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工藤 |
なんといってもSDカードスロット装備が魅力的な端末です。32MBのSDカードが1万円前後というのはちと高いですが、着メロも画像もたくさん保存できるし、ICレコーダーとしても、32MB/64MBの容量があればバッチリ実用になります。データをたくさん持っていたい欲張り派(=例えばわたくし)向けです。ちなみにSDカードなしで使うなら、この端末は着メロ最大10曲で、東芝製DL-M10は最大40曲が保存可能。
松下が提供する「ゆめカラ」サービスへは初期状態からJumpキーで簡単アクセス。この「ゆめカラ」は歌詞が2行表示できることと、いまどこを歌えばよいのか、歌詞の文字色が変わるのですぐわかる。H"LINKのfeel H"向けカラオケコンテンツサービス「歌っちゃ王」では歌詞が1行出るだけなので、こちらの方が歌いやすい。いまのところ「ゆめカラ」対応はこのKX-HS100だけです。
音はもちろんfeel H"のいい音。メニューは画面切り替え式で、文字が大きいので中高年の方も読みやすいと思う。一覧性という点ではやや劣りますが、誰でもとっつきやすいメニューです。また、これまでのfeel H"端末では最軽量で最もコンパクト(さすが松下グループ)。いくら音が良くても重いのはちょっと、という方におすすめ。2月にはフリップ型のKX-HF300が発売される予定です。
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湯野 |
feel H"端末の3台目になる「KX-HS100」。先行して発売されていた三洋電機の「RZ-J90」や東芝の「DL-M10」と比較すると、メニューまわりがきっちりビジュアル化されており、かなり分かりやすい。ただ、着信メロディの選択のメニュー名が「公衆着信音」になっていたりするのには、ちょっと違和感を感じる。
そして、ビジネス目的で利用したいと考えているユーザーにとって便利なのがICレコーダー機能。欲を言えば、録音した音声データをPCに転送して管理できるようにして欲しいところだが、ちゃんと「録音中には着信しない」という設定項目も設けられていて、音質もまずまずなので、十分活用できる。
デザインもコンパクトにまとまっているし、重さも77gで、この冬発売のfeel H"のラインナップの中では最軽量。というわけで、ビジネスユーザーには特にオススメの一品。
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白根 |
基本的な操作系は以前の九州松下製H"端末を踏襲していて、YES/NOの選択をカーソルの上下で行なうことがあるなど、少々独特。液晶は見やすいが解像度が低く、10字×10行表示のときには画面下部のガイド行が消えてしまう。メインメニューはリスト表示でなく、1画面1機能のアイコンを上下で切り替えて選択するタイプなので、個々の機能は理解しやすいが、メニュー構造の全貌は把握しにくい。ボタンの数も比較的少ないが、カスタマイズ可能なショートカット機能「Jumpキー」が用意されているので、慣れを要する点も多いが、全体的に使いやすくできている。
SDカード対応はかなりグッド。カラオケコンテンツなど、最近のケータイは扱うファイルはだいぶ大きくなっているので、外部記憶媒体への対応は重要な意味を持つ。ほかのSD対応機器と連動する「IMEXPORT機能」も、身の回りの情報機器をすべてSD対応にしたくなるくらい魅力的。来年はPalmもSDに対応するという話だし、KX-HS100にはPalm Vxとの接続ケーブルも用意されているので、Palmユーザーにとってもよいかも。ちなみに九州松下のH"端末では、録音した音声を着信音に設定することができる。以前の端末に比べて格段に大きなスピーカーを搭載しているだけに、サンプリングボイスによる着信音はかなり良く聴こえる。自分の美声を着信音に設定すると、あまりの恥ずかしさに速攻で電話に出たくなるので実用的かも。
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