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ケータイ新製品SHOW CASE
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D902iS(ストーン)
2006年6月9日発売
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数字ボタン以外は液晶側に搭載されている、スライドデザインで一般的なデザイン
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右側面にはシャッターボタン、マルチタスクボタン、プッシュトークボタンがある
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左側面にはスライドを開けるボタンとボタンロックのスライド型スイッチがある
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カメラは背面に搭載。レンズバリアを開けるとカメラが起動する
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カーソルボタンは円盤状になっていて、回転するようになっている
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ディスプレイ側上端には赤外線通信ポートを搭載する
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メインメニュー第1階層。アニメーションメニューは縦のカーソル移動で操作しやすいデザインが多い
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メニュー第2階層。第1階層と同じデザインとなっている
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設定メニュー第3階層はオーソドックスなリスト式
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アニメーションタイプのメニューはデザイン変更できる
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リスト式のメニューも選択できる
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オーソドックスなアイコンランチャータイプのメニューも用意されている
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「シンプルメニュー」に切り替えることも可能
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シンプルメニューは第2階層以降もデザインが変わる
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機能や連絡先のショートカットを設定できるカスタムメニュー
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フルブラウザを搭載する
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国語・英和・和英辞典を搭載する
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画面をワイドに使ったiアプリも搭載する
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14字×17行表示
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11.5字×14行表示
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9.5字×12行表示
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予測変換に対応するATOK+APOTを搭載
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次単語の推測にも対応する
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本体は横に構えやすいデザインだが、カメラは縦に構えて縦長画像を保存する
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カメラのサブメニュー
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最大解像度(1728×2304ドット)の撮影サンプル。リンク先の画像は無加工(602KB)
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手ブレ補正を有効にした状態での最大解像度(1280×960ドット)の撮影サンプル。リンク先の画像は無加工(195KB)
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最大解像度(1728×2304ドット)での撮影サンプル。リンク先の画像は無加工(412KB)
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■ 仕様で見るD902iS
D902iSは三菱電機製のFOMA端末。スライド式のデザインを採用する。最新のハイエンドにあたる902iSシリーズで、大容量のiアプリやおサイフケータイ機能、音楽再生機能などに対応する。
カメラには有効200万画素の記録400万画素のスーパーCCDハニカムを搭載し、最大で1728×2304ドットの静止画を撮影できる。オートフォーカスに対応する。ソフトウェアによる手ぶれ補正機能も利用できる。側面のシャッターボタンは半押しによるフォーカスロックに対応し、背面のカメラレンズにはスライド式のレンズバリアがある。メモリカードはminiSDカードに対応。
決定ボタンの周囲のカーソルボタン「スピードセレクター」は回転するようになっていて、その回転で画面のスクロールやカーソル上下操作を行なえる。似たような回転式の操作系としては、P506iC(2004年7月発売)の「ロールナビボタン」やSO506iC(2004年7月発売)の「ディスクジョグ」があるが、それらと異なり、スピードセレクターはカーソルボタン部そのものが機械的に回転するようになっている。回転方向とカーソルの移動方向は反転設定することも可能。
音楽再生機能は独自形式のものに対応。音楽CDからの曲の取り込みや転送のためのパソコン用ソフト「BeatJam」(ジャストシステム製)が同梱される。曲の転送には別途「FOMA USB接続ケーブル」かminiSDメモりカードのリーダー・ライターが必要となる。
生体認証機能としては、シリーズで唯一、音声を利用するボイス認証機能を搭載する。ただしボイス認証単独でのロック解除は行なえず、ロック解除には「暗証番号のみ」か「ボイス認証と暗証番号の両方」のどちらかしか利用できない。
フルブラウザやPDFビューアを搭載する。日本語入力システムにはATOK+APOTを搭載。国語・英和・和英辞典を内蔵する。
【おもな仕様】
サイズ (高×幅×厚) |
110×49×19.9mm |
重量 |
約124g |
連続通話時間 |
音声通話:約170分、テレビ通話:約90分 |
