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iPhoneの売れ行きは前年とほぼ変わらず、Appleの2016年度第1四半期決算

 Appleは、2016年度の第1四半期(2015年10月~12月)の決算を発表した。売上高は758億7200万ドル(約8兆9700億円)、純利益は180億ドル(約2兆1300億円)。四半期業績としては過去最高となるも、iPhoneの出荷台数は前年同期比並みに落ち着いた。

 この期は、9月にiPhone 6sとiPhone 6s Plusが発売された。全世界でのiPhoneの出荷台数は7477万9000台、売上高は516億3500万ドル(約6.1兆円)となった。iPhone 6とiPhone 6 Plusが発売された前年同期比との比較で、台数(前年同期は7446万8000台)、売上高(同518億8200万ドル)ともに、ほぼ横ばいの結果となった。iPadは1612万2000台を出荷し、売上高は70億8400万ドル(約8300億円)。販売台数は前年同期比で25%減となっている。

 一方で、CEOのティム・クック氏がiPhoneとともに「過去最高の販売台数となった」と触れている、Apple TVやApple Watchを含む「その他の製品部門」の売上高は、前年同期比で62%増となる43億5100ドル(約5100億円)となった。なお、Apple TVとApple Watchの出荷台数は公開されていない。

 市場別の売上高では、日本市場は47億9400万ドル(約5600億円)で、前年同期比で12%減となった。アメリカ大陸が前年同期比4%減となる293億2500万ドル(約3兆4600億円)、中国大陸が14%増の183億7300万ドル(約2兆1700億円)、ヨーロッパが4%増の179億3200万ドル(約2兆1200億円)、中国と日本を除くアジア太平洋地域が54億4800万ドル(約6400億円)だった。

 Appleでは、2016年度第2四半期(2016年1~3月)の売上高を500億~530億ドル、売上総利益率を39~39.5%と予想している。

石井 徹