ノキアでは「Nokia N71」と呼んでいるモデルで、本体には「N71」という型番が書かれている。といっても完全に海外仕様のままというわけではなく、702NKのときと同じように、Vodafone live!などの国内ケータイならではのサービスをちゃんと利用できる。当然ではあるが、重要なポイントだ。
日本の感覚で言うと、普通のケータイというより、スマートフォンに近い。たとえばメインメニューは普通のアイコンランチャーメニューにも見えるが、構造はパソコンOSのフォルダ表示に近く、サブフォルダを追加したり、クリアボタンを押すことで項目を消すことができる。日本のケータイとはだいぶ異なり、国内のケータイに慣れていると、かなり違和感を感じる。マルチタスク的な機能があったり、待受画面にショートカットが常時表示できるなど、慣れれば便利だが、慣れるまでが少々大変そうだ。
スマートフォンだけに、機能は豊富だ。着うたフルやメガアプリなど、ボーダフォンのサービスにも対応している。一方でフルブラウザや汎用メールクライアント、オフィスファイルの閲覧機能、Bluetoothなども搭載している。電子コミックなど一部対応していないサービスもあるが、エンターテイメント・ビジネス両面で、十分な性能を持っている。
スマートフォンならではの要素がポイントとなる端末だ。普通の高機能ケータイを使いたいならば、904SHでも良いと思う。804NKは汎用メールクライアントなどの機能が魅力だが、操作感は日本のケータイとはかなり違う。可能なら、購入前に実機を触ってみて、その操作感に慣れることができそうかどうかを確認するべきだろう。