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北島康介・篠田麻里子を起用、シャープが「emopa」でWeb動画を展開

 シャープは、2014年冬モデル以降のAndroidスマートフォンに搭載する機能「emopa」(エモパー)のプロモーションとして、水泳選手の北島康介と女優の篠田麻里子を起用したWeb動画「エモ動」シリーズを展開する。11月6日から配信されており、2015年3月31日までの期間、順次追加される見込み。

北島康介、篠田麻里子
「emopa」のプロモーションWeb動画「エモ動」シリーズ

 「emopa」は、10月1日に開催された説明会でシャープから詳しく説明されているが、端末を机などに置くと、位置情報や端末の状態、行動履歴などを判断して、さまざまな内容で話しかけてくるというもの。自宅では音声と画面の文字で話しかけ、外出先では文字で話しかける。ユーザーの返事が必要な対話機能ではなく、生活の中でのヒントや便利な情報といった内容を“気の利いた言葉”で話しかけるという機能が中心になっている。

 6日に都内で開催された「emopa」のプロモーション施策の発表会では、北島康介、篠田麻里子を起用した動画を、特設Webサイトで配信していく方針が明らかにされた。北島、篠田それぞれが、毎日の生活の中で「emopa」とコミュニケーションする様子がドラマ仕立てにまとめられる。

 プロモーションの一環として、「emopa」のプロモーションにおける「一日を変えてしまえる『ひと言』がある。」というキャッチコピーをもとに、北島康介、篠田麻里子に言って欲しい「ひと言」がテーマに沿って募集されている。応募はTwitter上で行える。

「人に寄り添う、新しい価値を」

 発表会では冒頭、シャープ 通信システム事業本部 副本部長の新井優司氏が登壇し、「emopa」について説明を行った。新井氏は、競争が厳しくなっているスマートフォンの市場において、「スマートフォンと人の関係がどうあるべきかを原点に立ち戻って考えたのが『emopa』」と開発の背景を語ったほか、「ただの道具から、人に寄り添う、新しい価値を提供しなければいけない」と、スマートフォンの今後の課題にも言及した。

 「emopa」は、当初はシャープ製のフラッグシップモデルに搭載されて提供されるが、やがてはシャープ製スマートフォンの全機種に搭載していく方針も改めて示された。

 新井氏はまた、本誌の取材に対し、「『emopa』の開発において、比率としてソフトウェアに力を入れたのは確かだが、液晶やカメラなどハードの進化に手を緩めることはない。しかし、ハードだけでいいのか。ユーザーの気持ちが重要、ということになると、ソフトウェアを強化するのは必然的な流れ。とはいえ、ハードがなければ、ソフトウェアは成らない。センサーを駆使した技術がemopaに繋がっている。場所、自宅の朝、会社、電車から降りた、そうした判断にセンサーと技術をフル活用している。そういうハードがあったから、ここまでこれたと思っている。今後の進化にハードとソフトの両方が必要で、シャープとしてそのベクトルが揺らぐことはない」と答え、センサーを含めたハードウェアとソフトウェアの両方を強化していく方針を語っている。

シャープ 通信システム事業本部 副本部長の新井優司氏

「気付かされる瞬間があって、不思議な感じ」

 発表会のトークセッションの時間には、Web動画「エモ動」に出演する北島康介、篠田麻里子が登場。翌日の11月7日が「鍋の日」ということで鶏鍋が振る舞われた後は、Web動画の撮影について振り返った。

北島康介、篠田麻里子

 北島康介は、「演技は難しかったが、楽しくできた。これまでも演じることは基本的になかったが、泳ぐシーンやトレーニングのシーンはいつもどおり。けっこうリアルな映像が撮れたと思うので、楽しみにしてもらえれば」と、ドラマ仕立ての部分については少し苦労した様子。

 逆に篠田麻里子は、「プライベートなシーンなので、1日遊んで終わりました(笑)。代官山を歩いたり、家でクッキーを焼いたり。和気あいあいで、一瞬でした」と自然体で撮影した様子を振り返った。

 「emopa」については、「驚きました。生活の一部……相棒……『新しい生活』だと思いました。距離感が変わり、そうだ、と思う瞬間に言葉をかけてくれる。撮影の中でもびっくりしました」(篠田)、「新しい生活スタイル。気付かされる瞬間があって、不思議な感じがした。新しいパートナー、そんな感覚を持てる存在」(北島)と、どちらも驚いた様子を語っていた。

鶏鍋を食べる篠田麻里子
スマートフォンを机に置いて「emopa」を体験

太田 亮三