか傾き補正、ポスターや絵画や壁掛け時計をキッチリ水平垂直に吊るとき、脚の長さを調節できる家具の水平垂直出しなど、イロイロと使えます。ポスターを貼ってみたけど、よ~く見ると、な~んか傾いてる? みたいなコトはアリガチですが、レーザー墨出し器を使えばそーゆーモヤモヤもゼロです。

 あるいは、壁に水平や垂直のガイドラインを引いたり、ガイドライン代わりのマスキングテープを貼ったりする場合、どうしますか? 普通は、壁の端や床などから同距離の2点をポイントし、その2点を結ぶように線を引きます。ですがコレ、文章で書くとササッとできそうなイメージですが、実際にやると、なかなか大変。引く線が2mとか3mになるとスゴくタイヘンです。

 でもレーザー墨出し器を使えば、レーザー投影した水平や垂直のラインにそって線を引いたりマスキングテープを貼るだけです。とっても簡単♪ すっごく便利なんです!

 あまりない例だとは思いますが、床や壁などの基準となる部分が傾いていた場合、そこから2点を測って線を引いたりすると傾いちゃいます。でもレーザー墨出し器の場合、重力をもとに垂直や水平を導き出していますので、傾いている建物の中であってもシッカリと水平垂直を出すことができます。

 まあ、頻繁にそういうコトするわではないので、「たまにとても役立つ」という感じのレーザー墨出し器ですが。でも、完璧な水平垂直をいつでもすぐ出せるって、良くないですか? イイですよね~♪ というわけでレーザー墨出し器を愛用しているんでした。

小さくてシンプルなレーザー墨出し器

 前出のブラックアンドデッカー「BDL310S」ですが、ヒッジョーに便利なんですけど、ひとつ残念な点がありました。電源です。四角い9V電池(006P)×1本を使用。また、たま~にしか使わないので「あっレーザー墨出し器使おう!」と思って出してくると、電池切れ状態だったりします(電池を抜いておけばいいって話もありますが)。もっと入手性の良い電池だったらな~と思っていたわけです。

 そこで6年くらい前に買ったのが、ボッシュの「Quigo 2」(公式ページ)です。コレ、単4形アルカリ電池×2本で使えます。

ボッシュの「Quigo 2」。単4形アルカリ電池×2本で使えて、マルチマウントクリップが付属します。本体前面のカバーを上にスライドさせるとレーザーが照射されます。65mmのキューブ形でコンパクトです。実勢価格は8000円くらい。
レーザーは水平垂直が組み合わさったクロスラインのみ照射される仕様。マルチマウントクリップを使うと、テーブルや棚など「挟むことのできる取っ掛かり」に設置でき、そこから照射できます。

 コンパクトで手軽に使えて、いろいろな場所にセットでき、電池の入手性も良くて便利な「Quigo 2」。ちなみに連続使用時間は約3時間です。手近に置いておき、手っ取り早く使えて、やっぱりコレ最高なだぁ~とか思っていたら、コレの新型が登場していました。ボッシュの「Quigo Plus」です。

 調べてみたら、あっ! 同じく単4形アルカリ電池×2本が電源なのに、連続使用時間が約5時間で省エネになってる~しかも投影されるレーザーの線にメジャーみたいなのが付いてる~! キーッ悔しい……のか!? ともあれ購入。

左が旧機種「Quigo 2」で右が新機種「Quigo Plus」。基本的にはあ~んまり変わりませんが、新機種はバッテリー持続時間が伸びたほか、投影されるレーザーに「マーキングポイント」と呼ばれる等間隔の目印が追加されています。実勢価格は8000円くらい。
「Quigo Plus」でレーザーを照射した様子。壁などに向かって真正面から照射すると、マーキングポイントが等間隔で投影されます。真正面からでないと、マーキングポイントは等間隔にはなりません。

 という感じで、まあ、個人的には「Quigo 2」でも「Quigo Plus」でも、どっちでもいいかな、的な。どちらも便利です。

買っちゃえ買っちゃえグリーンレーザー!

 これまで挙げてきたレーザー墨出し器は、どれも赤いレーザー照射で、率直な話、明るい環境だと線がやや見にくいです。夜間はバッチリ見えるんですけどネ。

 そこで調べてみたら、見やすいというコトで、な~んか今時的には緑色のレーザーを照射するタイプが主流になりつつあるようです。グリーンレーザーかぁ……使ってみたいなあ。

 と悩むこと半月。あーもー悩むの時間の無駄! 買っちゃえ買っちゃえ! というコトで購入したグリーンレーザーのレーザー墨出し器が、山真の「GLZ-3-W」(公式ページ)という製品。三脚(エレベーター)と受光器が付属するフルセット品で、お値段はAmazonにて10万1400円オフの2万9280円! すすすスゴい値引率! 大丈夫なのか?

本体は「GLZ-3」というレーザー墨出し器で、グリーンレーザーを投影できます。単3形アルカリ電池×3本仕様で約9時間使えるほか、付属ACアダプターでも使えます。凄い値引率でしたが、特に問題なく、非常に高いコストパフォーマンスだと感じられました。
水平、垂直、水平垂直の3パターンの投影が可能で、真下に地墨ポイントが赤いレーザーで照射されます。グリーンレーザーは非常に見やすいです。「Quigo Plus」の赤いレーザーと比べると、視認性が大きく異なります。

 この製品、一応プロ用なんですが、プロ用としてはつくりが少々チャチだとか、線が十分細いとは言えないなど、イマイチな点が少々あると思います。が、プロ用のレーザー墨出し器って10万円オーバーが普通で、有名日本メーカー製だと20万円近くしたりしますので、かな~り安く買えたという印象です。

 また、グリーンレーザーの視認性は非常に優れており、一度使うと後戻りできない感じ。専用の三脚が必要になるケースがやや多いので、使うのに一手間要りますが、シッカリ&快適に作業しよう! という場合にはコレばかり使っています。水平の調節や回転など、微調節も行いやすいので快適♪ オススメですのでゼヒ……って、こんな特殊な道具をオススメされてもねえ~って感じでしょうか?

 ともあれ、レーザー墨出し器、一家にひとつあるとたま~に激便利ですので、ご興味があればゼヒ。どうせ買うならグリーンレーザーがオススメですが、オススメされてもねえ~って感(以下略)。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。