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湯野 |
「もしかしてJavaアプリ対応?」と思ったりもしたが、残念ながら非対応。前モデルの「J-NM01」からどこが新しくなったかというと、液晶ディスプレイが256色表示から6万5536色表示になり、くっきり見やすくなったところぐらい。そのほか、変わったところというと、ボディカラーが変更されているところや、細かいところでは、ボタンの色の付き具合が微妙に異なっているところ。要するに、あまり変化は感じられないのだ。
それにしても、最近のJ-フォンの端末ラインナップというのはよく分からない。例えば、「J-N04」がJavaアプリ対応なのに写メール非対応だったり、今回の「J-NM02」がその逆だったり、シンプルフォンシリーズでは「J-D31」だけがJ-スカイ対応だったり。もちろん、いろいろなバリエーションを用意して、ユーザーには自分に必要な機能を搭載した端末を買ってもらえばいい、という考え方もあるだろう。しかし、現実には、どの端末も“全部入り”の「J-SH07」の引き立て役にしか見えなかったりする。
元々「J-NM01」が「J-SA03」のノキア版だという話もあるが、やはり“世界のノキア”なだけに、このところ日本市場では全く見られなくなった、もっとノキアらしい端末の登場に期待したい。「Nokia 7650」みたいな端末は日本で出しても面白いと思うのだが……。
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松下 |
スペック的には液晶が「J-NM01」の256色から6万5536色TFTになった他、特に大きな改良点は見られず、カメラの画素数も変わっていないが、液晶画面の精度が向上したことでキレイな撮影画像が楽しめるようになり、前モデル同様にフレームやスタンプの種類も豊富なので、写メールは楽しめそう。 外観のデザインもほとんど変わっていないが、「J-NM01」がコーラルローズやパウダーブルーといった明るくポップなボディカラーだったのに対し、「J-NM02」で用意されている2色はいずれも寒色系で、サブディスプレイ周りのデザインもやや硬い感じがするため、男性向けといった印象を受ける。 液晶画面以外は全体的にほとんど変更点がないため、なんともコメントしづらいものがあるが、個人的に注目するのは現在J-フォンカタログに掲載されている端末のラインナップで、文字表示を4種類にまで切り替えられるのが三洋製端末と三洋製をベースにしたノキア製端末だけ、というところ。文字のサイズを「最大」(6文字×6行)で表示した時には、シンプルフォン「J-K31」の大きく見やすい文字表示とほぼ同等に見えます。操作性も悪くないし、メニューは一覧表示のほかにランキング形式やセレクト形式といった、よく使うメニューだけを表示させるパターンに替えられるので、シンプルフォン的な要素を求める場合におすすめしたいと思います。 |
伊藤 |
大人気の「写メール」端末だが、実はカメラ搭載と同じくらい大事なのは液晶。せっかく撮った写真でも液晶のせいで見にくい、暗いといったことがあっては盛り上がる場も盛り上がらない。そういう意味で、J-NM02は前機種のJ-NM01の弱点を克服して、格段に見やすい液晶が搭載されているので非常によい。
逆に改善されていなくて残念なのは、カメラの位置。この位置だと、自分撮りをするにも不自然な角度にケータイを構えなくてはならないし、他のモノを撮るにしてもケータイを握っている手がジャマになりやすい。基本的にはマイナーチェンジモデルなので仕方がないのかもしれないが、やっぱりカメラは開いたときに上部に位置しているのがいちばん使いやすいと思う。
全体的に見ると、ノキアブランドということでカラーリングはちょっとほかのメーカーのものとはひと味違うし、カメラで撮った画像にフレームを付けたり、テキストを入れたりする作業も楽しい。
ただし、「まず写メールをやりたい」というユーザーの場合、J-NM02に関しては、このデザイン・カラーに積極的な価値を認めない限り、カメラの使い勝手、Javaの有無、操作感などすべてに優れたJ-SH07を選んだ方が無難だと思う。価格もこなれてきているし。J-NM02は、「ちょっと人と違うモノを」という人にはお勧めです。
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