山根康宏の「言っチャイナよ」
原神スマホやライカカメラのハイスペックモデルが登場
2024年3月27日 00:00
世界最大のスマートフォン市場、かつ最大の5G加入者数を誇る中国で毎月発売された5Gスマートフォンを香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が紹介する。2024年2月に発表・発売された5Gスマートフォンは5機種。内訳はシャオミ 1機種、vivo 1機種、ファーウェイ 1機種、その他2機種。
旧正月明けということもあり今月の新製品の数も少なかった。ファーウェイは縦折りモデルの新機種を投入。シャオミはグローバル発表に先駆け中国国内でライカカメラ搭載のフラッグシップ「Xiaomi 14 Ultra」を発表している。またOnePlusは人気ゲーム「原神」コラボモデルを発表した。
縦折りデザインのスタイリッシュなモデル、ファーウェイ「Pocket 2」
縦折り式モデルでも高い人気を誇るファーウェイの最新もでる「Pocket 2」は、クワッドカメラに4520mAhの大容量バッテリーを搭載しより性能を高めた。外ディスプレイは引き続き円形の小型だがサイズをわずかに大型化している。なお外部メモリカードはファーウェイ独自規格のNMカードが使えるが、Pocket 2発売に合わせるように512GBの大容量モデルが登場し、利用可能となっている。チップセットは非公開だが5Gに対応している。
項目 | 内容 |
発表日 | 2024年2月22日 |
価格 | 7999元(約16万8000円)から |
チップセット | 非公開 |
ディスプレイ | 6.94インチ2690 x 1136ピクセル、120Hz。アウトディスプレイ1.15インチ 340 x 340ピクセル |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+1200万超広角+800万3倍望遠+200万スペクトル測定 |
インカメラ画素数 | 1070万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、12GB+1TB、16GB+1TB |
バッテリー | 4520mAh、66W充電(有線)、40W充電(有線) |
5G NR対応バンド | 非公開 |
サイズ | 170 x 75.5 x 7.25mm。87.8 x 75.5 x 15.3mm(折りたたみ時)。202g |
ライカとコラボ、可変絞り搭載、デジカメ風キットもあるシャオミ「Xiaomi 14 Ultra」
ライカカメラを搭載するシャオミのフラッグシップモデルが「Xiaomi 14 Ultra」だ。すでに「Xiaomi14」は2023年10月に発表されているが、シリーズ最上位モデルとなるXiaomi 14 Ultraは背面のカメラバンプを円形としてカメラらしいデザインとした。5000万画素カメラを4つ搭載し、メインカメラは物理的な絞り羽根を内蔵しf/1.63からf/4.0まで無段階で絞りを調節できる。グリップにバッテリーを内蔵したデジカメ風デザインになる「Photography Kit」は67mmのフィルターも装着可能だ。本体にはチタンモデルもある。なおグローバルモデルとはバッテリー容量など一部性能が異なっている。
項目 | 内容 |
発表日 | 2024年2月22日 |
価格 | 6499元(約13万6000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
ディスプレイ | 6.73インチ3200 x 1440ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+5000万超広角+5000万3.2倍望遠+5000万5倍望遠 |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
バッテリー | 5300mAh、90W充電(有線)、80W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n28a(UL703MHz - 733MHz / DL758MHz 788MHz) / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n79 |
サイズ | 161.4 x 75.3 x 9.2mm。224g(黒、白)、229.5g(セラミック)、229.6g(チタン) |
低価格ながら120Wの超急速充電に対応するvivo「Y100t」
vivoが2023年から投入している新エントリーモデル「Y100シリーズ」の中で異色の機能を持つ製品が「Y100t」である。カメラは実質6400万画素のシングル仕様だが、チップセットはミドルレンジのMediatek Dimensity 8200を搭載し、120Wの超高速充電に対応。充電時間は公開されていないものの、30分程度で満充電が可能だろう。
項目 | 内容 |
発表日 | 2024年2月25日 |
価格 | 1499元(約3万1000円)から |
チップセット | Mediatek Dimensity 8200 |
ディスプレイ | 6.64インチ2388 x 1080ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 6400万広角+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
バッテリー | 5000mAh、120W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 164.58 x 75.8 x 8.79mm。200g |
ゲームとコラボした「OnePlus Ace3 原神刻晴特別版」
2024年1月に発売されたOnePlus「Ace 3」のキャラクターコラボモデルが「OnePlus Ace3 原神刻晴特別版」。ゲーム「原神」のキャラクター「刻晴」をフィーチャーしたモデルで、本体には専用の壁紙などのテーマ、刻晴の声のアラームなどがプリインストールされている。また付属品にはアクリルスタンドや缶バッジなどもある本格的なもので、パッケージはそれらを飾るディスプレイ台にもなる。なおOnePlus Ace 3はグローバルでは「OnePlus 12R」として販売されており、同じく原神刻晴モデルが登場。中国国内では過去に原神モデルは数機種が登場したが、グローバルは刻晴モデルが初となる。
項目 | 内容 |
発表日 | 2024年2月28日 |
価格 | 3399元(約7万1000円) |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 |
ディスプレイ | 6.78インチ 2780 x 1264ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+800万超広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
バッテリー | 5500mAh、100W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 163.3 x 75.3 x 8.8mm。207g |
AIに注力したスマホ「Meizu 21 PRO」
Meizuは2024年2月にAIデバイスへ注力すると発表。Meizu 21 PROはその公約通りAI機能をフルに搭載したスマートフォンである。MeizuのスマートフォンOS「Flyme」上にFlyme AIを内蔵し、AIアシスタント「Aicy」がユーザーの質問に的確に回答する。また縦に並ぶカメラの一番下はLEDライト「Aicyスマートリング」で、ユーザーの応答に対して様々な色に変化するなどインタラクティブな機能も持つ。
項目 | 内容 |
発表日 | 2024年2月29日 |
価格 | 4999元(約10万5000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
ディスプレイ | 6.79インチ3192 x 1368ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+1300万超広角+1000万3倍望遠 |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
バッテリー | 5050mAh、80W充電(有線)、50W充電(無線) |
5G NR対応バンド | n1 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 164.98 x 74.42 x 7.98mm。214g(ガラス仕上げ)、208g |