姉妹モデルの810SHが女性向けだとすれば、811SHは男性を意識した外観だ。とはいえ、女性が811SHを持っていても特に違和感は感じない。そういう意味では、811SHは性別や年代を問わないニュートラルなデザインの端末と言えるだろう。
中身の部分については810SHと全く同じなので、果たして型番を変える必要性があったのかどうか、疑問に思わなくもない。そう言えば、過去には、ドコモのP701iDのように、同じ型番でフェイスのデザインが異なるモデルもあった。まあ、型番云々は実際に端末を購入するユーザーにとってはどうでもいい話なので、素直に自分の好みに合うモデルを購入すればいい。もっとも、これだけボディカラーが多いと、在庫管理が大変そうだな、と思ったりもする。
810SHのコメントでは触れなかったが、なにげに嬉しいのは「お天気アイコン」の復活だ。J-フォン時代からパケット対応のPDC端末を利用しているユーザーにとってはお馴染みの機能で、待受画面に表示されるアイコンで天気予報を確認できる。ただ、利用するには月額315円の「S!キャスト」を契約しなければいけないので、auが無料で提供を始めた「EZニュースフラッシュ」と比較すると、どうしても割高感が出てしまう。
VGA液晶搭載で、Bluetoothや国際ローミングにも対応するなど、810SH同様、ベースはよくできている。自分に合ったカラーの端末を、自分に合ったプランで契約してほしい。