世間一般にPANTONEというブランドがどれほど認知されているのか分からないが、さすがに20色ともなると気合いの入り方が違う。他人事ながら、在庫管理は大丈夫なんだろうかと心配になってしまうが、ユーザーとしては、選択肢が広がることを素直に喜びたい。
端末のスタイルは、ここ最近のソフトバンクのスリムさ強調路線とは一線を画し、サイズと機能のバランスの調和をとった形となっている。型番としては810SHと811SHに続くことになるが、この2機種がVGA液晶搭載だったのに対し、812SHはQVGA液晶搭載と、仕様上はスペックダウンしていることになる。しかし、サイズは一回り小さく、軽量化されており、丸みを帯びた形状に変更されたこともあり、手に持ったときの収まりはかなりいい。
実際に使ってみて気に入ったのが、テンキーの形状だ。大きめのキートップになっただけでなく、微妙に角度が付けられており、押しやすい。キータッチはやや軽めだが、メールを多用するユーザーには嬉しい改良だ。
それにしてもこのモデル、「ホークスケータイ」やカメラ無しの「813SH」、さらにセキュリティ機能を強化した「813SH for Biz」を含めると、24のバリエーションが存在することになる。状況としては、まさによりどりみどりなわけだが、さすがに個々のロット数は少ないと予想されるので、絶対に欲しい色があるという人は、早めに購入したほうがいいだろう。