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ドコモとノキア、5Gで8K映像のリアルタイム伝送に成功

 NTTドコモとノキアネットワークスは、5Gの無線通信技術を用いた8K映像のリアルタイム伝送に成功したと発表した。

 両社は2014年5月よりミリ波帯(70GHz帯)で広帯域を利用した5G技術の共同開発を行っており、2015年11月には商業施設内で行われた実験で、2Gbpsを超えるデータ伝送に成功している。

8Kリアルタイム伝送実験の様子

 19日に行われた8K映像のリアルタイム伝送は、ミリ波帯を活用した5Gの実験環境設備に、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した8K映像用リアルタイムエンコーダーを組み合わせて実験を行った。

 実験では、エンコーダーにより8K映像をH.265/HEVC方式で圧縮し、ビットレート145Mbps~85Mbpsの信号として5G基地局装置より伝送。移動局装置に接続されたディスプレイでリアルタイムで再生した。

実験の構成図

 ドコモでは、5月25日~27日に東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2016」内のイベント「5G Tokyo Bay Summit 2016」にて、今回の実験のデモンストレーションを展示する。

石井 徹