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シャープ、ジェスチャーとRGB照度に対応した近接センサー
(2013/6/18 18:13)
シャープは、ジェスチャーセンサーに加えてRGB照度センサーも搭載し、ワンパッケージとした近接センサー「GP2AP050A00F」を開発した。サンプル出荷の開始は6月28日で、量産開始は9月上旬の予定。サンプル価格は300円、月産個数は300万個。
今回開発された近接センサーは、赤外線を利用する従来の近接センサーに加えて、近接センサーを応用し移動方向を検出できるようにしたジェスチャーセンサー、さらに、周囲の光の色合いを判別できるRGB照度センサーを搭載し、3つを一体化してワンパッケージにした近接センサー。スマートフォンなどに向けた近接センサーの新製品となる。
LEDによる赤外線を利用したジェスチャーセンサー自体はこれまでスマートフォンに搭載された例があり、またRGB照度センサーも同様に搭載例はあるものの、3つのセンサーを5.6×2.1×1.25mmのワンパッケージに収めたのが今回開発されたセンサーの最大の特徴。従来より提供している近接センサーと同じ薄さにすることで、薄型が求められるスマートフォンに最適としている。
ジェスチャーセンサーは、上下左右および接近の3軸の動きを検出できるセンサー。約10cm程度の距離で、手をかざす、動かすといった動作を想定しており、スマートフォンに搭載されれば、画面に触れずに操作が行えるようになる。ディスプレイ側で対応例が出ている、触れる直前で操作できる“ホバー機能”と比較すると、ジェスチャーセンサーは特定の場所を指し示すのには向かないが、画面から約10cmと比較的離れた距離での動作を認識できるのが特徴。10cm以内では、センサーに接近する動きも数段階に分けて検知でき、例えば手を近づけていくと画面をズームさせるといった動作が可能になる。
RGB照度センサーは、明るさの強弱とともに、周囲の光の色合いを検知できるセンサー。スマートフォンに搭載することで、このセンサーで検知した情報を元に、画面の色合いを最適化するといった利用が可能になる。スマートフォンにフルHDディスプレイが搭載されるようになり、より高品質な自動制御を求める端末メーカーの声に応えるものとしている。