パナソニックの「ELUGA V」、車載機器と連携する標準規格に対応
パナソニック モバイルコミュニケーションズは、7月に発売されたNTTドコモのスマートフォン「ELUGA V P-06D」において、車載機器とスマートフォンを連携させる規格「MirrorLink」に対応したと発表した。
「MirrorLink」は、2011年2月より活動する業界団体のCar Connectivity Consortium(CCC)によって策定された規格。自動車業界の標準として推進されているとのことで、CCCの創設メンバーにはGM、トヨタ、フォルクスワーゲン、ホンダ、メルセデス・ベンツ、サムスン、パナソニック、HTC、LGらが名を連ねる。コアメンバーにも国内外の自動車メーカー、カーナビメーカー、スマートフォンメーカーが参画する。CCCでは、ユーザーが手にするスマートフォンではいつでもどこでも便利なアプリが利用できるにも関わらず、運転中はその利便性が利用できない、と指摘。「MirrorLink」によって、車載機器でスマートフォンの利便性を利用できるようにするとしている。
8月24日からは、「ELUGA V」も「MirrorLink」に対応した。利用するには、Google Playからパナソニック提供のアプリ「AppCarConnect JPN」をダウンロードし、対応の車載機器にmicroUSBケーブル経由で接続する。スマートフォンアプリ側でナビ機能などを担うことから、電源を確保する面で有線接続のみサポートされている。
対応アプリは、Facebook、Tweet in vehicle(Twitterクライアント)、News(Yahoo!ニュースリーダー)、Music(楽曲再生)などで、これら「ELUGA V」のアプリを車載機器から操作できる。車載機器側のユーザーインターフェイスは、安全運転を考慮したGUIになっているという。非対応アプリについては、スマートフォンで起動していると車載機器では「表示できない」と案内される。また車載機器側のメニューでは非対応アプリを呼び出すことはできない。なお、現時点での対応機器は、パナソニックのオートモーティブシステムズ社がトヨタ自動車へ納入するディスプレイ端末「スマホナビ対応ディスプレイ(DAN-W62)」のみ。トヨタの純正ナビの1つとして用意される。
今後、パナソニック モバイルのスマートフォンは随時、「MirrorLink」に対応する方針。パナソニック製スマートフォンの「ELUGA power」も対応予定で、準備が整い次第あらためて案内される。タブレット端末の「ELUGA Live」および今春モデルの「Disney Mobile on docomo P-05D」への対応予定はない。
2012/8/24 12:14