連続待受時間 |
静止時:約550時間、移動時:約380時間 |
充電時間 |
約120分 |
ディスプレイ |
2.8インチ、240×400ドット、262,144色表示TFTカラー液晶 |
表示文字数 |
19字×22行、14字×17行、11字×14行、9字×12行、8字×10行 |
メモリダイヤル |
700件(一件につき、番号/メールアドレス、5件まで) 全体で番号/メールアドレスそれぞれ2105件 |
リダイヤル・着信履歴 |
30件 |
データ通信速度 |
最大下り384kbps(パケット通信時)、最大下り64kbps(回線交換時) |
ボディカラー |
マゼンタ、プラチナ、サファイア、ストーン |
備考 |
メイン:有効200万画素/記録400万画素オートフォーカス付スーパーCCDハニカムカメラ サブ:有効10万画素CMOSカメラ プッシュトーク トルカ miniSDカード iモード FeliCa(遠隔ロック機能対応) ワンプッシュオープンボタン、QRコード対応、最大500KBのiモーション・着うた、最大100KBの着信メロディ、セキュリティチェック機能、FOMAプラスエリア、PDFビューワー スピードセレクター ボイス認証 |
【iアプリ】
iアプリ件数 |
最大100件 |
登録済みiアプリ |
珍さんの釣り物語 コラムスジュエル 珍さん計画DXおこづかい帖プラス iアニメっちゃメーラー superDX500 便利!多機能電卓 Gガイド番組表リモコン 電子マネー「Edy」 ケータイクレジットiD 「DCMX」クレジットアプリ |
【インターネットメール】
サービス名 |
iモードメール |
利用料 |
料金プランに依存(パケットパックにより1パケット0.02~0.2円) |
メール受信機能 |
最大全角5,000文字(添付ファイルは最大500KB) |
メール送信機能 |
最大全角5,000文字(添付ファイルは最大500KB) |
メール保存件数 |
受信:最大1,000件 送信:最大200件 |
【着信メロディ】
和音数 |
最大64和音 音源:PCM音源+ADPCM/UCS拡張/3D音響 |
【カメラ(静止画)】
撮影可能フォーマット |
JPEG |
撮影可能解像度 |
1,728×2,304、1,200×1,600、960×1,280、480×640、640×480、352×288、240×320、176×144、128×96、96×72 |
【カメラ(動画) 】
撮影可能フォーマット |
3GP形式(MP4) |
撮影可能画質 |
128×96、176×144、320×240 |
■ スタッフが見たD902iS
| コメント |
湯野 |
このところスライド型というスタイルが最大の特徴となっているドコモのD。その最新モデルとなるD902iSだが、今回もスライド型が健在だ。
機能面での大きな進化は特に無いが、ギミック大好き人間にとっての注目ポイントは、クルクルと回るカーソルキー「スピードセレクター」の存在だろう。このアイデア自体はさほど新しいものではなく、いわゆる“ターンタイプ”端末として注目を集めた「SO505iS」に搭載されていた「ディスクジョグ」の発想に近い。いずれの端末も、音楽プレーヤーをウリの一つにし、閉じるとテンキーが隠れてしまうという共通点があり、面白い。もっとも、ディスクジョグはカーソルキーのまわりに独立した形で搭載されていたのに対し、D902iSのスピードセレクターは、カーソル機能も備えており、場面によって、使いやすかったり、使いにくかったりする。過度に実用性を期待せず、ギミックを楽しめばいい。
実用性という点では、シャッターキーの長押しすることで起動できる覗き見防止機能「オンリービュー」が用意されている。シャープの「ベールビュー液晶」ほど厳格に視野角を狭くするものではないが、背景色と文字色のコントラストを下げて、横から見えづらくしようという発想は面白い。
音楽プレーヤーとして利用するには、連続再生時間が5時間と、今どきの端末にしては短めなのが気になるところだが、やはり閉じた状態でも大きなディスプレイで曲情報が確認できるのは嬉しい。スライドというスタイルに魅力を感じるユーザーにオススメだ。
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白根 |
最新のハイエンドである902iSシリーズだが、シリーズとしては902iからの大きな進化はない。しかしD902iSの場合、新たに回転するカーソルボタン「スピードセレクター」を採用したことで、前モデルと差別化している。
カメラの使いやすさは、個人的には現行機種ではトップクラスだと思う。画面下のアイコンをカーソルボタンで操作することで、ほとんどの撮影設定を変更できる。手ぶれ補正に対応するなど、カメラとしての性能も高い。スライドデザインのおかげで、横に構えてほとんど普通のデジカメのように利用できる。2.8型という大型ディスプレイもありがたい。しかし、保存されるのは縦長画像というのは不思議に感じる。デジカメとして使うなら、横長画像の方が使い勝手がよさそうだが……
側面にあるスライド型のボタンロックスイッチは、いつでも使えるようになった。iモード中でも文字入力でも、ボタンロックをかけてスライドをクローズすれば(手順は逆でもOK)、画面が暗転しボタン操作を受け付けなくなる。D902iSはカーソルボタンなどが常に露出するデザインなので、このいつでも使えるロック機能は嬉しい。
メニューは三菱や富士通が採用するSymbian OS的なデザイン。マルチタスクに対応するが、なぜかマルチタスクボタンは側面にある。利き手を選ぶ側面に配置するのはなんだか不思議だ。カスタムメニューはメールアドレスなどの連絡先も設定できるなど、自由度が高い。メニューデザインをアイコンに変更したり、最初に表示されるメニューをカスタムメニューに変更できるなど、メニュー自体のカスタマイズ自由度も高いのが、三菱や富士通の採用するSymbian OSの特徴だ。この辺りは良くできている。
画面が2.8型とデッカイ。この大きさの液晶は、国内のケータイでは三菱電機しか搭載していない。解像度も240×400と縦長なので、長文メールも読みやすい。スライドデザインなので、本体を閉じたままでもメールが読めるのもありがたい。ATOK+APOTの単語予測変換は辞書が標準でも充実しているが、スピードセレクターのおかげで単語選択もやりやすい。メールを重視する人にはよい選択肢になるだろう。
問題はデザイン、つまりスライドデザインであることだと思う。折りたたみデザインに慣れていると、カーソルやクリアボタンと文字入力ボタンが離れていることに違和感を感じる人も多いだろう。スライドデザインでよいかどうかが、この端末を使えるかどうかの最大のポイントだ。本体サイズは縦110mmと少し長めだが、ほかのサイズは一般的で、重さは124gとほぼ平均レベル。2.8型液晶を積んでいると思うと驚異的な軽さだ。購入を検討している人は、大きさを含めたデザインを、店頭のモックなどで十分に確認しよう。
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■ URL
製品情報(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/902i/d902is/
製品情報(三菱電機)
http://www.mitsubishielectric.co.jp/mobile/foma/d902is/index.html
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2006/06/28 12:22
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