ニュース

法人向けWindowsタブレットは大幅増、個人向けは不振~2014年第1四半期

 IDC Japanは、2014年第1四半期(1月~3月)における国内タブレット出荷台数を発表した。法人向けWindowsタブレットが市場を牽引し、全体の出荷数は前年同期より1割強の増加となった。一方で個人向けタブレットが前年よりも1割弱、減少している。

 総出荷台数(電子書籍端末除く)は、前年同期比12.3%増の212万台だった。前期(2013年第4四半期)で初めて200万台を超える規模となっていたが、今回もそれに続いて、200万台を超える実績を記録した。IDCではその主要因として法人向けタブレットが、前年同期比115.9%増(70万台)と倍以上の伸びを記録し、中でもWindowsタブレットが好調と指摘している。一方で、個人向けタブレットは前年同期比で9.1%減少し、142万台の出荷となった。

メーカー別シェア、アップルが4割占める

 タブレットメーカーごとのシェアでは、1位がシェア41.5%のアップルとなった。今年6月にはNTTドコモが新たにiPadの取り扱いをスタートしたことから、IDCでは、iOSタブレットのシェアがさらに上昇する可能性が高いと推測する。212万台のうち41.5%とのことで、単純に計算すると、iPadシリーズは約88万台、出荷されたことになる。

 2位はマイクロソフト(前回3位)で、シェアが12.3%となった。3位はASUS(シェア9.7%)で、個人向けタブレットの伸び悩みから、順位を1つ下げた。一方、LTE対応のAndroidタブレットが好調とされる富士通は4位(8.6%)、CATV向け低価格タブレットを出荷したファーウェイが5位(6.9%)になった。ファーウェイは初めてトップ5に入った。

関口 聖