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30~40代男性の格安SIM利用は1割超、ユーザーの過半数が月額1000円以下

インプレス調査

 データ通信料金が節約できることで注目が集まり、各社の参入が相次いでいる格安SIMは、利用者が着実に増えているようだ。インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は24日、NTTコム リサーチ(NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社)と共同で、MVNOの格安SIMカードに関する調査を実施、その調査結果を発表した。

 同調査の実施期間は2014年8月~12月10日、1112人を対象としたウェブアンケートによるもの。

 それによると、格安SIMカードの認知度は、「よく知っている・人に説明できる」が8.1%、「だいたい知っている」が23.2%となり、認知度は31.3%となった。2014年6月と比較すると、3.9ポイント増加したことになる。格安SIMを「現在利用している」との回答は5.8%となり、同じく1.0ポイントの増加した。この調査結果を性年代別に見ると、男性30代~40代での認知度が5割を超え、利用率も男性30代が12.4%で最も高く、男性40代が10.9%となった。

過半数が月額1000円以下のプランを利用

 また、格安SIMでの利用端末は、過去に携帯電話事業者で契約していた端末が38%で第1位、次いでSIMフリー端末を新たに購入が31%、中古端末の購入が23%となった。持ち歩く端末はスマホとフィーチャーフォンの2台持ちが約33%で最も多く、スマートフォンのみは20%、複数スマホとタブレットが11%となった。

 利用者の月額料金について調査したところ500円以下が5%、500円~1000円が52%となり、ユーザーの過半数が1000円以下の料金で利用していることがわかる。SIMカードを選ぶポイントに“料金プラン”と回答した人が86%に及んだ。

格安SIMカードの月額料金

 現在利用している格安SIMカードのMVNO事業者は、OCN(NTTコム)が36%で第1位、次いでIIJmio(IIJ)が28%、BIGLOBEが11%、mineo(ケイ・オプティコム)が8%となった。

現在利用している格安SIMカード

格安SIMを利用しない理由は?

 このほか、「検討した結果、格安SIMカードを利用しなかった理由」に対する回答で最も多かったのが、「携帯電話会社での契約が残っている」で36%、次いで「端末が新たに必要」が35%、「通信量の制限がある」が26%、「通信エリアが不安」が23%となった。端末入手に関する不満では「対応機種がわかりづらい」(34%)や「SIMフリーで魅力的な端末がない」(32%)、「SIMフリーで魅力的な端末が高い」(23%)といった回答が多い結果となった。

川崎 絵美