ボタン配置。カーソルボタン中央の決定ボタンは、ポインティングデバイス「ニューロポインター」の機能も持つ	左側面にスクロールボタンなどがある

液晶側背面、モノクロのサブディスプレイ上にカメラを搭載する	テレビ電話などに使う内向きカメラは、ディスプレイ左上に搭載

ボタン側背面に充電接点がある。右側面にデータ端子などを搭載	ヒンジ部近くの右背面にストラップ取り付け穴がある

1個の着せ替えパネルが同梱される

メニュー第1階層はオーソドックスなアイコンランチャー式	メニュー第2階層はリスト式の表示	設定メニュー第3階層は1画面1項目の詳細表示とオーソドックスなリスト式のどちらかを選べる

カスタマイズ可能なオリジナルメニュー。機能設定などを割り当てられる	デスクトップにメールアドレスなどのショートカットを設定できる	待受画面でニューロポインターのカーソルを時刻や日付に合わせることで関連機能を起動させられる

10字×9行表示	12字×10行表示	15字×13行表示

1文字ワンタッチの入力から単語を予測するT9ダイレクトを搭載。直接漢字変換された候補が表示される	漢字変換済みの候補から別の漢字へ変換することも可能	通常の入力方法と予測変換も利用可能。ただし予測されるのは入力されたことのある学習済み単語のみ

カメラ撮影時画面。縦に構え、横長に表示され、横長に記録する形式	カメラ撮影時のサブメニュー画面	サムネイルは9件表示

最大解像度（1160×870ドット）での撮影サンプル。リンク先の画像は無加工（222KB）

■ 仕様で見るN700i

【おもな仕様】

サイズ （高×幅×厚）	102×48×25mm
重量	約109g
連続通話時間	約140分
連続待受時間	約350時間
充電時間	約120分
ディスプレイ	2.3型6万色カラー液晶 240×345ドット
表示文字数	15字×13行、12字×10行、10字×9行
メモリダイヤル	700件
データ通信速度	最大下り384kbps（パケット通信時）、最大下り64kbps（回線交換時）
ボディカラー	シルバー×レザー、クリームチョコ×コズミックフラワー、ピンク×花吹雪

【ｉアプリ】

ｉアプリ件数	最大100件
登録済みiアプリ	Gガイド番組表リモコン、Dimo i絵文字メール、ぷよぷよフィーバーN

【インターネットメール】

サービス名	iモードメール
利用料	料金プランに依存（パケットパックにより1パケット0.02～0.2円）
メール受信機能	最大全角5000文字（添付ファイルは最大500KB）
メール送信機能	最大全角5000文字（添付ファイルは最大500KB）
メール保存件数	受信：最大1000件 送信：最大400件

【着信メロディ】

和音数	最大50和音（着うた、着モーション対応）
着信音	・パターン：11種類 ・登録済みメロディ：10曲 ・ダウンロードメロディ：最大200件
登録メロディ曲名	Let’s Groove Whole New World Wonderful Moments 亡キ王女ノ為ノパヴァーヌ さくらさくら カノン 木星 懐かしき我が家 草競馬 ノクターン

【カメラ（静止画）】

撮影可能フォーマット	JPEG
撮影可能解像度	1160×870、640×480、352×288、240×345、240×320、176×144、128×96
撮影可能容量	内蔵メモリに約90枚。miniSDカードにも保存可能

【カメラ（動画） 】

撮影可能フォーマット	3GP形式（MP4）
撮影可能画質	128×96、176×144
撮影可能容量	内蔵メモリに約277秒。miniSDカードにも保存可能

■ スタッフが見たN700i

	コメント
湯野	ついにドコモのNまで“着せ替え”に手を出したか……、といった印象のN700i。ただ、N700iの場合は、パネルを付けない状態でも普通の端末としての体裁を保っており、着せ替えパネル自体もカッチリしたパネルというよりはフィルムやシールに近い感覚だ。最近はパナソニックが着せ替え端末を熱心に作っているが、NECが今後どう動いてくるのか興味深い。 　iモード FeliCaなど、スペックに若干の差は見られるものの、ソフトウェアの作りなんかはN901iCと基本的に同じ。「デコレーションテレビ電話」や「プチメッセージ」といったテレビ電話関連のお楽しみ機能もそのまま引き継いでいる。標準的なQVGAサイズより少しだけ広い240×345ドットのメインディスプレイもそのまま搭載されている。 　N901iCと比較した場合、最も大きな差は「おサイフケータイ」に対応しているか否かの部分で、実はそれ以外の差はさほど気にならない。逆にN700iには“着せ替え”という要素が追加されており、ここを評価するユーザーも少なくないだろう。もっとも、着せ替えにこだわるとしても、ソフトウェアが共通化されているP901iなどともキャラが被ってくるので判断は難しい。“着せ替え”と“テレビ電話”にウェイトを置くならN700iだろう。
白根	中身のソフトウェアはN901iCと共通で、メニュー操作や日本語入力システムはほぼ同じ。マルチタスク機能も搭載している。日本語入力システムは1文字ワンタッチの入力から単語を予測するT9。N901iC同様に、直接漢字の候補を予測できるT9ダイレクトにも対応している。慣れが必要だが、個人的にはもっとも素早く文字を入力できるケータイ用の日本語入力システムだと思う。 　メニュー構造はきわめてオーソドックス。グラフィカルではなく、少々物足りなさを感じる部分もあるが、カスタマイズ可能なメニューもあるなど基本は押さえてある。デスクトップにメールアドレスなどのショートカットをアイコンとして配置できるなど、使い勝手は悪くない。ちなみに決定ボタンは「ニューロポインター」を兼ねていて、上下左右にスライドさせるように動かすことでポインタカーソルを動かせる。慣れるとそこそこ操作できるが、決定ボタンを押そうと思ってカーソルを動かしてしまうことも多い。機能を無効にすることもできるので、誤操作が多いなら使わないことも可能だ。 　700iシリーズというとmovaからの移行層をターゲットとしたエントリーモデル的な位置付けられている。しかしエントリーモデルといっても、大容量iアプリに対応していない以外は901iシリーズと大差はない。N700iの場合、N901iC同様にQVGAよりも縦に長いディスプレイを搭載し、長文メールが扱いやすくなっている。movaのメール機能に不満を感じていた人には嬉しいポイントだ。ただ、個人的にはせっかくmovaからFOMAに移行するのだから、FOMAならではのドラクエなど大容量iアプリを楽しめる901iシリーズ、900iシリーズを選んでも良いのでは、とも思う。ゲームをしないというのならば、少しだけだがN901iCより軽くなっているし、悪くないのだが……やはり901iシリーズから少し機能を削って安くしただけ、というのは芸がないような。キャリアの都合もあるのだろうけど、テレビ電話機能あたりを削ってでももっと安く、もっとコンパクトに作っても良かったのではと思うのだが……。