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工藤 |
モノクロ液晶で、和音は4和音。モノクロだけど、液晶はオフィスの中などではバックライトなしで十分見やすい。操作は、他の機種とかなり違うので戸惑ったが、左のナビキーでメニュー選択、右のマナーキーでサブメニュー表示、というのに慣れてくるとわりと使いやすいかな。ただ最近の、カラーのヘルプ付きアイコンメニューなどに比べると、とっつきにくく感じます。あとイヤホン端子がないので、イヤホンマイクを使う人は他の機種にした方がいいですね。
いまやモノクロ液晶というだけで、購入対象から外す人も多いと思う。わたくしも普段はそうなんですが、数時間使っていたら、かなり気に入ってしまった。たとえば、待受画面の時計やバイキングの絵などが個人的なツボにヒット。あと、暗いところでキーが青く光るんですよね(つくづく光に弱いわたくし)。それから実用面では、オフィスの電波の比較的弱いところでもiモードの接続が切れなかった。あくまで印象レベルの話ですが、アンテナ性能が良いような気がします。あと、フリップの先に送話口があるのも個人的に好き。フリップを閉じたままでも通話できる、ボディに送話口があるのが最近多いですが、口元に送話口が来る方が安心感があります。
カラーで16和音とか12和音とかの派手なケータイに飛びつくわたくしですが、こういうシンプルで上品なケータイもいいなあと思いました。基本的には『ERICSSON』のロゴにぐっとくる、通な方におすすめですが、みんなとちょっと違うテイストのケータイを持ちたい方は、選択肢に入れてもいいかも。
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湯野 |
最初、「こんなの売れるわきゃないだろ」と思っていたが、身近なところで購入している人が何人もいるということは、やはりそれだけ魅力的な端末なのかもしれない。何と言っても特徴的なのはそのデザイン。これを見てカッコイイと感じるかどうかは好みの問題だとは思うが、少なくとも日本ではこの形のケータイは珍しいので、そこに価値観を見出せるか否か購入の際のポイントになるのだろう。
ただ、日本語入力の操作が結構たいへん。漢字変換をする場合、本体の上部左側面にある「ナビキー」で候補選択を行ない、決定するようになっていて、片手親指入力が事実上不可能。両手で包み込むように持って、文字入力は右手親指、候補選択・決定は左手親指という感じにすれば、それなりに早く入力することもできるが、この使い方に慣れるには少し修行が必要だ。もっとも、iモードや設定メニューの操作などの際には、このナビキーがあるおかげで、画面スクロールや選択操作を左手の親指1本でできて使いやすい。
というわけで、液晶が白黒でも構わない、そんな修行も厭わない、という見た目重視な方にはオススメ。個人的には、アーチ型の充電台がとても気に入っている。
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白根 |
ちょっと特殊な操作体系を採用している携帯電話。左上側面についているスライドスイッチが上下カーソルで、スライドスイッチに付いているボタンが決定ボタンとなっていて、待受状態でボタンを押すと「iモード」のメニューが開く。さらにボタンを押すと「メモリダイヤル」、次に「サウンド」といった具合に、ボタンを押してメニューを切り替える。メニューを操作したい場合は、そのメニューが開いた状態でカーソルを上下に動かす。基本操作をするのにフリップを開ける必要はない。コピーやブックマークなどのサブメニューは右上側面のボタンを使うので、やはりフリップを開く必要はない。本体中央のカーソルキーが操作系の中心となっている最近の携帯電話と大きく異なる操作方法だ。
これが意外と悪くない。ER209iの場合は左右対称に側面ボタンを配置しているため、利き手を選ばないというのが良い。どちらの手で握っても、親指と人差し指(もしくは中指)で操作ができる(興味のある人は店頭のモックで確認して欲しい)。狭いモノクロ液晶、ということで時代遅れな端末とも思えるが、4和音メロディにも対応しているし、全角60文字の表示もできる(iモードのメールならば十分だろう)。「カラー液晶大画面を搭載し、本体中央のカーソルで操作」という主流の携帯電話とは異なる、というのが1つのポイント。これを欠点と思うか、デザインをひっくるめて利点と思うか、それが購入を考える鍵だろう。
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