第520回:i Bodymo とは

大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我 ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連の Q&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


 「i Bodymo」とは、NTTドコモが提供する、携帯電話を使った健康支援サービスです。有料のサービスとなっており、月額157.5円の利用料がかかりますが、初回申込の場合、30日間は無料で試用できます。

 アプリケーション(iアプリ)として提供されており、904iシリーズ以降、らくらくフォンを含む、歩数計またはGPS搭載のiモード対応の携帯電話で利用できます。スマートフォンには非対応です。なお、Windows 7ケータイ「F-07C」では、音楽再生を除き、利用できる見込みです。

 毎日の運動を記録する「運動サポート機能」や、食事を記録する「食事管理機能」などで、普段の生活を簡単に記録できます。これらは携帯電話からだけでなく、パソコンから記録することもできます。

 運動や食事管理を気軽に、楽しみながら続けられるよう、過去の取り組みをグラフやカレンダーで確認したり、歩数やジョギングのランキングの確認をしたりできる「記録を見る機能」、取り組みに応じて進められる「ゲーム」などの機能があります。

運動サポート機能

 運動サポート機能は、自動的に携帯電話に常に歩いた情報を記録させる「歩数モード」と、アプリを起動して明示的に記録させる「ウォーキング・ジョギングモード」、そのどちらにも含まれず、携帯電話では測定できない水泳などの運動を手動で記録する「その他運動モード」に切り替えられます。歩数モードでは、歩数計対応ケータイを使用している場合、ケータイを身に着けて歩くだけで、自動的に歩数を記録できます。

 また、ウォーキング・ジョギングモードでは、アプリを起動して、ウォーキングやジョギングを行うことで、その歩いた(走った)距離、時間ペースを記録できます。地図で、そのときのルートやラップタイムも確認できます。ウォーキングだった場合は、どの程度が有酸素運動として機能したかも確認できます。その他運動モードでは、カテゴリーから運動の種類と運動時間を選んで登録することで、消費カロリーを表示できます。ちなみに運動サポート機能では、消費したカロリーを食べ物(おにぎり)に換算して画像で表示します。

食事管理機能

 「食事管理機能」では、食事の記録と、その日の合計取得カロリー・栄養バランス、今後食べるときにおすすめするメニュー、一週間の栄養アドバイスといった機能があります。

 食べた食事の記録は、アプリの画面でメニューから選んだりメールで登録したりできます。あらかじめ用意されたメールアドレスに、「件名:間食,牛乳プリン」でメールを送ると、この日間食として牛乳プリンを食べ、これで207kcal摂取したことが記録されます。メールには食事の写真を添付したり、本文に食事に関するコメント(たとえば、メーカー名や『物足りなかった』というような感想など)を書くこともできます。食事管理機能では、よく食べるメニューを「Myパック」としてまとめておいたり、機能に載っていないメニューをオリジナルメニューを登録したりできます。

記録を見る機能

 「記録を見る機能」では、1日の運動・食事に関するデータがわかるカロリーカレンダー機能があり、グラフとリストで月ごとの推移も見ることができます。

 また、Myデータとして体重や体脂肪などのデータ登録をおこなうとパソコンでその推移をグラフでみることもできます。健康管理に必要なアドバイスを日替わりで受けられます。歩いた歩数と目標をどの程度達成できているか、あるいはカロリー消費から、毎日アドバイスが配信されます。

ゲーム

 ゲーム機能には、たとえば、太ってしまったたまごっちを、自分が運動することで元のかわいい姿に戻してあげる「i Bodymoで発見!! たまごっち」といったゲーム、自分が全国のi Bodymoユーザーの中でどのくらいの位置にいるのか表示するランキング表示機能などがあります。ランキング表示機能も、たとえば1つ上の順位になるためには何歩歩けばいいかが表示されるなどエンターテイメント性を重視したものになっています。最近流行のTwitterと連携した機能もあります。画面でツイートボタンを押すと、日々の歩数やウォーキング・ジョギングなどの運動の記録からフード、ランキングや自分の体データなどi Bodymoの記録をTwitter上でつぶやくことが可能です。

 i Bodymoには景品も用意されています。i Bodymoでは、歩いた歩数だけ「メダル」がたまり、たまったメダルをゲームや、デコメ用の絵文字、それにドコモポイントと交換できます。ドコモポイントは、ドコモプレミアクラブ会員・ドコモビジネスプレミアクラブ会員向けのポイント制度で、ドコモの携帯電話や付属品の購入、故障修理などに利用できます。i Bodymoで得られるポイントは多くありませんが、歩けるだけ歩いて、新しい携帯電話を買うときの足しにするのもいいでしょう。

 上に挙げた個々の機能は、機種によっては、一部利用できないものもあります。たとえば、GPS機能を搭載していないF-04C、F-05C、F-08B、F-10B、F-11C、N-07B、SH-09Bなどでは地図機能が使えませんし、らくらくホンプレミアム、L-01B、SH-02B、SH-02B marimekko、SH-04Bなどでは歩数記録が使えません。

 




(大和 哲)

2011/6/21 12:02