ストレート型で横長のディスプレイという意表を突くデザイン。しかも薄い。横長のディスプレイを搭載しているといっても、横幅自体は一般的な折りたたみ型端末の幅と同程度だ。
使い勝手はどうかというと、従来のサムスン製端末では、薄型化にあたってシートキーが採用されていたため、ボタンがイマイチ押しづらかった。その点、708SCでは、だいぶボタンが押しやすくなった。とはいえ、長い爪の女性でも押しやすい、大きめのボタンが採用されている最近の端末と比較すると、それなりに慣れが必要なのは確かだ。
それよりも厄介なのは、横長のディスプレイの存在だろう。待受画像をはじめ、ケータイ向けの各種コンテンツは縦長の画面を想定されて作られていることもあり、利用できない、あるいは利用しづらいコンテンツが出てくることになる。一画面に収まらない“もどかしさ”がストレスになるかもしれない。
それでも、このサイズ感は大きな魅力と言える。充電端子が独自の形状になっており、充電台も用意されていないため、日々の充電はかなり面倒くさい。このほか、おサイフケータイやワンセグなどの機能がサポートされていないところが少々残念だが、何よりもサイズを重視するユーザーにはオススメだ。