ボタン配置はオーソドックスなデザイン	ヒンジ部左側にはプッシュオープンボタンがある。液晶下には背面カメラのマクロ切り替えスイッチ

左側面には、プッシュトークボタンとスクロールボタンがある	背面のヒンジ部近くにFeliCaアンテナがある。左側面にはストラップ穴がある

側面にある各種端子やボタンの表示は、側面ではなく背面に記載されている	本体上端に赤外線通信ポートがある

メインメニュー第1階層はオーソドックスなアイコンランチャー式	メールメニューなどもデザインされている	設定メニューの第3階層はオーソドックスなリスト式の表示

メインメニューにはさまざまなデザインが用意されている	デスクトップには連絡先や各種機能のショートカットアイコンを設定できる	各種機能を割り当てられる「プライベートメニュー」もある

メニューがシンプルになる「かんたんモード」も搭載	「かんたんモード」ではメールメニューなどもシンプルなものに変更される	各種ツールがまとめられた「LifeKit」メニュー

SD-Audioの再生画面	SD-Audioのプレイリストにも対応する

15字×15行表示	12字×12行表示	10字×10行表示

予測変換に対応するAdvanced Wnnを搭載	カメラは縦に構えて横長画像を保存する形式	カメラのサブメニュー画面

最大解像度（1600×1200ドット）での撮影サンプル。リンク先の画像は無加工（572KB）	最大解像度（1600×1200ドット）での撮影サンプル。リンク先の画像は無加工（579KB）

■ 仕様で見るP902iS

【おもな仕様】

サイズ （高×幅×厚）	106×49×21mm（ノンジャケスタイル時）
重量	約109g
連続通話時間	約150分（テレビ電話：約100分）
連続待受時間	静止時：約550時間、移動時：約380時間
充電時間	約130分
ディスプレイ	メイン：約2.4インチ、240×320ドット、262,144色表示TFT液晶 サブ：0.7インチ、96×12ドット、モノクロ表示STN液晶
メモリダイヤル	700件（1件につき最大4番号3アドレス）
リダイヤル・着信履歴	各30件
データ通信速度	最大下り384kbps（パケット通信時）、最大下り64kbps（回線交換時）
ボディカラー	レッド×クリムゾンドット、ホワイト×スノーミスト、ブラック×スモークブラック
備考	プッシュトーク、おサイフケータイ（モバイルSuica対応）、トルカ、マルチナンバー、iチャネル、音楽再生機能（SD-Audio）、Bluetooth、セキュリティスキャン、デコメール、テレビ電話、miniSDカード（最大1GB）、ICカードロック、フェイスリーダー、タイマーロック、AV出力、PDFビューア、使いかたナビ、Advanced Wnn、 3Gローミング、着もじ

【ｉアプリ】

ｉアプリ件数	最大200件
登録済みiアプリ	ソニック・ザ・ヘッジホッグ2、ポケメート、2006 FIFA ワールドカップ ドイツ大会、ドットクリエーター、Gガイド番組表リモコン、「DCMX」クレジットアプリ、ケータイクレジット「iD」、電子マネー「Edy」

【インターネットメール】

サービス名	iモードメール
利用料	料金プランに依存（パケットパックにより1パケット0.02～0.2円）
メール受信機能	最大全角5,000文字（添付ファイルは最大500KB）
メール送信機能	最大全角5,000文字（添付ファイルは最大500KB）
メール保存件数	受信：最大1,000件 送信：最大400件

【着信メロディ】

和音数	最大64和音（着うた、着モーション対応）
着信音	・パターン：3種類 ・登録済みメロディ：8曲 ・効果音：8種類 ・ダウンロードメロディ：最大400件
登録メロディ曲名	LOVE　PSYCHEDELICO1 AMARAN　TIME ソニック無敵 THE　ENTERTAINER おぼろ月夜 ヴァイオリンソナタ第5番 LOVE　PSYCHEDELICO2 LOVE　PSYCHEDELICO3

【カメラ（静止画）】

撮影可能フォーマット	JPEG
撮影可能解像度	Sub-QCIF：128×96、QCIF：176×144、待受：240×320、CIF：352×288、VGA：640×480、SXGA：960×1,280、UXGA：1,200×1,600
撮影可能容量	内蔵メモリに約62枚（待受サイズ）。miniSDカードも利用可能

