【IFA2014】

初の64ビットCPU対応「HTC Desire 820」を発表したHTC

 HTCは4日(現地時間)、ミッドレンジモデルの「HTC Desire 820」を発表した。IFAのHTCブースには、これを出展。実機が1台しか置かれていなかったこともあり、報道陣や一般来場者で長い列が作られていた。

コンパクトなHTCのブースには、フラッグシップの「HTC One(M8)」のほか、「Desire」シリーズも置かれていた。写真のサッカーボールのオブジェは、HTCがスポンサーになっている「UEFAチャンピオンズリーグ」のもの

 HTC Desire 820は、同社のミッドレンジラインナップ「Desire」シリーズの最新作。Desireのあとにつく数字が大きいほど、「画面が大きかったり、スペックが高かったりする」(説明員)という法則があり、Desireシリーズの中では最高峰の機能を誇る。このモデルはクアルコムの64ビットCPU「Snapdragon 615」を採用。通信は、LTEにも対応する。

ツートンカラーのデザインを採用した「HTC Desire 820」。薄型で、フラットなボディとなる

 背面に13メガピクセル、前面に8メガピクセルのカメラを搭載し、「Selfie(セルフィ、自分撮り)」を高画質で楽しみたいというニーズにも対応する。

背面に13メガピクセルカメラを搭載。前面のカメラも8メガピクセルと高画素だ

 OSには、Android 4.4を採用。その上で、HTCが独自にカスタマイズした「Sense 6.0」というUIが動く。こうしたソフトウェアの多くはHTCのフラッグシップモデルとも共通している。カラーバリエーションは9色で、背面のカメラ周りや、ボディのフレーム部分だけ色が異なるツートン仕上げになっている。ブースに置かれていた端末は、ホワイトがベースでグレーのカラーが入ったものとなる。

UIには「Sense 6.0」を採用。「BlinkFeed」や「BoomSound」といった、HTC端末でおなじみの機能に対応する

 サイズは157.7×78.74×7.74mm、重量は155g。デュアルSIM対応モデルも用意される。なお、IFA会場に置かれていた実機はデュアルSIM仕様になっており、側面に2つのSIMカードとmicroSDを挿入可能なスロットが設けられていたが、「少なくともドイツではシングルSIM仕様になる」(説明員)とのこと。国や地域によって、シングルSIMとデュアルSIMの仕様を変えて出荷するという。

会場に展示されていた端末は、デュアルSIM仕様となる

石野 純也