ニュース

ドコモ、チャイナモバイル、KTがNFCの国際ローミング仕様を策定

ドコモ、チャイナモバイル、KTがNFCの国際ローミング仕様を策定

 NTTドコモ、チャイナモバイル(中国)、KT(韓国)の3社は、NFC対応製品やサービスを日中韓の3国でローミングするために必要な共通仕様を策定した。「Mobile World Congress 2013」会場のNTTドコモブースで発表するほか、Webサイトを通じて広く公開する予定。

 NTTドコモ、チャイナモバイル、KTは2011年1月に3社共同で「日中韓協力委員会」を立ち上げ、各種サービスの技術要件などについての話し合いを行ってきた。今回のNFC国際ローミング仕様策定も、その成果の1つという。

 今回発表した共通仕様は、国際規格であるNFCに準拠しつつも、アジア地域でNFC関連サービスを検討しているキャリアやプロバイダー、小売業者、端末開発者へ情報提供する狙いがある。仕様の詳細は、サービス編と端末編の計2冊の白書にまとめた。

 NFCは今後の普及に向けて期待が高まっているが、電子マネーなどの商用系サービスは現時点で少ない。ドコモでは、同社ユーザー向けに韓国の電子マネー「Cashbee」を2013年上期に提供。2013年4~5月ごろには「MasterCard PayPass」と連携する予定だ。また、2014年にはドコモ、チャイナモバイル、KTの3社共同での国際NFCサービスを提供したいという。

 なお、日本国内ではドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社が「モバイル非接触ICサービス普及協議会」を設立してキャリア間の仕様統一などを推進しているが、今回の国際ローミング仕様策定にあたっては、団体間での協調・連携などは行われていない。

森田 秀一