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ケータイ新製品SHOW CASE
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C3003P(オレンジ)
2002年3月下旬発売
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■ 写真で見るC3003P
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データ端子
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イヤホン端子
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メモキーと背面ウインドウ
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キー配列
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本体背面にはスピーカー
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アンテナは2段式
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機能設定メニューはテキスト形式。分類もシンプルで、扱いやすい
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アイコンメニュー。アイコンはカスタマイズ可能。専用サイトからダウンロードもできる
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こちらはインターネットからダウンロードした「E.T」バージョンのアイコン
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メニューや操作を簡略化したモード「簡単モード」の待受画面
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メニューも大型フォントで表示される
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電波を遮断するオフラインモードも搭載している
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着信ボイスをユーザーが作成できる。最大2件まで
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キー操作音は4種類用意されている
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データフォルダ画面
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6×6 (36文字表示)
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10×9 (90文字表示)
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12×11 (132文字表示)
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メール表示例 (36文字表示時)
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メール表示例 (90文字表示時)
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メール表示例 (132文字表示時)
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受信メールボックス
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メール作成時。インライン変換と連文節変換に対応
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2本のezplusアプリケーションが初期状態で収録されている。こちらは「テトリス」
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「カウントダウン星座占い-P」
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プリセットのBREWアプリケーション「キャラこみゅ」
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電子コンパスのメニュー
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電子コンパスは初期設定が必要。水平状態で2回転させる
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基本的なコンパス機能
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キャラクターが方角に合わせて風水占いをしてくれる。方角によってキャラクターも回転する
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自分の居場所をメールで送れる「今ここメール」。測位の精度も表示される
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メールを受け取った相手は、URLをクリックすることで相手の居場所が入った地図を閲覧できる
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あらかじめ登録した位置情報と、現在地の距離を測位できる「ディスタンスメーター」。精度はかなり高い
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電子コンパス+地図情報機能を使用した場合。左上にコンパスが表示される。地図の向きは、携帯電話と同期してリアルタイムで変化する
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仕様でみるC3003P
C3003Pは、利用者の向いている方向に合わせ、地図情報を回転して表示できる電子コンパス機能を搭載した松下通信工業製のGPSケータイ。折りたたみ型のボディに、2インチ、132×176ドット表示の6万5536色TFT液晶を搭載している。
同端末の最大の特徴となる電子コンパス機能では、eznavigation対応の地図情報サービス「NAVITIME」と組み合わせて使うことで、常に進行方向が画面上部になるように地図画像が自動回転する「ヘッディングアップ表示」機能が利用できる。従来のGPSケータイでは、ユーザーが向いている方向が地図表示に反映されなかったが、同機能により直感的な歩行者ナビゲーションが利用できる。
なお、同端末にはクアルコムの携帯電話向けアプリケーションプラットフォーム「BREW」が採用されており、標準搭載のメッセージングソフト「キャラこみゅ」がBREWで記述されている。ただし、インターネットからBREWアプリケーションをダウンロードし、実行することはできない。
同端末は従来のcdmaOne方式を採用したラインナップで、CDMA2000 1xには対応していない。
【おもな仕様】
サイズ (高×幅×厚) |
約47×95×25mm(幅×高×厚) |
重量 |
約102g |
連続通話時間 |
約150分 |
連続待受時間 |
約200時間 |
充電時間 |
約90分 |
ディスプレイ |
6万5536色TFT液晶 132×176ドット |
表示文字数 |
