山根康宏の「言っチャイナよ」
デュアルペリスコープカメラフォンやポルシェデザインコラボの折りたたみ機が登場
2024年2月29日 00:00
世界最大のスマートフォン市場、かつ最大の5G加入者数を誇る中国で毎月発売された5Gスマートフォンを香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が紹介する。
2024年1月に発表・発売された5Gスマートフォンは8機種。内訳はOPPO 2機種、vivo 1機種、HONOR 4機種、その他1機種。
OPPOは世界初をうたうデュアルペリスコープカメラ搭載の高性能モデル「Find X7 Ultra」を発表。
HONORもフラッグシップのカメラフォンのモデルチェンジとなる「Magic6」シリーズを投入、またポルシェデザインとの初コラボモデルの折りたたみ端末を発売した。OnePlusはミドルハイレンジ機を1機種発表している。
ゲーミング意識のミドルハイレンジ、「OnePlus Ace 3」
1カ月前に発表されたOnePlusのフラッグシップモデル「OnePlus 12」の下位モデルが「OnePlus Ace 3」だ。
端に寄せた円形のカメラバンプなどデザインコンセプトは同等とし、9140平方ミリメートルの大型冷却版を備えゲーミング用途も意識している。濡れた指先でもタッチ精度を上げており、日常の使い勝手も高めた。バッテリーは5500mAhで100Wの急速充電に対応する。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2024年1月4日 |
価格 | 2599元(約5万4000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 |
ディスプレイ | 6.78インチ 2780 x 1264ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+800万超広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
バッテリー | 5500mAh、100W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 163.3 x 75.3 x 8.8mm。207g |
低価格ながら高画質カメラ搭載、HONOR「X50 GT」
2000元台前半価格ながら1億画素カメラを搭載した欲張りな製品がHONORの「X50 GT」だ。
チップセットは3世代前だが今でも十分性能は高く、画面のタッチ感度も高めており「GT」のモデル名から連想できるようにゲーミングモデルとしてもアピールを怠らない。バッテリーは5800mAhと容量を増やしている。充電速度が高速でない点がやや残念なところ。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2024年1月4日 |
価格 | 2199元(約4万6000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 |
ディスプレイ | 6.78インチ 2652 x 1200ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 1億800万広角+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、16GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
バッテリー | 5800mAh、35W充電(有線) |
5G NR対応バンド | 非公開 |
サイズ | 163.6 x 75.5 x 7.98mm。192g |
ハッセルブラッドカメラ搭載のカメラフォンの2024年モデル、OPPO「Find X7」
OPPOのフラッグシップクラスのカメラフォンがモデルチェンジ、2024年モデルとして「Find X7」「Find X7 Ultra」が登場した。カメラのバンプデザインをよりカメラ風に仕上げ、サイズも大型化した。ディスプレイは4500nitと輝度を高め、屋外撮影時のプレビューもより鮮明に表示できる。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2024年1月8日 |
価格 | 3999元(約8万4000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 9300 |
ディスプレイ | 6.78インチ 2780 x 1264ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+5000万超広角+6400万3倍望遠 |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、16GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
バッテリー | 5000mAh、100W充電(有線) |
5G NR対応バンド | SA : n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28A / n38 / n40 / n41 / n66 / n77 / n78。NSA : n41 / n77 / n78 |
サイズ | 162.7 x 75.4 x 8.7mm(黒、紫)、9.0mm(青、銀)。206g(黒、紫)、202g(青、銀) |
ペリスコープカメラを2つ搭載、衛星通信にも対応するOPPO「Find X7 Ultra」
世界初というペリスコープカメラを2つ搭載した望遠・ポートレート撮影を強化したモデルがOPPO「Find X7 Ultra」だ。
「Find X7」の上位モデルだが、ProではなくUltraという名前にしたのは背面4つのカメラすべてを5000万画素とし、望遠も2.8倍と6倍を搭載した贅沢な構成からだろう。メインカメラのセンサーサイズは1インチ。衛星通信にも対応する。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2024年1月8日 |
価格 | 5999元(約12万6000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
ディスプレイ | 6.82インチ 3166 x 1440ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+5000万超広角+5000万2.8倍望遠+5000万6倍望遠 |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、16GB+256GB、16GB+512GB |
バッテリー | 5500mAh、100W充電(有線)、50W充電(無線) |
