春モデルが発表され、今となっては16mmという薄さを聞いてもさほど驚かなくなってしまったが、この端末もまた薄さをウリにしている。シンプルでオーソドックスなデザインなので、機能満載でゴテゴテした端末は苦手、という人にはいい。
実際に使ってみて思うのは、端末を薄くするにあたって採用されたシートキーは、人によっては入力しづらいと感じるかもしれないということだ。要は慣れの問題で、使っていくうちに慣れる部分なのだろうが、メールを多用するユーザーにとっては、最初のうちはそれなりに違和感があるだろう。
それよりも、利用する上で面倒くさくなりそうなのは、日々の充電だ。写真を見れば分かる通り、充電台用の接点が無い。薄型化、コストダウン――省略するに至った理由はいろいろと考えられるが、使い勝手という面では大きなマイナスポイントになってしまう。
スペックの面で言えば、2メガピクセルのカメラを搭載し、microSDカードスロットも装備、さらにBluetoothにも対応している。スリム端末ということで、おサイフケータイやGPSなどは省略されてしまっているが、普通に使うぶんには、特に不満を感じるところはない。
それだけに、シートキーの存在と充電台非対応をどう見るかで、この端末の評価が分かれる。実機に触れる機会があれば、文字入力の感触を試してみてほしい。