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「我々のスマートフォンは発熱しない」、続々と新機種を投入するファーウェイ

 17日、ファーウェイ・ジャパンはSIMロックフリーのスマートフォン、ファブレット、タブレット、そしてウェアラブルのリストバンドと4つの新たなデバイスを、日本市場で発売すると発表した。

 5月下旬には、楽天モバイルと足並みを揃えて新機種をリリースしたばかりの同社だが、今回は割安感を打ち出しつつ、快適性も損なわないというポジションの「P8lite」を主軸に、ハイエンドスペックの6.8インチファブレット「P8max」などで多彩な選択肢を用意し、存在感をアピールする。

ちょっとユニークな自撮り機能

 どのスマートフォンも似たようなスペックに落ち着いてきた、との見方もある中で、ファーウェイ・ジャパンのデバイス部門トップである呉波(ゴハ)氏は、今回の「Pシリーズ」はカメラが特徴と紹介。

 ここ最近のスマートフォンがいずれも自撮り(セルフィ)に注力しており、例に漏れず「P8lite」「P8max」はどちらも自撮り機能をアピール。

 なかでもユニークなのが「パーフェクトセルフィ」と題する機能。これは、自分の顔をあらかじめ登録し、あごを細くしたり肌を白くしたりするなど補正内容を設定しておけるというもの。撮影時にそうした補正を行うこと自体は、数年前から日本の携帯電話でも採り入れられてきたが、今回は、友人と並んでセルフィを撮影する際も、顔認識によって「自分だけ好みの内容へ補正することが可能」というもの。

 もちろん友人の顔もあわせて補正することはできるが、自分の写真は常にケアしたい、という密かなニーズをすくいあげる機能、そしてそうした機能を盛り込む姿勢は、独自性のある付加価値を提供しようとするファーウェイを象徴するものと言えそうだ。

P8max「発熱しない」

 今夏のスマートフォンの一部では、CPUの高性能化により、より熱くなるのではないか、そんな噂に対してファーウェイの呉波氏は「我々のスマートフォンは発熱しない」とばっさり。

 ハイエンドファブレットの「P8 max」を紹介したファーウェイ・ジャパン プロダクトセンター 商品企画部長の吉本晃氏は「P8 max」のCPUとして、64bit対応で、2.2GHz駆動のコア4つ、1.5GHz駆動のコア4つ、あわせて8つのオクタコアを採用したことで、高い処理能力と同時に省電力性もカバーしたと説明。「P8 max」の構造も、「ステンレスLCD放熱板、高熱伝導性合金、グラファイトフィルム、ステンレスシールドカバー、サーマルジェル、L字型基板、アルミ背面カバー」という7層の放熱構造を採用し、「ユーザーに熱い思いをさせない」とアピールした。なお、P8liteやP8maxは、どちらも防水/防塵性能は非対応となっている。

関口 聖