【カメラ（動画） 】

撮影可能フォーマット	MP4（本体）、ASF（miniSDカード）
撮影可能画質	QVGA（miniSDカードのみ）、QCIF、Sub-QCIF 画質優先、時間優先、動き優先、標準 ビットレート：最大1Mbps（録画/再生） フレームレート：最大30fps（録画/再生）
撮影可能容量	内蔵メモリに約12分（画像サイズ：128×96ドット、大容量メール添付モード、最高品質）。miniSDカードも利用可能

■ スタッフが見たP902iS

	コメント
湯野	一見すると「P902iとどこが違うの？」と思ってしまう佇まいだが、P901iSで採用されていたドットエリアが復活するなど、微妙な変化がある。また、P902iではベースカラーが地味な3色構成だったが、今回のP902iSでは鮮やかな赤がラインナップされ、若干ではあるがカジュアルな印象になった。 　機能面でも、特に目新しいと思えるようなものは無く、全体的に各機能をブラッシュアップしたという感じだ。相変わらずメニューや文字入力画面での表示のもたつきは気になる。 　そんな中、P902iSの最大の魅力となり得るのが、902iSシリーズ唯一の「着うたフル」対応端末という点だろう。auやボーダフォンでは当たり前のように利用されてきたサービスが、ようやくドコモでも利用できるようになったわけだ。以前よりサポートしているSD-Audio対応の音楽プレーヤー機能や、音楽系プロファイル対応のBluetooth機能もあり、音楽を聴く環境は整っている。 　ただ、音楽の再生時間は、22時間再生に対応したSH902iSなどと比べると、最長7時間と短く、昨今の長時間再生競争では一歩遅れを取っている格好だ。音楽をウリの一つとしているだけに、この辺りは今後の課題と言えるだろう。 　とはいえ、902iSシリーズの中ではコンパクトで軽く、N902iS同様、W-CDMAのみだが、国際ローミングにも対応している。個人的には、購入するなら限定発売の「ミュージックエディション」がオススメ。通常パッケージとさほど違わない値段でBluetoothイヤホンが入手できる。
白根	FOMAで着うたフルを使ってみたいなら、いまのところP902iSしか選択肢はない。シリーズ中、P902iSのみが着うたフル対応というのが、「新サービスはシリーズでいっせいに対応する」パターンが多いドコモとしては珍しい。 　メニューの使い勝手は、オーソドックスなタイプ。Flashによる着せ替えが可能なメインメニューに加え、連絡先も割り当てられるデスクトップショートカット、機能を割り当てられるプライベートメニューなどのカスタマイズできるメニューも充実している。マルチタスクはいつでもメニューボタンを押せば、通常のメインメニューが呼び出せるタイプでわかりやすい。地味だが、フリーワードから使い方を検索できる「使いかたナビ」も便利だ。ただ、カメラでは最近流行っているオンスクリーンアイコンなどはなく、ショートカットかサブメニューでしか設定を変更できないというのも、ちょっと不満だ。あと日本語入力、予測変換候補の表示が1行2単語の固定で、表示される候補数が少なく、長い単語に不向きというのもツライ。 　Bluetoothはまだあまり普及していないが、やはり使ってみると便利だ。着信があると「××さんからお電話です」と、ヘッドセットに声で発信者を通知してくれる機能もよい。音楽プレーヤーのヘッドホンとして使えるBluetoothヘッドホンも利用できる。通話のためだけではなく、音楽プレーヤーにも利用できるとなると、ケータイと別にBluetoothヘッドセットを持ち歩く気にもなる。ただ現在のところ、ほとんどのワイヤレスヘッドホンはペンダントタイプで、完全なコードフリーというわけではなく、大きさもiPod shuffleなどコンパクトなデジタルオーディオプレーヤーと変わらない。音楽を聴いていても確実に着信が通知され、通話もそのまま行なえるというのがヘッドセットのメリットではあるが、せめてコードのないヘッドホンタイプのヘッドセットがもっと欲しいと思ってしまう。 　個人的には、P902iSは保守的な端末だという印象を受ける。P902iSの方向性は、前モデルのP902iとほとんど同じだ。半年ごとに出るのだから、ちょっと方向性を変えて別のユーザーニーズに応える端末を出しても良さそうなものだが、ラインナップがわかりやすくなるのはメリットというべきか。パナソニック端末からの乗り換えには最適だ。それだけでなく、着うたフルやBluetoothを利用したい人にとっても、いまのところ唯一の選択肢となる。109gというシリーズ最軽量のコンパクトボディや、デザインを目当てにこの端末を選ぶのもよいだろう。