ケータイ用語の基礎知識
第677回:セルフィ とは
(2014/9/16 12:52)
「セルフィ(Selfie)」とは、英単語で、自分を被写体として撮影をすること、また、そうして撮った写真のことを言います。「selfy」と綴ることもあります。日本語でいうと「自分撮り」もしくは「自分撮りで撮った写真」ということになりますちなみに、「自撮りした写真」という意味で使う場合、複数形は「Selfies」です。
日本国内では、いわゆる“自撮り”は、カメラ付携帯電話が市販されるようになった2000年以降、一般的によく行われてきました。英語圏をはじめとする諸外国で近年、特に流行し始めました。
用途としてはFacebookやTwitter、InstagramなどのSNSに投稿するために、スマートフォンやデジタルカメラで撮ることが多いようです。日本でも、“自撮り”は女性を中心によく利用されていますが、海外でのセルフィもやはり、どちらかというと女性がよく行うようです。
このセルフィという単語は、オックスフォード辞典を出版するオックスフォード大学出版局が2013年11月に「今年の言葉2013」に選出した流行語でもあります。同局がインターネット上に書かれる英単語を収集したところ、実に前年の17倍もこの「セルフィ」という単語が使われるようになったということです。
最近のモデルのスマートフォンでは、このセルフィの流行にあわせて、利用者自身を撮影するインカメラの画素数を上げたり、といった特徴を持つモデルも多くなってきています。
セルフィは、自分の手にスマートフォンやカメラを持ち、手をできるだけ伸ばして、レンズを自分に向けて撮るほか、鏡に写した自分を撮るなどということもあります。
セルフィ向けグッズも売れている
セルフィの流行につれて、海外ではセルフィ向けグッズも売られており、観光名所などに行くとこれらを持っている人をみかけることも多くなりました。
その中でも最近、目立つのが「セルフィ・ポール(Selfie pole)」でしょう。先述の通り、セルフィの撮影方法は一般的には、撮影者自身が手で持ったケータイのカメラを自分に向けて撮るというやり方ですが、最近では、「セルフィ・ポール」、もしくは「セルフィ・スティック(Selfie stick)」と呼ばれる、長い棒を使う人が増えてきたようです。
このセルフィ・ポールの先端にはマウンタが付いていて、ここにスマートフォンやデジタルカメラを固定し、自分を撮影します。セルフィを撮るとき、自分自身の腕を使うと、顔が大きく写りすぎてしまいます。また腕だけを伸ばすので被写体の姿勢が不自然な写り方になってしまうことが多いのですが、このセルフィポールを使えばより遠い距離から撮るため、自然なポーズでバランスのよい写真を撮ることができるのです。
また、自分の腕を使ったセルフィでは自分だけか、せいぜいもう一人程度しか画面に入らないことが多いのに比べると、セルフィポールをうまく使えば、ある程度人数が多いケースでも比較的簡単に撮影できます。あるいは、一人のセルフィでも、構図をかなり自由に撮れるというメリットもあります。たとえば腕セルフィではできない、自分の胸部まで入った「バストアップ」構図もセルフィ・ポールを使えば、撮影することが可能です。ちなみに最近のスマートフォンでは、インカメラでより広い範囲を写せるよう機能面で工夫が凝らされるようになってきています
このほか、リモートセルフシャッターなども販売されています。仕組み的にはBluetoothや超音波を使い、専用のアプリケーションを使ってこれらからスマートフォンのカメラのシャッターを切ります。