ボタン配置はオーソドックスだが、スライドデザインなのでクリアボタンなどと数字ボタンの間に隙間がある	本体を閉じた状態でも文字・数字入力以外のほとんどの操作が行なえる

左側面にはワンタッチオープンボタンとスライド式のボタンロックスイッチ、イヤホンマイク端子がある	右側面にはマルチタスクボタンとミュージックプレーヤーボタン、データ端子がある

底面には独自形状の充電・データ・イヤホンマイク兼用端子がある。バネ開閉式フタがついている	底面の端子には付属のマイク付きリモコンなどを接続できる

ディスプレイ上に内向きカメラを搭載している。上端には赤外線通信ポートがある	背面上端の中央にストラップ穴がある

付属のマイク付きリモコン。上側にイヤホンを接続できる	リモコンの右側面にはスライド式のロックスイッチ。裏面にはクリップがある

付属のヘッドホンはアンテナが内蔵されているため端子が多い。通常のイヤホンも接続できる	左がW32Hに付属のマイク付きリモコン。右はアップルのiPod shuffle。中央がMUSIC PORTER Xに付属のマイク付きリモコン

MUSIC PORTER X用の充電台（一部地域では別売り）。普通に差し込むだけで本体底面のカバー付き端子が開閉し、接続される	充電台にはUSB（B）端子、データ・充電端子、オーディオ出力、FMラジオアンテナ端子、モバHO！用アンテナ端子がある

本体と付属のマイク付きリモコン、アンテナ内蔵ヘッドホン

同梱されるWindows用ソフト「BeatJam」

メインメニュー第1階層	シンプルメニューも用意されている	カスタムメニューには連絡先を設定できる

メインメニューのデザインは変更可能	メインメニューはリスト式デザインもある	メインメニューデザインは数種類用意されている

14字×17行表示	11.5字×14行表示	9.5字×12行表示

日本語入力は予測変換に対応している

モバHO！の受信画面。曲名や番組名なども表示される	ミュージックプレーヤー利用時の曲詳細画面。	ミュージックプレーヤーのスキン表示

ミュージックプレーヤーの曲リスト。アルバムごとに表示される	ミュージックプレーヤーのメニュー画面	ボタンロックは待受画面とミュージックプレーヤー画面で設定できる

■ 仕様でみるMUSIC PORTER X

【おもな仕様】

サイズ （高×幅×厚）	109×50×24mm
重量	約136g
連続通話時間	約170分
連続待受時間	約420時間
ディスプレイ	26万色表示2.8型液晶 240×400ドット
表示文字数	14×17行、11.5×14行、9.5×12行
メモリダイヤル	700件
データ通信速度	最大下り384kbps（パケット通信時）、最大下り64kbps（回線交換時）
ボディカラー	SAFARI GREEN

【ｉアプリ】

ｉアプリ件数	最大100件
登録済みiアプリ	「モバHO！」加入申込、Gガイド番組表リモコン、スウィートクッキング、珍さんと一緒トランプ占い

【インターネットメール】

サービス名	iモードメール
利用料	料金プランに依存（パケットパックにより1パケット0.02～0.2円）
メール受信機能	最大全角5000文字（添付ファイルは最大500KB）
メール送信機能	最大全角5000文字（添付ファイルは最大500KB）
メール保存件数	受信：最大1000件 送信：最大200件

【着信メロディ】

和音数	最大64和音（着うた、着モーション対応）
着信音	・パターン/効果音：25種類 ・登録済みメロディ：12曲 ・ダウンロードメロディ：最大500件

【カメラ（静止画）】

撮影可能フォーマット	JPEG
撮影可能解像度	640×480、352×288、240×400、240×320、176×144、128×96、96×72
撮影可能容量	内蔵メモリに最大777枚

