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工藤 |
機能設定などのメニューの操作性はさすがという感じ。個人的には、F503i、P503i、このN503iの3機種では一番使いやすかった。TFT並みとは言いませんが、液晶も明るく見やすいし、豊富なメニューがわかりやすく整理されていると思う。あと、内蔵着メロのゴジラの鳴き声がナイス。
iアプリのダウンロード件数は、F503iだけが50件もしくは200KBまでと突出して多いんですが、P503iは7件、N503iは5件から10件。メモリエリアが50KBなので、ゲームのように10KBの容量制限いっぱい使っているiアプリをおもにダウンロードした場合は5件と思っておけば無難。あと気になったのが、iアプリをダウンロードする時、メモリエリアがいっぱいだと、「ソフトがいっぱいです ダウンロードできません」とメッセージが出てダウンロードできない。F503iの場合、いっぱいだと既存のアプリを削除するかどうか聞いてきて、不要なiアプリを選んで削除してダウンロードできる。N503iの方が、すぐいっぱいになってしまうわけなので、ここはF503iのようにちゃんと聞いてほしいかな。
なお、NECのユーザー向けサイト「みんなNらんど」では発売日にN503i用のiアプリ23本、16和音着メロ10曲、写真の待受画面がちゃんと用意されていて、ユーザには嬉しいサービス。ここでは無料でiアプリがダウンロードできるので、惜しげなく消していろいろ試せる。
503iと言えばiアプリ、iアプリを使い倒すぜ! っていう人は、メモリの多いF503iという選択肢もあるかなと思うんです。ただ、F503i以外との比較ではとくにN503iが少ないというわけでもないし、iアプリの実行速度は速いので、iアプリは入れ替えて使えばいいのかも。「Nらんど」以外はほとんど有料だし、そんなにiアプリ入れないという人には全然問題ないと思います。ただ、二つ折り派の方なら、このあとすぐSO503iが発売になるので、比較して購入してもいいかもしれませんですね。
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湯野 |
カタログスペック上は折りたたんだ時のサイズはN502itと変わらないのが、若干ボディのボタン側が薄くなり、液晶側が厚くなっている関係で、手に持った感触が微妙に異なる。ちなみに、重量は7gほど軽くなっている。
で、503iシリーズと言えばiアプリ。実行速度そのものは、F503iと比べてもサクサク動く感じがして快適。しかし、保存件数がやや少なめなのが気になる。
それから、N502itにはなかった赤外線通信機能だが、これがIrMC 1.1準拠で、Palmなんかとの通信もOK。編集部で試してみたところ、ちゃんとP503iと電話帳データのやり取りもできた。
そして、私がいつもこだわる着信メロディの自作機能。入力インターフェイスはごく普通で4和音対応、と思いきや、4chのリズムパートが別途用意されていたりして、これが結構感動もの。これでベースの低音がちゃんと出てくれたらな…。
やはり4096色はキレイ。でも、すぐに6万色表示対応のSO503iが出てしまうので、液晶の美しさにこだわる人にとっては、なかなかの悩みどころ。SO503iは端末デザインが派手な感じなので、落ち着いた感じのデザインを好む人はN503iがオススメ。
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白根 |
iアプリの保存件数がちょいと少ない。しかし、使い勝手の面ではかなり洗練されていて、とくにカスタマイズ機能が充実している。わたしはN502itを使っていたので、同系統の操作性に慣れているせいもあるだろうが、それでもユーザーインターフェイスは洗練されている印象を受ける。
待受画面を「デスクトップ」に見立て、そこにメールアドレスやURLのショートカットアイコンを置ける。これは待受状態から画面を切り替えずにアクセスできるので、メールチェックなどでiモードを多用する人にはかなり便利だ。ちなみにiモードのブックマークについても、最後に使用したサイトがブックマークリストの一番上に移動する方式だったりして気が利いている。
機能設定のショートカットを作れる「よく使う機能」もいけている。通話料金確認など、自分はしょっちゅう使う、という機能を簡単に呼び出せるのは嬉しい人も多いのではないだろうか。メニュー構造自体もアイコンを多用し、おまけ的な機能、PDA的な機能、携帯電話としての設定機能を分離しているなどはなかなか合理的な気がする。
4096色液晶は美しい。昨年発売のJ-SH05が6万色液晶なので、それに比べるとインパクトは薄いが、それでも従来の256色液晶に比べれば天と地ほどの差がある。GIF画像を表示するときでも、発色できるパレットの多さから、写真の見栄えは段違いだ(当ページの写真ではその綺麗さを表現しきっていないが)。iアプリの保存件数にこだわらないのであればオススメできる。ただ、1週間違いで「SO503i」も発売されるのだが、ソニーの携帯電話のユーザーインターフェイスは独特ながらも使いやすいので、ちょっと待っても良いかも。急いで購入するわけでない人は、近日掲載予定のソニーのSHOWCASEも参考にして欲しい。
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