12字×11行(132文字)、10字×9行(90文字)、6字×6行(36文字) |
メモリダイヤル |
500件(1件につき電話番号3件、メールアドレス2件、このほかに住所、URL、誕生日、写真などを登録可能。 |
リダイヤル・着信履歴 |
各20件 |
データ通信速度 |
最大64kbps(Ezwebは14.4kbps) |
ボディカラー |
ホワイト、ブラック、オレンジ |
【インターネットメール】
サービス名 |
eメール |
利用料 |
EZwebmultiに含まれ、月額300円 通信料 0.27円/128バイト |
メール受信機能 |
最大全角5000文字 |
メール送信機能 |
最大全角500文字 |
メール保存件数 |
受信:約128KB、または200件 送信:約64KB、または100件 |
添付制限 |
1通のEメールにつき1データ(最大100KB)まで (ファイルは「データフォルダ」に保存) 受信:最大1件(本文と別に約100KBまで) 送信:最大1件(本文と別に約100KBまで) |
【着信メロディ】
和音数 |
16和音 |
着信音 |
・登録済みメロディ:8曲 ・自作メロディ:最大5曲・ダウンロードメロディ:データフォルダに保存(最大100曲)。 |
登録メロディ曲名 |
LOVE PHANTOM SHOUT TO THE TOP 地上の星 希望の轍 FINAL DISTANCE ルパン三世のテーマ’78 四季~冬~ 聖者の行進 |
和音着メロダウンロード |
「データフォルダ」内に保存。最大100件。 |
【データフォルダ】
データフォルダ容量 |
約1MB |
保存/閲覧が可能な ファイルの種類 |
・ezplus ・画像(JPEG、GIF、PNG) ・アニメ(PMD、MMF、GIF) ・メロディ、アニメ&メロディ、カラオケ ・アドレス帳(vCard) ・スケジュール(vCalender) |
【ezplus】
保存件数 |
データフォルダ(1MB)に保存。 最大の50KBのezplusの場合20件まで |
登録済みのアプリケーション |
「テトリス」「カウントダウン星座占い-P」 |
■ スタッフが見たC3003P
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コメント |
湯野 |
BREW対応チップ搭載で電子コンパス内蔵。この電子コンパス、自分が向いている方向に対してグリグリっと表示されている地図が回転するというのは何とも奇妙で面白い。C3003Pのユーザー同士でお互いの距離と方向が確認できる「ペアモニター」など、電子コンパス搭載機ならではのオリジナル機能も搭載しており、FOMAのビジュアルタイプのように、買うなら家族や恋人、友達なんかと一緒に買ったほうが楽しめるだろう。
BREWについては、プリインストールのアプリケーションのみの対応で、ダウンロード機能は省略されているため、イマイチBREW対応端末を使っているという実感がわいてこないのが残念。昨今の「バグ発見→端末回収」問題を解決するにはいいソリューションだと思うので、早くBREWアプリのダウンロードに対応した端末が登場することに期待したい。
というわけで、技術的にみると非常に興味深い端末なのだが、いかんせん発売がCDMA2000 1x対応のAシリーズと同じタイミングになってしまったため、au全体のラインナップの中ではかなり微妙な位置づけになってしまった。とはいえ、「私は天性の方向オンチ」という人にはオススメしたい端末ではある。 |
松下 |
スタイリッシュなデザインが人気の「P211i」とどことなく近いようなデザインの「C3003P」。地図の進行方向が常に画面上部に自動回転する注目の「電子コンパス機能」だが、「コンパスメニュー」の「今ここメール」では、取得した自分の現在位置情報を指定の相手にメールで知らせることができ、「ペアモニター」機能では自分と指定の相手との距離がどのくらいあるのかが確認できる。調べたい相手の電話番号を入力すると、その距離がメートルまたはキロメートル単位で表示されるほか、立体的なクマの3Dキャラクターが表示され、そのキャラクターの大きさや向き、動きなどから相手が自分に対してどのくらい近づいているかや、自分に対して近づいてくる向きなどが確認できる。
このクマの表示は、3D待受の感覚で見ているだけでも和めるのだが、ただ表示されているのではなく、規則性に則った表示から相手の様子が確認できるという芸の細かさだ。待ち合わせで相手が遅れてイライラするような時でも、これなら相手が今どの辺まで近づいているかがわかるので、なかなか使えるのではないでしょうか(ただしペアで持つ必要がありますが)。また、電子コンパス機能の使用前には、正しい方向を端末側に認識させるために、端末を地面と水平に寝かして4秒で2回転させて調整を行なうのだが、なんだか本物のコンパス(羅針盤)を操っているような錯覚に陥って妙に嬉しい楽しい気分。
と、電子コンパス機能についての感想だけで終始してしまいそうだが、国内初のBREW対応端末ということで、インターネットからBREWアプリケーションをダウンロードして実行することこそできないが、BREWのプラットフォーム上で動作するインスタント・メッセンジャー機能(キャラこみゅ)も用意され、対応機種同士で楽しめる。
eznavigationをより便利に、より楽しく使いたい人にオススメしたいGPSケータイだが、ペアで持つと一層楽しみ方が広がると思います。
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伊藤 |
電子コンパスをひっさげ登場したC3003P。注目はなんといっても電子コンパス機能。これこそGPSケータイの真打ちとも言うべき機能で、かなり使える。GPSの精度もなかなか高く、自分が向いている方向に合わせて地図を自動回転する「ヘディングアップ」機能を搭載したNAVITIMEのサービスと組み合わせて使用すれば、歩行者ナビとして十分実用に耐えうる。地下鉄の出口を出たとたんに、地図があるにもかかわらず自分がどちらを向いているかわからない、なんてことはなくなるわけだ。
残念なのは、電子コンパスを利用したアプリケーションが少ないこと。標準の状態では、方角と風水占いがわかるキャラクターものと、「今ここメール」の簡易地図表示機能でしかその恩恵にあずかれない。同じ機種を使っているユーザー同士では、お互いの距離を測定できる「ペアモニター」などが楽しめるが、これだけの数の携帯電話が販売されており、インターネットで相互接続できる時代、機種限定の「閉じた」機能でなく、もうちょっと広い意味で活用できるアプリケーションが欲しかったところだ。
メニュー構造もわかりやすいし、キーの割り当ても一般的で、操作性は申し分ない。感心したのはいわゆる「スキン機能」。これまでは、数種類あらかじめプリセットされたものの中から選択する、というタイプが多かったのだが、C3003Pでは、専用サイトから好みのものをダウンロードできるようになっている。パソコンでもケータイでも、カスタマイズが細かくできるのは楽しい。また、レビューしたオレンジのツートンカラーはなかなか鮮烈なデザインで、かなり目立つ。液晶の見やすさや反応速度もまったく問題ない。C3003P全体としては、作りがカタく、大きな不満が見つからないというのが正直な感想だ。
ただ、この端末のデキとは全く別の問題だが、カメラ付きのA3012CAなどCDMA2000 1x対応機が一斉に発売された今、電子コンパス、もしくはメーカーやデザインなどに相当の入れ込みがないとなかなかこの機種を選択しにくいのではないかと思う。個人的にはこのコンパス機能、絶対のオススメなのだが……。 |
・ ニュースリリース(KDDI)
http://www.kddi.com/release/2002/0225-1/index.html
・ 製品情報(松下通信工業)
http://www.mci.panasonic.co.jp/pcd/c3003p/index.html
・ au、電子コンパス搭載のGPSケータイ「C3003P」
2002/04/04 14:17
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