ドコモ、韓国KTとNFCの電子マネー相互利用を検討へ


 NTTドコモと韓国の通信事業者KT Corporation(KT)は、NFC電子マネー事業のeB Card(イービーカード)の「Cashbee」をドコモのスマートフォンでも利用できるよう検討することで合意したと発表した。

 ロッテグループのイービーカードが韓国で展開する「Cashbee」はNFCに対応したプリペイド式の電子マネー。韓国内のデパートやコンビニ、地下鉄など約5万2000カ所で利用でき、約500万人が利用している。

 ドコモとKTは、それぞれのユーザーが、両国でNFCサービスを利用できる環境を2013年上期を目標に構築する考え。その第1弾として「Cashbee」がドコモのスマートフォンでも利用できる取り組みが実施される。今後、日韓両国で電子マネーやクーポンなどが相互に展開できるよう展開していく方針。

 ドコモとKTは、2005年に事業・技術協力委員会を設立し、スマートフォンを利用したNFCサービスの相互利用などについて仕様を策定しており、今回の取り組みは具体的な成果の1つとなる。また、今回構築される環境を業界団体や標準化団体に提案し、標準化活動も推進していく。

 




(太田 亮三)

2012/10/9 11:59