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ドコモがファッションECのマガシーク買収、dショッピング拡充

ドコモがファッションECのマガシーク買収、dショッピング拡充

 NTTドコモは、ファッションEC事業を展開するマガシーク(MAGASEEK)の発行済み株式等を公開買い付け(TOB)すると発表した。

 1月31日~3月14日にかけてNTTドコモは、マガシークの発行済み普通株式8829株以上(所有割合41.67%以上)の取得を条件にTOBを実施する。マガシークの親会社である伊藤忠商事の賛同を得た買収で、敵対的なものではない。

 伊藤忠は現在、マガシーク株1万3640株を保有しており、このうち8342株(所有割合約39.37%)をドコモに渡す計画。TOB後の最終的な株式比率はドコモ75%(筆頭株主)に対して、伊藤忠25%となる予定。少数株主に対して株の売り渡しをせまる、いわゆるスクイーズ・アウト後の買収総額は21億5000万円となる見込み。

 マガシークは、俗に赤文字系などと呼ばれる、20代前半~30代の女性向けのファッションECサイトとして2003年にスタート。2007年9月からはメンズラインの取り扱いも開始し、総合ファッションECとして展開している。現在の会員数は167万人。

 NTTドコモでは、通信インフラと6000万人の顧客基盤を活かし、新たな事業領域へ手を伸ばしつつある。事業領域の創出を中長期的な成長戦略の柱に据えており、昨年には、食品の会員制個配サービスを展開するらでぃっしゅぼーや、音楽サービスのタワーレコードなどの買収も行っている。

 マガシークの買収により、ドコモは同社「dショッピング」のファッションEC部門の拡充を図りたい考え。新体制ではドコモや伊藤忠から役員を出す予定だが、社名やサービスの変更などは予定されていないという。

津田 啓夢