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CoineyがICクレジットカード対応の新ターミナル端末を提供

 コイニーは、スマートフォンを利用したクレジットカード決済サービス「Coiney」で、ICクレジットカードに対応した新決済端末の提供を、2015年秋を目途に開始する。

 「Coiney」は、スマートフォン・タブレットに専用の読み取り機を接続し、クレジットカードの決済を可能とするサービス。従来、磁気ストライプの読み取りに対応した端末が提供されていた。今回のターミナル端末「Coiney ターミナル」では、よりセキュアなICクレジットカードによる決済に対応する。

 「Coiney ターミナル」は、スマートフォンなどとBluetoothで接続して利用する。ICクレジットカードカード決済のほか、従来の磁気ストライプによる決済も利用可能。大きさは約105 mm×71 mm×18 mm、重さは約118g。800mAhのリチウムイオン電池を搭載する。

 NFCチップを搭載しており、今後「Visa payWave」や「MasterCard コンタクトレス」「Apple Pay」「Android Pay」といった、非接触型の決済サービスに対応する。スマートフォンとの接続では、Bluetoothのほか、Wi-FiとUSB経由での接続が可能となる予定。

 今回のICクレジットカード対応は、世界的なクレジットカードのIC化の動きに対応したもの。10月には、Visaが新ルール「ライアビリティ・シフト」への対応を開始する。この新ルールでは、IC決済に対応していない加盟店で、磁気ストライプ方式の決済で不正利用があった場合に、アクワイアラ(加盟店管理・開拓事業者)がコストを負担することになる。

 今回の発表にあわせて、「ライアビリティ・シフト」の開始後、IC決済対応端末に移行するまでの期間「コイニー加盟店保護プログラム」の提供が発表されている。Coineyユーザーである店舗が偽造クレジットカードの不正被害を受けた場合に、コイニーが不正額を補填するという内容となっている。

石井 徹