【カメラ（動画） 】

撮影可能フォーマット	MP4
撮影可能画質	128×96、176×144、320×240
撮影可能容量	内蔵メモリに約189秒

■ スタッフが見たMUSIC PORTER X

	コメント
湯野	ミリタリー風でアクティブな感じを演出したボディが印象的なMUSIC PORTER X。サイズとしては、かなり大きめの部類に入る。付属のリモコンもかなり大きい。 　この端末の一番のウリは、何と言っても「モバHO!」なわけだが、あくまでも対応しているのは音声チャンネルのみで、テレビ番組は視聴できないのでお間違いなく。auがFMラジオ付き端末を普通に搭載するようになり、ワンセグ対応端末も登場する中、エンドユーザーが毎月980円を払って契約しなければならないモバHO!の音声放送に何のメリットがあるのか、と疑問に思う人も少なくないだろう。 　しかし、他の放送サービスと大きく異なるのは、流れている音楽が曲単位で端末内のメモリに録音できるところ。曲名やアーティスト名も一緒に保存される。もちろん、放送される曲が自分の趣味に合うかどうかは何とも言えないところだが、最新の音楽に常に触れていたいというユーザーにとっては、月980円という値段も決して高くはない。なにせ着うたフルを毎月数曲ダウンロードしても、それくらいの金額になるのだから。 　ただ、いまどきのケータイと比較すると、それ以外の機能面で見劣りしてしまうのは残念なところ。例えば、カメラは内側を向いたインカメラしかなく、QRコードも読めない。おサイフケータイやプッシュトークにも対応していない。とにかく新しいものが好きで、モバHO!も使ってみたい、と思うユーザーにとっては、ここが悩みどころだ。
白根	音楽機能を重視したFOMA端末。型番的には「D851iWM」で90Xiシリーズとも70Xiシリーズとも異なる特別な端末だ。機能的には90Xiシリーズ向けの大容量iアプリには対応していないが、iチャネルやテレビ電話などFOMAの標準的な機能には対応している。ただしカメラは内向きのものだけで、テレビ電話や自分撮りではない対面撮影はできない。このあたりは割り切った端末だ。 　「CDから取り込んだ曲を再生する」という、ポータブルオーディオ的な機能を重視している。メモリカードには対応しないが、内蔵メモリが1GBと音楽ファイルを数百曲入れられる余裕がある。音楽再生時の電池消費もかなり抑えられている。リッピングソフトから接続ケーブル、マイク付きリモコン、ヘッドホンまで全部同梱されている気合の入れようだ。底面の独自形状端子はバネ開閉のカバーがついていて、付属のマイク付きリモコンに差し込むときにカバーをあける必要がないのも地味に嬉しい。 　ただ、充電台が同梱されていないのが気になる。MUSIC PORTER Xの充電台はUSB（B）ポートがついていて楽曲転送時のクレイドルとしても使える高機能なもの。付属のUSBケーブルも本体とパソコンを直接つなげるためのもので、充電台経由で「置くだけ接続」するにはUSB（B）-USB（A）のケーブルが新たに必要になる。ここは多少値段が上がっても充電台を付属させて欲しかったところだ。あと付属のヘッドホンはちょっと大きくデザインも独特で好き嫌いがありそう。付属リモコンもちょっと大きめだ。 　リッピングや転送に使うソフトはジャストシステムの「BeatJam」。一通りの機能はそろっている。すでにMP3のライブラリを持っていても、ファイルをドラッグアンドドロップするだけでBeatJamに追加できる。MUSIC PORTER X側の再生機能もアルバム別リストなど必要な機能は一通りそろっていて使いやすい。 　音楽機能以外の使い勝手は、他の三菱端末と同じで柔軟なカスタマイズにも対応していて悪くない。ディスプレイがVGAより縦長でメールの表示文字数なども多い。ただ気になるのはその大きさか。136gはいまどきの端末として極端に大きいほうではないが、手に持ったときに「大きい」と感じる。液晶サイズやデザインを工夫してもうちょっと小さくして欲しかった印象だ。あとカメラが内向きしかないので、ブログに載せる写真をケータイで撮る人にはオススメしにくい。おサイフケータイなど最新機能の一部に対応できていないのも気になるところ。オールインワンで音楽機能を使いたい人には選択肢の1つとなる端末だが、犠牲になっている機能があることにも注意しよう。