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コメント |
工藤 |
N210iでは、折りたたんだ状態で時計・着信相手の電話番号などの表示ができるサブウィンドウ(イルミネーション・ウィンドウ)が新たに装備された。デザイン的にはN209iに近く、機能的にはN502itに近い感じ。薄型ながら、iモード機として必要十分な機能を備えている。 メインメニューはアイコン方式。最近ではアイコンに、文字の説明(「着信音」とか)も合わせて表示されるものが増えているが、文字説明なしのアイコンのみ。ただし、メニューの中身はよく整理されておりわかりやすいので、あまり戸惑うことはないと思う。 端末に数万円は出すつもりはないのでiアプリ機でなくてOK、実用上必要十分な機能を備えたiモード機を1台、というユーザーは、買って後悔はないと思う。
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湯野 |
N209iというよりは、N502itの後継モデルと言ったほうがしっくり来るN210i。N502itと比べ、画面サイズが若干小さくなったが、ほとんど気にならない。 それよりも、N209iにもN502itにもN503iにもない、液晶背面の「イルミネーション・ウィンドウ」が、着信したときに相手の電話番号を表示してくれたり、新着メールがあることを教えてくれたりと、オシャレかつ実用的に仕上がっている。ここに時計を表示させることもでき、単調な数字だけのデジタル時計以外に3パターンのアナログ時計が用意されているところがなかなか面白い。 ただ、ちょっぴり残念なのは、着信メロディの自作機能。N503iでは4本のメロディライン以外に4chのリズムパートが別途用意されていたが、N210iではこのリズムパートの部分が省略されている。 それでも着信メロディの和音数はN503i同様に16和音へと進化しているし、最初から入っているメロディの選曲がこの上なく秀逸。笑い声入りの「笑天のテーマ」に「渡る世間は鬼ばかり」……。私のツボにはまりました。
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白根 |
デザインはN209iを踏襲している。カーソルキーの真ん中に決定ボタン、というのは、N503iのようにカーソルキーの上に決定ボタンよりもある意味スマートだ(慣れれば同じだが)。広い画面と側面のスクロールボタンは非常に使いよい。第1階層がアイコン、というメニュー構造はNEC的。N502i/itやN209iを使っている人ならばすぐに慣れられるだろう。 N210iの発売時期はN503iよりも後なのだが、N503iで取り入れられたインライン変換はN210iでは取り入れられていない。カスタマイズ可能なメニューもなく、iアプリにも対応してない。画面の広さ・美しさともにN503iには及ぶべくもない。 逆にN503iでは取り入れられなかった要素があったりする。メールとブックマークのフォルダ管理はなかなか便利だ。イルミネーションディスプレイもなかなかかっこいい。カスタマイズメニューはなくても機能履歴をすぐに呼び出せるので、ある意味使いやすい。 ちなみにN503iでは待受画面にiモードサイトやメールアドレスのショートカットを貼り付けられたが、N210iではメモの貼り付けとなっている。折りたたみ時に側面ボタンを押すと、N503iでは冷静な声で時間を教えてくれたりしたのだが、N210iでは「電話なかったよ、メールが届いているよ」とかかわいらしい声でしゃべったりする。さらにN210iではiモード関連機能などを封印する「簡単メニュー」があるなど、N503iとは明確にターゲット層を変えているので、その辺りを理解した上で購入を検討しよう。
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