5G NR対応バンド | SA : n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28A / n38 / n40 / n41 / n66 / n77 / n78 / n79。NSA : n40 / n41 / n77 / n78 / n79 |
サイズ | 164.3 x 76.2 x 9.5mm。221g |
HONORもカメラフォンを一新、「Magic6」を発表
OPPOと同じ時期にHONORもカメラフォン新製品を投入した。ベーシックモデルの「Magic6」は5000万画素2つと3200万画素カメラを搭載、3つのカメラを三角形状に配置した。
セルラーネットワークとWi-Fiの接続性を高めるC1+チップやセキュリティーチップを搭載するなど、自社開発したチップを複数搭載している。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2024年1月11日 |
価格 | 4399元(約9万2000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
ディスプレイ | 6.78インチ 2800 x 1264ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+5000万超広角+3200万2.5倍望遠 |
インカメラ画素数 | 5000万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、16GB+256GB、16GB+512GB |
バッテリー | 5450mAh、66W充電(有線)、55W充電(無線) |
5G NR対応バンド | 非公開 |
サイズ | 161.8 x 75.4 x 8.1mm。206g |
1億8000万画素の望遠カメラを搭載するHONOR「Magic6 Pro」
HONORのカメラフォンの最上位機種となる「Magic6 Pro」は5000万画素の広角、超広角に加え、2.5倍の望遠カメラは1億8000万画素を搭載。高倍率でもピクセルビニングで高精細な撮影が可能だ。Magic6と共にフロントカメラも5000万画素と高解像度である。バッテリーは5600mAhと容量を大型化、衛星通信にも対応する。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2024年1月11日 |
価格 | 5699元(約11万9000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
ディスプレイ | 6.8インチ 2800 x 1280ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+5000万超広角+1億8000万2.5倍望遠 |
インカメラ画素数 | 5000万+ToF(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
バッテリー | 5600mAh、80W充電(有線)、66W充電(無線) |
5G NR対応バンド | 非公開 |
サイズ | 162.5 x 75.8 x 8.9mm。229g |
ポルシェデザインスマホが復活、HONOR「Magic V2 RSR Porsche Design」
2023年7月にHONORが発表した世界最薄の折りたたみモデル「Magic V2」の本体をポルシェデザインと協業してスポーティーなイメージに仕上げた製品が「Magic V2 RSR Porsche Design」。
基本スペックは同等だがカメラ部分は左右非対称なデザインとしてオリジナルモデルとはイメージを大きく変えた。ポルシェデザイン監修のモデルは2022年9月にファーウェイが発表した「Mate 50 RS Porsche Design」が最後で、その後ファーウェイ、HONORどちらからもそれっぽいデザインの製品が出ていた。
Magic V2 RSR Porsche Designはそれら旧ファーウェイ時代のコラボデザインからイメージを大きく変えており、HONORならではの製品にまとめられている。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2024年1月11日 |
価格 | 15999元(約33万5000円) |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 |
ディスプレイ | 7.92インチ2344 x 2156ピクセル、6.43インチ2376 x1060ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万+5000万超広角+2000万2.5倍望遠 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール)、1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 16GB+1TB |
バッテリー | 5000mAh、66W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 156.7 x 145.4 x 4.7mm / 4.8mm。折り畳み時:156.7 x 74.0 x 9.9mm。234g |
格安5G機のオフライン販売専用モデル、vivo「G2」
2023年11月に発表されたvivo Y36シリーズ(Y36 / Y36i / Y36m)のオフライン販売向けモデルが「G2」である。スペックは変わらずメモリ構成に若干の差がある程度、本体カラーはブラック1色のみとなっている。
なおGシリーズ初代の「G1」は2020年に登場、プライベートと仕事用とシステムを切り替えできるセキュリティーを高めた製品だった。今回のG2とは設計思想は全く異なっており両者に関連性はない。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2024年1月19日 |
価格 | 1199元(約2万5000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 6020 |
ディスプレイ | 6.56インチ1612 x 720ピクセル |
リアカメラ画素数 | 1300万広角 |
インカメラ画素数 | 500万(水滴型ノッチ) |
RAM/ROM構成 | 4GB+128GB、6GB+128GB、8GB+128GB、8GB+256GB |
バッテリー | 5000mAh |
5G NR対応バンド | n1 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77(3300-3800MHz) / n78 |
サイズ | 163.74 x 75.43 x 8.09mm。186g |