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フリービットの「PandA」、警察署への連絡手段やオリジナルアプリを提供

「PandA」

 フリービットは、MVNOとして提供しているコンシューマー向けのスマートフォン事業freebit mobileにおいて、Androidスマートフォン「PandA」のオリジナルアプリと、新機能を9月15日に提供する。

 同社は、子供や高齢者などが安心・安全にスマートフォンを利用できるよう、いくつかの機能をまとめたサービスを「PandAファミリー」として提供している。今回のアップデートにより、PandAファミリーに新たなアプリや、端末の新機能が追加される。

IP電話アプリから警察署への通報手段を提供

 PandAでの通話は、050番号のIP電話アプリを利用する。一般的に050番号からの緊急通報(110や119)への接続は認められておらず、IP電話の利用者が心配になることが大きな課題となっている。

 PandAは今回のアップデートにより、IP電話アプリから110に発信すると、スマートフォンのGPS機能から最寄りの警察署の候補を呼び出す機能が追加される。表示された最寄りの警察署の候補の中から、発信可能な電話番号を選択すると、警察署に電話をかけることができる。この機能は、消防署は未対応。

 フリービットでは、IP電話アプリの課題を解決する処置の第1弾としており、今後も050の制限に対して代替手段を提案していく方針とのこと。

健康管理やデジタルフォトフレームなど、お年寄りにも優しい新機能

 アップデートにより2つの新たなアプリが追加される。そのひとつがライフログ機能をもつ「PandA lifelog」というアプリ。PandA lifelogはスマートフォンの各種センサーを利用して日常の活動量や健康状態を記録することができる。まずは“デジタル歩数計”と、体重を登録して計測する“消費カロリー”が実装される。ホーム画面と連携して活動量の記録を表示したり、GPSと連携してお年寄りに向けた“見守りツール”としての使い方もできる。

 もうひとつが「Air Knock!」という“ゆるやかな繋がり”で家族や友だちとコミュニケーションするアプリ。アプリの画面を「コンコン」とノックすると、相手に振動と共に「コンコン」と音で反応する。ノック1回は「元気?」、ノック2回は「連絡していい?」といった独自のルールを決めて、コミュニケーションを図れるというもの。メールを送るまでもないやりとりをすることで、存在確認や安否確認のきっかけとして利用できる。

「Air Knock!」

 このほか、PandA独自のホームアプリでは、スマートフォン本体に入っている写真や、LINEで送られてきた写真を、ホーム画面に映し出し、デジタルフォトフレームのように利用できる機能が新たに追加される。端末購入の箱に同梱されていた部品を組み立てると、本体を立て掛けるスタンドになり、デジタルフォトフレームのように利用できる。

 これらのアプリや新機能は、「PandA CORE」という独自のプラットフォーム上で提供されているもの。今後は開発キットをパートナー企業に公開し、機能拡充を図っていくとしている。

川崎 絵美